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東京日記2019.10.10② [東京日記]

今回の東京での2日間のメインは,トン・コープマン指揮NHK交響楽団によるモーツァルトの演奏会でした。2019NHK音楽祭.jpg

2019年NHK音楽祭の幕開けの演奏会でしたが,トン・コープマンの指揮でモーツァルトの「交響曲第40番」,「レクイエム」と発表され,チケット発売と同時に躊躇なく,これは聞かなくてはと購入したのでした。

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二つの短調の人気の曲,「40番」は,若いころ,フルトヴェングラーの指揮を好んで聞いていました。後期の3大交響曲で誰でも知っている曲です。端正で何の衒いも感じさせない演奏でした。

2曲目はレクイエム
この曲は,モーツァルトの未完の曲を弟子のジュスマイヤーが補筆完成した版を使用した演奏でした。
この曲を聞くと,私は,オペラを連想します。
オーケストラと4人のソリスト(ソプラノ,アルト,テノール,バス),合唱の三つが三位一体となるのです。

この日は,オーケストラを逆Tの字に配置し,金管を中にして左右に合唱,ソリストはステージ前面ではなく,オーケストラ左後方に配置するというものでした。
このような配置は,三者の響きの効果を意図したものからでしょうか。
12月にテレビで放映されるようですからご覧いただけます。

私はこの曲の終曲に近い「ベネディクトゥス」を特に好んでいます。4人のソリストとオーケストラが相呼応するような掛け合い,そして合唱,レクイエムと言いながら,オペラのような胸躍る気分になるのです。

トン・コープマンは,古楽器演奏の大家として知られていますが,とりわけオルガン,チェンバロは有名です。そして,小編成のバロック演奏団体を組織しているようです。
今回は,モダン・オーケストラを指揮するというので,普段聞いている曲とは趣の異なる演奏だろうかと興味がありました。
三位一体そのものでした。ソリスト,合唱,オーケストラすべてがモーツアルトを演奏してくれました。

NHKホール前に息子夫婦が迎えにきていて,遅い夕食にしました。台風の前兆のような雨が降っていましたが,モーツァルトの感動で,雨は気になりませんでした。




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