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東京日記<芸術の秋>…その1 [東京日記]

上京すると,とにかく歩く。
地下鉄駅構内,駅から目的の場所へ,さらに次の場所へと固い路面を歩くので足腰にこたえます。
今回は平日の2日間,仕事を休んで東京に出かけました。

今回の主たる目的は,「NHK音楽祭2014」のブルックナー交響曲第4番を聞くためでした。
NHK音楽祭.JPG

今年のNHK音楽祭は,「管弦楽の黄金時代:後期ロマン派の壮大な調べ」と銘打ったものです。
N響によるブルックナー,ズービン・メータとイスラエルフィルのマーラー,ゲルギエフとマイインスキー劇場オーケストラによるリヒャルト・シュトラウスのサロメ,いずれも魅力的なものですが,ブルックナーにしました。

当夜の曲目は,「モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番」「ブルックナー/交響曲第4番[ロマンティック]
ピアノはユリアンナ・アヴデーエワ,ロシアの女流ピアニストで2010年ショパンコンクールでアルゲリッチ以来45年ぶりの女性の優勝者だそうです。

モーツァルトピアノ協奏曲第21番
この曲は,20番,23番,24番などともに人気の高い曲ですが,第2楽章はスウェーデン映画「みじかくも美しく燃え」に使われました。スウェーデンの妻子ある軍人とサーカス芸人の悲恋物語ですが,当時の記憶では,映画に流れるピアノの演奏は,ゲーザ・アンダでした。
当夜の演奏では,アヴデーエワは,そのゲーザ・アンダのカデンツァを使用したようです。
私の持っているレコードやCDでは,ベートーヴェンの書いたものばかりですが,当のモーツァルトは書き残していないようです。神童は即興でカデンツァを弾いたのですから。

アヴデーエワは凄い。美しく若いこのピアニストは男性楽員と同じ燕尾服で登場し,しとやかな演奏とは正反対な堂々として力強いピアノでした。
アヴデーエワ.jpg

会場も大興奮で,ブルックナーが始まる前に絶頂に達したかのようでした。
当夜は,NHK・FMでライヴ放送されていたようですから,聞いていた方はお分かりになったでしょう。
また,11月2日(日)午後9時からEテレで放送されるようです(ブルックナー4番と合わせて。)

ブルックナー4番も大興奮でしたが,明日にします。

今回の上京は,結果的に文化の秋に終始しました。




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コメント 2

midori

ちょうどFMで聞いていて、端正でいいピアノだなぁと聞き入っていました。
会場にいらっしゃったんですね。
うらやましい!
by midori (2014-10-04 12:43) 

hitoshi

今晩は!
放送では,奥田氏がカデンツァのことも話されたのではないでしょうか。
久しぶりのオーケストラのコンサートでしたが,生はいいですね。
仕事を休んで堪能しました。

by hitoshi (2014-10-04 22:36) 

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