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ゴルトベルク変奏曲/カール・リヒター [音楽]

バッハのゴルトベルク変奏曲は,2回前にグレン・グールドのディジタル録音で聞きましたが,グールド盤はピアノによる演奏,今回はカール・リヒターによるチェンバロによる演奏です。

カールリヒター/ゴルトベルク.jpg

グールドの録音は,新旧ともに注目を浴び名録音として評価されていますが,バッハの作曲当時はチェンバロを想定して書かれたのであり,私は決して古楽器の信奉者ではありませんが,チェンバロではグールドによる演奏のようにはならない筈と,リヒター盤を聞くことにした次第です。

ピアノとチェンバロでは,音を出す原理も違えば音量も違うので,同じ土俵で聞くわけにはいかないのです。
グールドの演奏は,ピアノという楽器を使い,鮮烈でダイナミックに表現しています。

リヒターの演奏は,流麗とはいきませんが,バッハの曲に華やかさを感じます。チェンバロの奏でる優美な音の楽しみを味わうことができます。
この曲の最初と最後にアリアを置き,アリアとアリアの間に30の変奏がありますが,優美な曲の中にも,ダイナミックな変奏曲もあり(第29変奏など),グールドとは違った,バッハ研究者としての演奏を楽しめる1枚です。

ピアノとチェンバロの両演奏,別物として楽しめばいいのではありませんか?


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