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マイルス・デイヴィス/スティーミン [夜明けのJazz]

2月も今日,明日の2日となりました。青森市の雪は,連日暖かい日が続いているので昨日で積雪43㎝,今日には30㎝台になるでしょう。
夜明けも6時15分頃,だんだん朝早く目覚めるようになりました。

「夜明けのjazz」今朝の1枚は,マイルス・デイヴィスの「スティーミン」です。
マイルス/スティーミン.jpg
プレスティジ1956年5月11日,10月26日録音 マイルス・デイヴィスtp ジョン・コルトレーンts レッド・ガーランドp ポール・チェンバースb フィリー・ジョー・ジョーンズds

前回「ワーキン」でも書きましたが,マイルスがメジャーのCBSに移る前に,2日でLP4枚分の録音をした,いわゆるマラソン・セッション(「クッキン」,「リラクシン」,「ワーキン」,「スティーミン」の4枚)の1枚です。

録音は,ほとんどワン・テイクで録り終えたそうですから,クインテットのメンバーの実力と集中力の賜物でしょう。そしてこの4枚はいずれも名盤としてファンから愛聴されています。

A面1曲目「飾りのついた四輪馬車」では,レッド・ガーランドのシングルトーンに導かれ,マイルスの比類のないミュートに続き,若々しいコルトレーンが吹き上げます。あたかも,CBSでの初めの録音「ラウンド・ミドナイト」を彷彿とさせます。
ガレスピーの「ソルトピーナッツ」,セロニアス・モンクの「ウェル,ユー・ニードント」など,ハードバップ最後期のマイルスの姿を見る思いがします。

4枚すべてが素晴らしいのですが,本盤では,「ソルトピーナッツ」でのフィリー・ジョーのドラム・ソロ(聞きものです)やポール・チェンバースのアルコが聞けて他の3枚にひけをとるものではありません。


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マイルス・デイヴィス/ワーキン [夜明けのJazz]

10日ほど暖かい日が続き,青森市の雪も積雪50㎝となりました。
昨日は,新たに購入した簡易型カンジキで,雪の眺望山に出かけてみました。
感触を試してみるためでしたから,長靴にゴムバンドで固定し,およそ500mほどストックをついて歩きましたが,そんなに雪に埋没することもなく,これならいけるという感触をつかみました。3月中ばには眺望山に行けるようになるかなと思っています。春はすぐそこです。

さて夜明けのjazz,今朝は,マイルス・デイヴィスの「ワーキン」です。マイルスのマラソン・セッションとして名高い「プレスティジ」レーベルの4枚のLPの内の1枚です。
録音当時,プレスティジ所属のマイルスが2回のセッションで4枚分のLPを録音したのですが,その後,CBSコロンビアに移り,膨大な録音をすることになります。
その4枚すべてが名盤と評価を得ています。

マイルス・デイヴィス/ワーキン・ウイズ・ザ・マイルス・デイヴィス・クァルテット.jpg
プレスティジ1956.5.11,1956.10.26録音 マイルス・デイヴィスtp ジョン・コルトレーンts レッド・ガーランドp ポール・チェンバースb フィリー・ジョー・ジョーンズds

他の3枚に比べて,古いマイルスの写真のジャケットですが,出てくる音は音が良くバリバリ吹きまくるコルトレーン,マイルスのミュートもオープンも若さ溢れるものです。そして,レッド・ガーランドのピアノが素晴らしい。マイルスはこの録音の後,ビル・エヴァンスのピアノと共にCBSで名盤を残しますが,ビル・エヴァンスとは違う味のあるピアノで魅了します。
コルトレーンの唸りをあげるようなテナーもいいです。
また,リズムセクションは言うことなしです。

2週間ほど前に,市内のジャズバーに行った時,このLPがかけられていました。
私はこのLPを持っていなかったのでまじまじと見ていたところ,midoriさんがマラソン・セッションですね。と言っていました。CDで我慢しています。



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八戸のえんぶり [季節]

18日月曜日,八戸に仕事があり,八戸市庁舎近くの得意先銀行に出かけたのですが,おりしも伝統行事「えんぶり」の日でした。
支店に入ろうとしていたら,この地域の「内丸えんぶり組」が支店に入ろうとしていました。
えんぶり組の責任者に,「支店の中で見てください」と言われ,店舗の中の演武(「すり」という。)を仕事先で,予期しないえんぶりを楽しみました。

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営業カウンター前で,子供たちが口上を述べ演技します。後ろには烏帽子をかぶった太夫と笛,春を迎える,鎌倉時代に歴史をさかのぼる民俗芸能です。えんぶりの時期は,寒さが一番厳しいのですが,この日は暖かい日でした。

目抜き通りにも次から次へと各地区のえんぶり組がやってきて演技をしていました。
魚屋さんの前では,釣り竿を持った恵比寿様がえびす舞の口上と演技,釣り竿で鯛を釣り上げる場面です。道を通る人の拍手喝さいを浴びていました。
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青森県でも津軽地方の「ねぶた」と南部地方の「えんぶり」,甲乙つけがたい楽しい祭りです。


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デューク・エリントン&レイ・ブラウン/This one's for Blanton! [夜明けのJazz]

日の出が6時半を切り,だんだん目覚めが早くなりました。
しばらく真冬日が続き,積雪も90㎝を超えていましたが,金曜からようやく最高気温が+になり,雪がやみました。来週は気温が高くなりそうですから,春の兆しが見えそうです。

今朝の1枚は,デユーク・エリントンのピアノ,レイ・ブラウンのベース「This one's for Blanton!」です。

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1972年12月5日パブロ録音

このLPは,1939から1941年までデューク・エリントン楽団に在籍していた,モダンベースの開祖と言われるジミー・ブラントンを回顧した録音です。
ジミー・ブラントンは1942年春,21歳で結核により亡くなっています。
エリントンの訥々としたピアノと名手レイ・ブラウンのベース,心にしみる音楽は,夜,スコッチを傍らに聞くのにぴったりかな。

エリントンは自らの楽団の曲を書き,ピアノを弾きながらバンドを指揮したのですが,このようなベースとのデュオも味わい深いものがあります。





この録音の1年半後,エリントンは亡くなりました。
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はた善2019.2.13 [食]

本日12時現在,青森市の積雪93㎝になりました。今冬最深雪のようです。
立春以降も寒さと雪が続いていましたが,今日も真冬日,明日は少し冬型が緩み,あさってからは少しずつ暖かさが訪れるようです。

昨日13日,仙台からmidoriさんが仕事で来青しました。
夕方ホテルでお会いしましたが,雪の多さと寒さにびっくりしていました。
「はた善」までの道は雪で凸凹,雪は降ったりやんだり,midoriさんが青森においでの時は,昨年12月から荒れ模様の日ばかり,しかし,今回を境に春らしい青森になるでしょう。願望を込めて。

今回の「はた善」は,カウンター席を予約していました。
親方には,彼岸フグ(赤目フグ)があれば,フグ鍋,そして,久しぶりに帆立の味噌貝焼きのリクエスト出していました。さていかに!

突き出し
今回の突き出しは,ベビーホタテの煮物,キノコの煮物,甘く煮た干瓢でした。
干瓢は,海苔巻きに良いような味。海苔巻きが食べたくなりました。

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ホタテの味噌貝焼き
津軽のソウルフードのような食べ物です。子供のころから食べてきましたが,近頃のように帆立の貝柱は入っておらず,大きな帆立貝を器に,イワシの焼干し,葱,少ししょっぱいみそ仕立てに玉子というもので,家族で食べる質素な食べ物でした。
しかし,今やお客様に出すお料理になりました。ホタテ貝から出汁が出るのかという問いに,親方は首を振っていました。俗説のようです。葱,セリ,味噌,玉子とホタテの絶妙なバランスがいいのですね。

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ヤリイカにイクラ添え
今の時期,ヤリイカの本番です。刺身はヤリイカにしました。ヤリイカの身は甘い。

ヤリイカ.JPG

彼岸フグがあったようです。
ふぐちり鍋
親方が腕を振るった鍋には,彼岸フグのぶつ切り,白子,野菜。
これから,フグも成熟するので,白子も大きくなるのだそうですが美味しい。
3月,4月と大きくなっていくので,立派な白子が食べられるそうです。その時には「焼き白子」を食べられます。想像するとツバが出ます。

ふぐちり.JPG

フグの楽しみは,鍋の後のふぐ雑炊にありと言われますが,最後は「ふぐ雑炊」,青森ではこの時期ならではのお楽しみです。さらっとしていてだしが美味しい。3月か4月にまた期待しましょう。

ふぐ雑炊.JPG
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ビール1杯のあと,持参したボルドー赤ワインを飲みましたが,美味しいものをいただくのに,赤白関係ありませんね。

店を出ると,雪は一段と降っていました。
前回と同様,雪をかき分け,jazzバー「ピア」で,JBLパラゴンから流れるジャズを聞きながらスコッチを1,2杯,マスターのオーディオ談義を聞きながら過ごしましたが,どうも最近のルーティンになりつつあります。

外は,益々降っていました。midoriさん,雪の中引っ張りまわしてすみませんでした。


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リー・コニッツ/リー・コニッツ・インサイド・ハイファイ [夜明けのJazz]

建国記念の日,青森は寒波が居座り真冬日が続いています。
そのような日は,不要不急の外出はせず,自宅に籠って音楽や読書に限ります。

今朝の一枚,積んである中から,しばらく聞いていなかったリー・コニッツを聞くことにしました。
「リー・コニッツ・インサイド・ハイファイ」リー・コニッツ/インサイドHiFi.JPG
1956年9月26日,10月16日録音・アトランティック  リー・コニッツas,ts  サル・モスカp  ピーター・インドb  ディック・スコットds  ビリー・バウアーg  アーノルド・フィッシュキンds

私のようなオーディオに趣味のある者にはニヤリとさせる異質のジャケットです。
真空管アンプの底板を外したような写真を使っており,一角に無表情のリー・コニッツの写真があります。このLPの演奏を現しているようです。

地味ながら,そんなに暗くも無く,軽いタッチのコニッツのアルトとテナーが聞かせてくれます。
メンバーの中ではビリー・バウアーのギターがなかなかです。

このLPのタイトルは,何からとったものでしょう。
ひょっとして,録音を,著名な,ルディ・ヴァン・ゲルダーが担当したからではと想像しています(音が良いと定評があります)。
アトランティック・レーベルでヴァン・ゲルダーが担当するのは珍しいということです。




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オリバー・ネルソン/The Blues And The Abstract Truth(ブルースの真実) [夜明けのJazz]

夜明けまでもう1時間,このLPを聞いて夜が明けるでしょう。

前回,ソニー・ロリンズのアルフィーを聞きましたが,編曲・指揮を担当したのがオリバー・ネルソン,今朝の一枚はオリバー・ネルソンが作・編曲の才を尽くした代表作です。

The Blues And The Abstract Truth(ブルースの真実)
オリバー・ネルソン/ブルースの真実.JPG
オリバー・ネルソンarr,comp,as,ts エリック・ドルフィーas,fl フレディ・ハバードtp ジョージ・バーロウbs ビル・エヴァンスp ポール・チェンバースb ロイ・ヘインズds  1961年2月23日録音(インパルス)

このLPは一度,夜明けのjazz で紹介しましたが,ロリンズの「アルフィー」の編曲・指揮をオリバー・ネルソンが担当したとあらばこのLPを聞かないわけにいきません。
先日,青森のジャズバーで,パラゴンが奏でるこのLPを聞いたばかりでした。

エリック・ドルフィーのアルトとフルート,フレディ・ハバードのトランペットが大活躍で,加えてビル・エバンスのピアノを擁するリズム・セクションですから,いつ聞いても楽しめないわけがありません。B面2曲目の「ヤーニン」でビル・エヴァンスの魅力的なソロが聞けます。

「ブルースはつねにジャズのバックボーンをなしてきた ー これは真実である。」油井正一

LPを2回聞きましたが,まだ夜が明けません。
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ソニー・ロリンズ/アルフィー [夜明けのJazz]

昨日は立春,昨夜から寒波が強くなり,冬に逆戻りです。

前回は,ソニーロリンズのインパルス第一弾「オン・インパルス」を取り上げましたが,今朝の一枚は「アルフィー」です。若いころ,アルフィーのテーマが気に入ってよく聞いたものでした。

このアルバムは,英国を舞台にしたアメリカ映画「アルフィー」の音楽をソニー・ロリンズが手掛けたもので,オリジナルのサウンドトラックではなく,アメリカの強力ジャズメンによるスタジオ録音です。

ソニー・ロリンズ/アルフィー.JPG
ソニー・ロリンズts,フィル・ウッズas,ロバート・アシュトンts,ダニー・バンクbs,J・J・ジョンソンtb,ジミー・クリーヴランドtb,フランキー・ダンロップds,ウォルター・ブッカーb,ロジャー・ケラウェイp,ケニー・バレルg,オリバー・ネルソンas&arr.cond  1966年1月26日インパルス録音

ジャズメンによる映画のための音楽は,マイルス・デイヴィスの「死刑台のエレベーター」やデューク・ジョーダンの「危険な関係」など多数ありますが,ロリンズにとっては初めてでした。
録音に参加したメンバーを挙げましたが,中でも,編曲とアルト・サックスそして指揮をオリバー・ネルソンが担当するという,最強の布陣を敷いているという点でも力の入れ様がわかります。

洒落たハーモニーといつもながらのロリンズの豪放なテナーサックスがこのアルバムから聞かれますし,ケニー・バレルのギターが生きています。

元祖「アルフィー」です。日本の「~アルフィー」ではありません。
映画は,カンヌで審査員特別賞を受けています。





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ソニー・ロリンズ/ソニー・ロリンズ・オン・インパルス [夜明けのJazz]

今日は節分,寒が明けます。春到来をずっと待ち続けています。
山に出かけられず,体がムズムズしています。

そんな中,自宅で仕事のない時は,いつも音楽,朝と言わず,夜と言わず,手許にあるLPやCDで音楽漬けです。
そこで今朝の1枚は,ソニー・ロリンズの「ソニー・ロリンズ・オン・インパルス」です。
ロリンズと言えば,「ライヴ・イン・ヴィレッジ・ヴァンガード」,「サキソフォン・コロッサス」などは以前に書きましたので,今朝はこれです。

ソニーロリンズ/オン・インパルス.JPG
1965年7月9日インパルス録音,ソニー・ロリンズts,レイ・ブライアントp,ウォルター・ブッカーb,ミッキー・ロッカーds

インパルスでのソニー・ロリンズの録音は三枚ありますが,本盤はその第一弾で,インパルスと言えばコルトレーンの名が浮かびますが,テナーの両巨人が同じ時期に在籍していたことになります。

ロリンズと言えば彼ならではのリズムで豪快にメロディーを吹きまくる演奏にあるのではないでしょうか。
ある意味,デクスター・ゴードンにも通ずるかなとも思います。

レイ・ブライアントが最高のピアノを聞かせます。レイ・ブライアント好みの小生にとっても嬉しい一枚です。


明日は立春,春に向け動き出さなければいけません。
とりあえず今日は,確定申告を仕上げなければ!



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