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ベートーヴェン・ピアノ協奏曲4番,5番…② [音楽]

三連休初日,今日は雨。台風の影響なのか?なぜか,週末に荒れます。

ここ数日,ベートーヴェン・ピアノ協奏曲に明け暮れています。

今日はアルトゥール・ルービンシュタインのピアノ,ダニエル・バレンボイム指揮ロンドン・フィルの演奏です。
特に,5番「皇帝」は,古今の録音の中でベスト・ワンに挙げられている1枚です。

ルービンシュタイン/ベートーヴェン・ピアノ協奏曲No.4,5.jpg


ルービンシュタインと言えば,私にとってはまず,ショパンの演奏家というイメージで,すっと伸びた背中から鍵盤をたたく姿が若いころから記憶にありました。

評論家の宇野功芳氏は,ルービンシュタインの皇帝について,「古今のすべてのピアニストの中でこの曲を最もスケール雄大に,内容豊かに,立派に弾き切ったのがアルトゥール・ルービンシュタインなのである。」と書いています。

第一楽章のカデンツァのピアノの一音一音がきらめいています。前回聞いたバックハウスの悠揚迫らぬ泰然自若とした音楽とも違う,繊細で威容に満ちています。

この録音は,ルービンシュタイン88歳の時,95歳の高齢で世を去りましたが,この演奏に,宇野氏は,「老大家ならではの人生の味が溢れ,技巧の衰えはどこにも見られない。」とも書いています。

一度聞くとまた聞きたくなり,一日に2回聞くということが何日かありました。
4番も素晴らしいのですが,5番「皇帝」のすばらしさの陰に隠れてしまいます。


私は,雨の日は嫌いではありません。雨の音は外界の雑音がかき消され,音楽に身を委ねることができるからです。そして,傍に積んである本を手に取れば至福の時間を過ごすことができます。

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