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佐渡の汗か涙か [音楽]


昨夜10時からNHK・BSで佐渡裕のベルリン・フィル演奏会の模様が放送された。
曲目は,武満徹の「フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム」という長いタイトルの曲。
2曲目は,ショスタコーヴィチの交響曲第5番,いわずと知れた彼の最もポピュラーな曲。の2曲

武満徹の曲は,これまで耳にしてきた曲とは大きく異なる曲だった。
5人のパーカッションとベルリン・フィルの競演,5人のパーカッションが素晴らしかった。
前衛とは違った心地よい音楽。文字通り,音を楽しむ音楽である。

ショスタコーヴィチは,バーンスタインのレコードで虜になったが,弟子の佐渡裕のエネルギッシュな指揮
ぶりは,バーンスタインを彷彿とさせた。飛び上がる場面まである。
大柄な佐渡の大きなアクションに聴衆も熱狂した。これが佐渡の魅力だ。

拍手が続く中,最後に佐渡が打楽器陣を指し,立ち上がると,会場からひと際大きな拍手と歓声が湧き上
がった。
この曲ではテインパニー,大太鼓が大活躍する。聴衆は体で感じ取っていたのだ。

前後するが,佐渡が真っ先に指したのは,フルートのエマニュエル・パユであった。
武満の曲では出だしはフルートが奏でる。そしてショスタコーヴィチではフルートが大活躍する。
気に入りのパユを長時間観ることができ,深夜に及ぶ放送ではあったが,満足した。

ショスタコーヴィチの後半,佐渡の顔は濡れていた。あれくらいの熱演だからもちろん汗もあるだろう。
しかし,振りながら,涙も滲ませていたのではないか。
涙だとすると,それは何の涙か?満足感か?
ベルリン・フィルに要求した音と彼らが奏でた音に感激したのではないか。素人のたわごとである。


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コメント 4

midori

佐渡裕氏については著書を読んだだけで演奏に接したことはありませんが、いつかはベルリンフィルを振る、という夢を持ち続け、遂に実現してしまったことに感動します。
実力だけでなく人柄も良さそうなので、きっといろんな人が力を貸してくれたのでしょう。
ベルリンフィルといえば、デジタルコンサートホールというのがありますが、試しておられますか?
有料ですが、高音質、高画質で生放送+過去の演奏が視聴できます。
http://www.digitalconcerthall.com/ja/
by midori (2011-06-13 11:49) 

hitoshi

こんにちは!

デジタルコンサートホール,知りませんでした。是非見てみたいと思います。夢の実現に本人も感激したことでしょう。

以前,のだめの設定が,バーンスタインと佐渡裕ではないかと言われましたが,そのとおりですね。

指揮ぶりもバーンスタイン似ですね。ショスタコ5番はよかったと思いました。
デジタルコンサートホール試します。ありがとうございました。

by hitoshi (2011-06-13 14:07) 

jun

今晩は!
驚きですよ!
指揮者佐渡氏が富士に来るんですよ~。
ベルリン・フィル指揮者に挑戦する前から決まっていたのでしょう、
大阪の一万人コーラスとか「題名のない音楽会」とか見ていました、
BSの前にもテレビに出ていて挑戦する姿がエネルギッシュで見ていて
楽しかった、第一ヴァイオリン奏者が日本の方、打楽器奏者との
やり取りも全部がすごいこと尊敬しますね。
by jun (2011-06-15 18:30) 

hitoshi

こんばんは!
巨匠佐渡裕氏が,富士で演奏会ですか。素晴らしい。
やっぱり,聞くのでしょうね。うらやましい!

樫本大進の姿も日本人として嬉しいですね。
かつて,第一コンサートマスターは安永徹さんが勤めていましたが,彼の姿が見えると嬉しかったですね。

ダイナミックで深い思索に満ちた演奏だと思いました。

武満徹の作品も面白かったですね。




by hitoshi (2011-06-15 20:13) 

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