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ジョージ・セル/シューマン1番,3番 [音楽]

しばらくクラシックから遠ざかっていたので,クラシックのLPやCDを聞いていきたいと思っています。

今朝は,シューマンの交響曲第1番「春」と第3番「ライン」,「マンフレッド序曲」です。
演奏は,ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団,1958,1959,1960年の録音です。
ジョージ・セル/シューマン1,3番.jpg

midoriさんからのプレゼントのSACDです。
ジョージ・セルというと,厳しく楽員を鍛え上げ,クリーヴランドを世界一のオーケストラにしたという逸話が残っていますが,あまりの厳しさゆえ,音楽評論家からの評価は芳しくないようです。
しかし,若いころの私が,ドボルザーク,ヤナーチェク,スメタナなどの音楽に触れたのは,セルのレコードからでした。

村上春樹の「1Q84」にヤナーチェクの「シンフォニエッタ」がたびたび聞こえる場面があります。
村上春樹が引用したのは,ジョージ・セルのレコードからだそうです。
私もセルのシンフォニエッタをレコードで持っていましたし,草原にこだまするようなこの曲の魅力を知ったのは,このレコードからでした。

さて,今朝のシューマン1,3番は,脂の乗り切ったジョージ・セルの若々しい音楽に共感します。そして,全編,シューマンの青年の息吹を感じさせるのです。
この2つの交響曲共,私はメンデルスゾーンの交響曲,管弦楽曲の響きや旋律を連想するのです。
ちなみに,第1番「春」はメンデルスゾーンが初演を振ったそうです。

あまり聞くことない,シューマンに新たな魅力を感じると同時に,世評はどうあれ,私のジョージ・セル像が誤っていなかったのではないかと一人納得しています。



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