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第三の男 [映画]

朝から曇っているが,冬型の天気は一段落。気温は+2度。

珍しく,朝早くからテレビのスイッチを入れると,懐かしい「第三の男」が放映されていた。
タイトルバックはチターのの映像とアントン・カラスのあのテーマ。6時から7時半まで,
ニュースも見ないで見入ってしまった。

この映画は,第二次大戦直後のウィーンを舞台にしたもので,荒廃したウィーン,当時の社会情勢を背景に
イギリスの作家,グレアム・グリーンが脚本を書いた白黒映画の傑作だ。
この映画は何度観たか知れない。

主人公ホリー・マーチン(ジョセフ・コットン)が親友ハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)を訪ねて
ウィーンに到着するところから始まるのだが,オーソン・ウェルズが一向に姿を見せない。
映画半ばで登場するのだが,暗闇で民家の明かりに照らされたハリー・ライムの顔が浮かび上がるシーンは
ぞくっとする。

大戦直後のウィーンの地下下水道網,連合軍統治と国際警察,ウィーンの大観覧車,それと映画を通して流
れるチターの調べ,すべて,この映画の魅力である。

ラストは,ヒロインが主人公の前を見向きもしないで冬枯れの道を通り過ぎる。
にくい終り方である。
全編,心憎い演出がちりばめられている。映画は,観るたびに新しい発見がある。


本年の仕事も,明日1日。



タグ:第三の男
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