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八戸・鮫・蕪島 [八戸]

朝の青森は晴れていた。今日の最高気温+14度の予報だったので,フリースのジャケットを止めパーカにした。
8時前の特急で八戸に。八戸駅で八戸線に乗り換え,鮫まで行く予定。

畏友yagiさんの日本画個展を見るためである。
yagiさんは,私の公務員最後の勤務地で知り合った方である。

役所の責任者として,登記のオンライン開始に当たっての会議を主催したところ,yagiさんが扇子を右手に持ち,開いたり閉じたりしていたのが目についた。目を凝らして見ると,扇面には烏賊が描かれており,私はその絵がえらく気に入ったのである。会議の最中,不謹慎である。
その後,私にもその絵を描いてくれというと,氏は,退職したら描いてやるという。
役人と業者の癒着を取りざたされてはいけないよ,という彼の心遣いである。

3年前役人を辞めると,間もなく扇子3本が送られてきたのである。
烏賊,鯵の開き,徳利とぐいのみの3面。現在,玄関に鯵の開きの扇子を飾っている。

鯵の開き
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今回のyagiさんの個展は,たくさんの美人を描いたものがあったが,次の機会に紹介する。
yagiさんは,2年前に奥さんを亡くし,それを機会に,本業である司法書士・土地家屋調査士を止めてしまった。
奥さんは,短歌や古典文学に造詣のあった方だったようで,そのことを奥さんの蔵書をみて,亡くなってから知ったそうである。
彼が,万葉集から選び解説をかいているので,元歌だけを紹介することにする。
今も奥さんを恋うているのかな?
山上憶良
「天の川 相向き立ちてわが恋し 君来ますなり 紐解き設けな」
坂上郎女
「潮満てば 入りぬる磯の草なれや 身らく少なく 恋ふらくの多き」

個展会場は,八戸線「鮫」駅から歩いて15分。駅に降り立ち,歩き出すと,賑やかなウミネコの声がする。
鮫駅からすぐ近くにウミネコの繁殖地,「蕪島」があった。
菜の花が咲く頃,産卵が始まるらしい。その頃になると,ウミネコの糞が落ちてくるので,ビニール笠を貸してくれる。
P4250003.jpg
P4250002.jpg

朝食を早くに済ませたので,昼は空腹。八戸駅でしゃもロックラーメンにした。美味!

青森駅に着くと雨。

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コメント 2

jun

今晩は!
こちらの方が気温低いのでしょうか風が冷たく感じます、
桜見物に出かけた友達が気になります、

才能のあるお友達がいらっしゃって楽しいですね、
扇子に絵を描くのは難しいのでしょう、題材にユーモアをも
感じますが、今は美人画ですか拝見が楽しみです。

山上憶良.坂上郎女
何となくわかりました気持ちの若い方なのでしょうね。




八戸は兄の赴任先で,「蕪島」には何度か行きましたウミネコの
泣き声とフンが気になりましたがあの場所もこんなにたくさんの
ウミネコとビックリしますね。

ゆったりとN饗聴いています。それでは!
by jun (2010-04-25 21:31) 

hitoshi

こんばんは!

ごめんなさい,すみませんでした。
春椎茸のjunさんのコメントに肝心の返信をおろそかにしておりました。
私も何年かの単身赴任をしておりましたが,家族の許に帰るときは,何か喜ぶお土産を買いたいなと,いつも考えていました。
お父さんの気持ちが手にとるように分かります。

父親の喜びでもありました。

津軽と南部は気性も風土も違いますが,駅名にしてからも,大きく異なります。八戸線だけでも,長苗代,小中野,白銀,鮫,種差海岸など,津軽にはない,あまり似合わないものがあります。津軽と南部それぞれに興味深いものがあるのですね。

今夜のN響,リヒャルト・シュトラウスの「薔薇の騎士」,クライマックスのワルツは圧巻でしたね。どことなくラヴェルの「ラ・ヴァルス」を思い出すような,ワルツの饗宴でした。

あと1週間で4月もおわり,暖かくなればいいなと思っています。それでは!




by hitoshi (2010-04-25 22:27) 

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