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ウィルヘルム・バックハウス/ブラームス・ピアノ協奏曲第2番 [音楽]

ベートーヴェンのピアノ協奏曲を三巨匠の録音で聞き,打ちのめされた感があります。
3枚のCDを何度聞いたことか。
事ここに至っては,バックハウスの代表録音を聞かずにいられないでしょう。

ブラームスのピアノ協奏曲2番です。
1967年,カール・ベーム指揮,ウィーン・フィルハーモニー・オーケストラ,ゾフィエンザール・ウィーン録音
バックハウス・ブラームスンp協奏曲.jpg


ライナーの末尾の写真には,ウィリー・ボスコフスキー,カール・ベーム,バックハウスが録音中,談笑している。
当時,ヨーロッパでは,この組み合わせによる,ベートーヴェン,ブラームスの協奏曲が最高の聞きものだったようです。そして,カール・ベームはバックハウスを尊敬していたのだそうです。

今回,改めて聞き直しましたが,おそらくCD化するに際してDECCAの録音テープから,高音質化したに違いなく,かつて聞いたものと大違いのように聞こえました。
何よりも,交響曲のような,がっしりとした大協奏曲というイメージでしたが,豊かなホルンの音に引き寄せられ,抒情性豊かなロマン派の音楽に魅了されました。

バックハウス最晩年の録音ですが,きらびやかな装飾などない,それでいて,豊かな音楽世界を聞かせてくれます。


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