マイルス・デイヴィス／マイルス・デイヴィス・アット・カーネギー・ホール

今朝の１枚は，マイルス・デイヴィス・クインテットとギル・エヴァンスの指揮するオーケストラとのライヴ録音です。前回は，大作「スケッチ・オブ・スペイン」でしたが，今朝はギル・エヴァンスが編曲・指揮するオーケストラのニューヨーク「カーネギー・ホール」でのライヴ録音です。


ＣＢＳ1961年５月19日，1962年7月27日（スタジオ）録音
マイルス・クインテット（マイルス・デイヴィスｔｐ，ハンク・モブリーｔｓ，ウィントン・ケリーｐ，ポール・チェンバースｂ，ジミー・コブｄｓ）
オーケストラは，スケッチ・オブ・スペインとほぼ同規模のもので，チューバ，ハープやパーカッションが使われており，総勢２１名のオーケストラです。

このような大編成の演奏が，カーネギー・ホールのステージで繰り広げられたものです。
マイルス率いるクインテットとギル・エヴァンス・オーケストラの白熱の一戦ともいうべきものです。この録音でもウィントン・ケリーのピアノの力強いピアノが印象的です。

この録音は，当初，録音するということをマイルスの承諾を得ておらず，プロデューサーが小型の録音機材を持ち込んで録音したものだそうですが，その後，マイルスがテープを聞いて了承し，世に出たものらしいです。

オーケストラの静かな序奏のあと，それを引き裂くようなマイルスｔｐが素晴らしい，Ａ面１曲目の「ソー・ホワット」から，会場が盛り上がるのが伝わってきます。
ハンク・モブリーのｔｓもコルトレーンとは違った持ち味があってなかなかです。

全編，マイルスのおなじみの曲を，ライヴならではのスリリングな演奏で聞かせてくれます。

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