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オスカー・ピーターソン&ミルト・ジャクソン/ヴェリー・トール [夜明けのJazz]

青森市は,積雪ゼロとなったのちも,朝方うっすらと雪があり,昼頃には消えているという日が続いています。
陽が差す日は,室内ではTシャツで過ごすことができるようになりました。

今朝の1枚は,オスカー・ピーターソン・トリオとミルト・ジャクソンの「ヴェリー・トール」です。
3回前の記事で,「マイルス・デイヴィス&モダン・ジャズ・ジャイアンツ」を紹介しましたが,このLPでミルト・ジャクソンが黒人ならではのソウルフルなヴァイブを聞かせてくれています。彼が入ると演奏が変わるのが実感できます。また,MJQの演奏からは聞かれない魂の叫びを聞くことができます。

ヴェリー・トール.JPG
ヴァーヴ1961年秋録音 オスカー・ピーターソンp ミルト・ジャクソンvib レイ・ブラウンb エド・シグペンds

今朝は,オスカー・ピーターソン・トリオとの共演です。
オスカー・ピーターソンのピアノは,転がるようなピアノ・タッチでアート・テイタムを思わせますが,黒人特有のブルースの味わいが薄いような気がします。
しかし,ミルト・ジャクソンのヴァイブは違います。雰囲気ムンムン,MJQの呪縛から解き放たれたような演奏です。これもひとえにジョン・ルイスとピーターソンの違いからでしょうか。

このLPの最後で,ミルトの曲「リユニオン・ブルース」を演奏しています。レイ・ブラウンのソロから入り,ミルトのヴァイブと二人のデュエット,そしてピーターソンのピアノが加わります。
この曲1曲だけでも,このLPの価値があります。名曲です。
ピーターソンとミルトは,後年,MPSに「リユニオン・ブルース」というタイトルでLPを吹き込んでいますので,後日紹介したいと思います。


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