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東京日記2017.9.1,2…② [東京日記]

ギドン・クレメル演奏会の他の目的は,写真と美術の展覧会でした。

写狂老人A
アラーキーこと荒木経惟氏の写真展です。
新宿区初台「東京オペラシティーアートギャラリー」(京王新線・初台)
葛飾北斎の最晩年の名「画狂老人卍」のパロディーでしょう。
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アラーキーとして著名な荒木経惟氏の写真は,私たちを取り巻くあらゆるものに目を向けてカメラに収めています。
会場を埋めるアラーキーの写真に圧倒されます。

「人妻エロス」 応募してきた人妻たちの写真です。若妻から老女まで。
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「空百景」 写狂老人を名乗る現在の荒木の心境を表すような,モノクロームの数々,百は葛飾北斎の「富嶽百景」へのオマージュだそうです。
「花百景」 荒木にとっての花とは,此岸と彼岸に咲き,生と死をつなぐものであるという。
金毘羅宮の伊藤若冲に触発されているという。
「写狂老人A日記2017.7.7」 亡き妻陽子との結婚記念日。恣意的な要素は一切排除され,目に入ってくる淡々とした日常の風景がカメラに収められた「ただの写真」である(パンフレット)。

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展示物の写真撮影はすべてOKでした。できれば,以上の写真の上にマウスポインターを置き,クリックして大きな写真を見ていただきたいと思います。
アラーキーの精神性,ダイナミズムの一端を感じることができるはずです。


②「ボストン美術館の至宝展ー東西の名品、珠玉のコレクション」
上野動物園の隣,東京都美術館での展覧会です。
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ボストン美術館について,私たちは,東洋美術とりわけ日本の陶磁や絵画,版画の膨大なコレクションがあることを知っていますが,この美術館は,国や政府機関の経済援助を受けず,ボストン市民,個人コレクターや企業とともに築かれたものだそうです。

この展覧会の構成は,ボストン市民,個人コレクターや企業の活動にも目を目けているのが特徴的で,エジプト,中国,日本,そしてヨーロッパ,アメリカほかの古今の名品に触れることができます。

展示すべてが素晴らしい。
特に,英一蝶の巨大涅槃図には圧倒されます。
約170年ぶりの修理を経て,初の里帰りだそうです。縦286.8㎝×横168.5㎝の大画面に,涅槃に入る釈迦と,嘆き悲しむ羅漢と動物たちが描かれています。
ボストン美術館でも25年前に一度公開されただけのものが今回里帰り公開となったものだそうです。
昨年から修復作業が行われ,作業の一部始終を克明に記録してあるようです。
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このほか,エジプトの遺跡から発掘された遺物,ゴッホの「ルーアン夫妻」の夫妻そろっての展示(日本初公開)に心惹かれました。
そして,図録は,読み応えたっぷりです。



いつもながら,食いしん坊はぶりは,東京にやって来てもとどまることはありません。

①初日の昼食「目白旬香亭」ローストンカツ
BS・TBSで月1回土曜の夕方,「東京トンカツ会議」という番組が放送されています。
奇抜なタイトルにひかれてここ数回見ていますが,7月末頃トンカツ会議のメンバーが訪ねたのが「目白旬香亭」でした。たまたま,目白のホテルに宿泊したので,目白駅真向いの旬香亭で腹ごしらえすることになりました。

「目白旬香亭」は洋食レストランですが,番組で紹介された通り,ローストンカツをいただきました。分厚いロース肉の脂身を落としたものでしたが,せっかくのロース肉なので脂身も残して欲しかったかな。キャベツ極細切り。卓上のウスターソースは初めて見るものでした。
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これを平らげて,いざ,アラーキーへ!,アラーキーの強烈な押しに打ち勝つことができるか?

②二日目の昼食「つばめグリルのつばめ風ハンブルグステーキ」
小雨の中,新橋と日本橋で買い物を済ませた後,上野の東京都美術館の「ボストン美術館の至宝展」を見,今回の東京での予定はすべて終了でした。

昼食の時間は過ぎていましたが,最後は大丸12階つばめグリルで,ゆっくり遅い昼食をとりました。いつでもはずれのないこの店この味,付け合わせのジャガイモも甘みがあり旨い。ご飯もパンもいりません。
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腹を満たして,予約の切符を一時間早め,青森の帰途につきました。

東京の硬いコンクリートの道路は足腰が痛くなります。クッションの効いた山道を歩きたくなります。


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