SSブログ

バド・パウエル/ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル [夜明けのJazz]

昨日は明け方ミゾレ、昼頃からは温かくなり、道路に雪はなくなりました。
青森市の積雪はゼロ、来週はもう立春です。春間近はうれしいですが、こんなに暖冬だと夏が冷夏ではと心配している年寄りです。

1月最後の「夜明けのjazz」、今朝の1枚は、「ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル」にしました。
ザ・ジアス・オブ・バド・パウエル.jpg
1950.7月、1951.2月 ヴァーヴ バド・パウエルp レイ・ブラウンb バディ・リッチds

ブルーノートは「アメイジング・バド・パウエル」、ヴァーヴは「ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル」いずれのレーベルもタイトルに最大級の冠名を付しています。
実力・名声ともにそれがふさわしいということだったのでしょう。

本録音は、ブルーノートのアメイジングVol.1、Vol.2と同じ時期に吹き込まれたもので、バドが乗りに乗っている時期のものです。
バドのピアノは、孤高の芸術と言えましょうか、バド派と言われるピアニストの演奏も彼の領域に達した人はいなかったのではないでしょうか。

この録音のなかで、1951.2月の録音では、少しテンポの緩やかな曲を弾いています。
疾走するバドもいいですが、緩やかなバドも心和やかになります。

話題はオーディオに変わりますが、ここ2年程、プリアンプに中古のものを使用していましたが、いささかとげとげしい音がするので、最近、オークションでトランジスター・アンプを手に入れ、真空管(300Bシングル)のパワー・アンプにつないだところ、さわやかで深みのある音になりました。
音の入り口が良くないと、いくら300Bシングルでも、実力が発揮できないということですね。
夜も昼も、良い音は疲れません。




nice!(0)  コメント(0) 

バド・パウエル/ザ・シーン・チェンジズ [夜明けのJazz]

今日は、関東以西は荒れ模様の天気です。気圧配置は東高西低、春のような形です。

今朝の1枚は、バド・パウエルのアメイジングシリーズの最後「ザ・シーン・チェンジズ」です。

バド・パウエル/シーン・チェンジズ.jpg
1958.12.29ブルーノート バド・パウエルp ポール・チェンバースb アート・テーラーds 

バド・パウエルの録音で、最もヒットしたのが、この録音の1曲目「クレオパトラの夢」だと言われています。テレビの音楽番組のテーマにも使われていました。

バド・パウエルが精神的に不安定になり、彼のピアノは、かつてのような閃きとテクニックが薄れてきてからの録音ですが、この曲のような印象的な名曲も生まれています。
ジャケットの右に見える印象的な子供の顔は、バドの子「ジョン」らしい。

バドは、この録音の後、フランスに渡ります。映画「ラウンド・ミドナイト」は彼をモデルにデクスター・ゴードンが主演しましたが、薬と彼を取り巻く人間模様が出てきます。

2,3日前からCDで聞いていたのですが、どうも音がしっくりこなくて、古いLPを引っ張り出してプレーヤーで聞いたところ、レコードは良い結果を出してくれました。
CDはマイルドな音作りをしていたのでしょうね。ジャズにはよろしくない。

山の雪解けまで、しばらく夜明けのjazzを続けます。お付き合いください。

nice!(0)  コメント(0) 

エラ・フィッツジェラルド/エラ・アット・ジ・オペラハウス [夜明けのJazz]

大寒らしい寒い朝になりました。

しばらくエラ・フィッツジェラルドを聞いていたのに、彼女の代表作1枚を忘れていました。
「エラ・アット・ジ・オペラハウス」です。

エラ/アット・ジ・オペラハウス.jpg
1957.10.19シカゴ・オペラ・ハウス(オスカー・ピーターソン・クヮルテット)、1957.10.25ロサンジェルス・フィルハーモニー・ホール(J.A.T.Pオールスターズ)モノラル

代表作の1枚です。「イン・ベルリン」他のライブ録音と比較しても、こちらのほうが上という方もおります。この録音でわかるのは、例えば「イン・ベルリン」の「マック・ザ・ナイフ」に比して、乗りまくる一歩手前で収めているように聞こえます。
それでも、オールスターズの面々に煽り立てられ、聴衆と一緒に熱狂します。

この録音でも、「サヴォイでストンプ」「オー・レディ・ビー・グッド」のスキャットと激唱に圧倒されますが、スロー・バラードも素晴らしい。

ハーブ・エリスのギターの妙技を聞くことができます。




nice!(0)  コメント(0) 

バド・パウエル/アメイジング・バド・パウエルVol.3 [夜明けのJazz]

昨日、10㎝ほど積雪があり、その後は降らなかったので、幹線道路は雪のない青森です。
大寒に入ったものの、今日の最高気温5度、記憶にないほどの暖冬少雪です。

しばらくエラが続いていましたが、今朝の1枚は、バド・パウエル「アメイジングVol.3」にしました。
私が若いころ、バド・パウエルと言えば、ジャズ喫茶では「アメイジングVol.1,2」でした。
Vol1,2の鬼気迫るバド・パウエルに比べ、やや丸みがあり、ゆとりが感じられますが、相変わらずバド・パウエルのうなり声は健在です。

ジャケットの写真のワイルドな彼の顔が印象的です。

バド・パウエル/アメイジング第3集.jpg
ブルーノート1957年8月3日録音
バド・パウエルp ポール・チェンバースb アート・テーラーds カーティス・フラーtb

カーティス・フラーのトロンボーンがいいです。

そして、ブルーノートの録音は、音が生き生きしている。





nice!(0)  コメント(0) 

エラ・フィッツジェラルド/ララバイ・オブ・バードランド [夜明けのJazz]

年が明けたと思ったらもう下旬です。
日の出も朝6時代に突入、春が目の前にやってきたような気になります。

今朝の1枚は、前回、エラの「ベイジン・ストリート・ブルース」について書きましたが、この録音が収められているLPを発見したので購入してしまいました。
それが「ララバイ・オブ・バードランド」です。

エラ/ララバイ・オブ・バードランド.jpg
エラのヴォーカルに、一部、サイ・オリバー・バンドやレイ・チャールズ・シンガーズが加わっているデッカの古いモノラル盤です。

バードランドの子守歌は、ジョージ・シアリングの名曲ですが、エラがしっとりと歌い上げています。
本盤では、「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」「エア・メイル・スペシャル」「フライング・ホーム」など、他のライブ盤で人気のある曲が歌われており、古い時代のエラの熱唱を聞くことができるのがうれしいです。

私がこよなく愛好している「ベイジン・ストリート・ブルース」はこの録音でした。
サッチモの声色と悠揚迫らぬブルースの名曲は、いつ聞いても感激します。お勧めです。

「エラ・ハムズ・ザ・ブルース(エラ自作)」は、オール・スキャットの曲です。

年明け早々から主にエラ・フィッツ・ジェラルドを聞いてきましたが、次回から、趣向を変えて聞いていきたいと思っています。


nice!(0)  コメント(0) 

エラ・フィッツジェラルド/エラ・イン・ベルリン [夜明けのJazz]

夜明けのjazz、エラ・フィッツジェラルドが続いています。
エラを取り上げると、1枚や2枚で終わるわけにはいきません。
前回は、エラ・イン・ハリウッドでしたが、今朝の1枚は、「エラ・イン・ベルリン」です。

エラ・イン・ベルリン.jpg
1960年2月13日録音(ヴァーヴ)エラ・フィッツ・ジェラルドvo ポール・スミスp ジム・ホールg ウィルフレッド・ミドルブルックスb ガス・ジョンソンds

このディスクには「マック・ザ・ナイフ」の副題がつけられているとおり、マック・ザ・ナイフの激唱で人気がありますが、同曲の次の「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」も、サッチモの声色と滝のようなスキャットで語り伝えられるほどの名唱です。
前回の「イン・ハリウッド」での「エア・メイル・スペシャル」同様、エラの名は永遠に残ることでしょう。

以前にも書きましたが、エラの歌唱力は、ほとばしるエネルギーに圧倒されるものばかりではありません。
本盤に収録されている、「ザ・マン・アイ・ラブ(ガーシュイン兄弟)」、「ミスティ(エロール・ガーナー)」、「ラブ・フォー・セイル(コール・ポーター)」など、エラの絶妙な歌いまわしにノックアウトされてしまいます。エラは、スローなものにこそ心が込められているのです。

エラをもう1,2枚聞かなければいけません。また!

nice!(0)  コメント(0) 

エラ・フィッツジェラルド/エラ・イン・ハリウッド [夜明けのJazz]

成人の日、三連休は今日で終わりです。
今朝の1枚は、エラ・フィッツジェラルドの「エラ・イン・ハリウッド」です。

エラ・イン・ハリウッド.png
1961年5月11日&21日、ロサンゼルスのクラブ「クレッセンド」でのライブ録音(ヴァーヴ)
エラ・フィッツジェラルドvo ルー・レビーp ジム・ホールorハーブ・エリスg ウィルフレッド・ミドルブルックスb ガス・ジョンソンds

この録音は、「エラ・イン・ベルリン」と共に、エラのライブを満喫できる双璧のものです。
「A列車で行こう」のスキャットは、この名曲を誰がこのように歌ったでしょうか?
緩急自在な「ミスター・パガニーニ」「サテン・ドール」など、エラ節を聞くことができます。

何といってもこの録音のハイライトは、最後に収められている「エア・メイル・スペシャル」でしょう。「イン・ベルリン」の「マック・ザナイフ」や「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」に一歩も引けを取りません。スウィングの名曲をエラ全開で駆け抜けます。

スロー・バラードもいいです。両方がエラの魅力なのです。


nice!(0)  コメント(0) 

エラ・フィッツジェラルド/グレート・アメリカン・ソングブック [夜明けのJazz]

夕方になってしまいました。
今日は金曜、明日から3連休です。

青森市の明日の「日の出」は、7時01分、日の入りは、16時29分です。
朝6時ころに明るくなると、1日の活動時間が長くなり、嬉しいような気持になります。年を取ったからでしょうか。

このところ、「ゴーン」と「イラン」でもちきりですが、日産の首切りで個人資産を増やした人物に国費を費やして、裁判を維持するのは如何なものかと考えてしまいます。
社会正義の実現に向け、国の威信にかけて活動するのは必要でしょうが、私などにはあまり影響のないことだと無視しています。
イランは、トランプ劇場(激情?)のこととして、これまた無視していますが、こちらのほうは、原油価格に影響のないように望みます。

さて、本日の「夜明けのjazz」は、エラ・フィッツジェラルドの「ザ・グレート・アメリカン・ソングブック」です。タイトルのとおり、エラの数ある録音からのコンプリートCDですが、2枚組のセットの中で、ブルースのスタンダード「ベイジン・ストリート・ブルース」をこよなく愛聴しています。
サッチモの声色、絶妙なスキャットの嵐、是非お聞きいただけますようお勧めします。

エラ/グレート・アメリカン・ソングブック.jpg

エラの数あるLP、CDを探しても辿り着かなかったこの曲、このコンプリート盤にしか見つけ出せず、ついには、2セット買ってしまいました。同じものを2セット買ったとしても、リーズナブルです。今夜もウィスキー片手に聞きましょうか?

nice!(0)  コメント(0) 

エラ&デューク/アット・ザ・コート・ダジュール [夜明けのJazz]

長い年末年始の休みが終わり、昨日から仕事が始まりました。
とは言っても、昨日は得意先にごあいさつ程度、今日から本格始動です。

前回、本年の「夜明けのjazz」は、ヴォーカルから始めるとしましたが、その2回目は、エラ・フィッツ・ジェラルドとデューク・エリントンの共演を聞くことができる「エラ&デューク/アット・ザ・コート・ダジュール」です。
エラ&デューク/コートダジュール.jpg
ヴァーヴ1966年7月26-29日コート・ダジュールにおけるライブ録音

若いころ、青森市内のジャズ喫茶でLPで聞いていました。
エラとビッグバンドの共演は、カウント・ベーシーのものが多く出回っていますが、この録音・共演は、ベーシーとの録音とは全く別の魅力があります。エリントンバンドのプレイヤーの名人芸もさることながら、さりげなく、エリントンのモダニズムが発揮されています。

コンボとエラのヴォーカル、エリントン・バンドの演奏、エラとエリントン・バンドの共演、いずれも楽しめます。
エラに加え、レイ・ナンスが「スウィングしなけりゃ意味がない」声色を披露しています。
レイ・ナンスといえばジャズ・バイオリンですが、ビッグバンドをバックに、男声、女声2人のスキャットが珍しいのではないでしょうか。バイオリンも楽しい。

ベン・ウェブスターがエリントンのピアノでバラードを吹くなど、至福のトラックです。

エラの激しいスキャットも魅力ですが、しっとりと歌い上げる「ミスティ」もいいです。






nice!(0)  コメント(0) 

アービング・バーリン・ソングブック [夜明けのJazz]

2020年最初の夜明けのjazzです。
何にしようかと迷いましたが、年明けの景気づけに、今年はジャズボーカルで始めようかと思います。

ビリー・ホリデイ、サラ・ボーン、エラ・フィッツジェラルド、ビング・クロスビー、アニタ・オデイ、ビリー・エクスタイン、フレッド・アステア、ア-ネスティン・アンダーソン……その他多数の名歌手のオンパレードでアービング・バーリンの曲を16曲、新年幕開けにふさわしいでしょう。

アービング・バーリン・ソングブック.jpg


9日連続の休みも残すところ明日の5日になりました。
昨日3日午後から2019年分の確定申告に備え、業務の集計をしていましたが、ジャズのCDを聴きながら、コーヒーをすすりながらの集計が終わりました。
例年と同じかほんの少し減少といったところでした。

これでよし!体調も良好とくれば、新年も山を歩き、上京してコンサートや美術館巡り、合間に落語を聞くことができます。不良中年は、仕事と遊びに励むことになるでしょう。

よろしくお願いいたします。



nice!(0)  コメント(0)