SSブログ

老指揮者の最後の演奏会 [音楽]

ジャン・フルネといえば,フランスの作曲家のレコードで知っていた。
若いころから,N響を指揮していたから,白髪の彼の顔,指揮ぶりはテレビでよく知っている。
小生にとっては,フォーレのレクイエムのレコードを最初に買ったのは,この人の指揮だった。

1913年生まれのジャン・フルネは,長い指揮者生活を引退する場に選んだのは日本だったのである。
2005年12月21日都響の指揮を最後に,指揮者に別れを告げたのは92歳,その3年後に95歳で亡くなる。
引退までの30年間は,ほぼ毎年来日し指揮をしている。

引退公演のメインはブラームスの2番である。
ジャン・フルネはドイツの作曲家の作品が得意だったそうである。
それにしてもブラームスの2番は渋い。そして名曲である。

長身の老指揮者はタクトを持たず,腕の振りは小さい。手の動きと眼で指揮しているのだ。
1番は,モーツアルトのジュピターのようであり,巨大な建造物のような曲である。
2,3,4番は,いずれも哀愁を帯びている。最後の演奏会に2番を選んだのは,わかるような気がする。
ジャン・フルネ.jpg



DVDは裁判所のお仲間のTさんからお借りしたが,Tさんのご子息は都響のコントラバス奏者である。
7月,資生堂パーラーのオムライスを紹介したが,Tさんは何度も食べているそうである。
息子の演奏会があると度々上京しているのだ。夏のサイトウキネンのために松本にも行かれるそうだ。
親子の情愛は深い。わが親子はどうか?

都響に敬愛された老指揮者が,何度も何度もアンコールにこたえてラストコンサートは終わる。
充実した音楽家の一生であったろう。






nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。