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ホロヴィッツ・モーツァルトピアノ協奏曲23番 [音楽]

26日(土)から強い冬型の気圧配置になり,大雪の予報が出ていたが今のところ今月上旬のような大雪にはなっていない。
悪天が予想される時期に,東京のいとこの長男がやって来た。
都内の私立美大の1年。仕事のため車で案内できない。初日・県立美術館に出かけ,2日目・函館,3日目・父方の祖母の生まれた地である板柳町には鉄道を利用して出かけた。父祖の地を訪ねたいという気持ちをほめてやりたかった。

忙しさもあり,ブログの更新を怠けていた。しかし,ホロヴィッツのCDは聞いていた。
蝶ネクタイのボックスの晩年の7枚は聞きつくした。その中で最高のものは前回紹介した「ホロヴィッツ・アット・ホーム」か。自宅で妻のワンダに聞かせるように気楽に弾いている。

ハンブルグ,モスクワのライヴもよい。モスクワで熱狂をもって迎えられた晩年のホロヴィッツは,若い頃のように技巧の限りを尽くす演奏ではない。暖かくなごやかなピアノである。

ホロヴィッツのモーツァルトのピアノ協奏曲録音は珍しいらしい。
このスタジオ録音の模様は,NHK・テレビで放映され見ていた。20年ほど前か。伝説的名ピアニストとイタリアのカリスマ,カルロ・マリア・ジュリーニの競演に心躍った。2楽章の哀愁は協奏交響曲を思わせる。

ホロヴィッツ・モーツァルトピアノ協奏曲23番.jpg


モーツァルトのイ長調のソナタも淡々として暖かい。

ファン心理は,世評とは無関係である。クラシックマニアにはあまり好評ではないかも知れないモーツァルトの協奏曲を小生は愛聴している。これを聞く度,老ピアニストと稀代の指揮者の会話や演奏が目に浮かぶのである。



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