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アート・ペッパー/ミーツ・ザ・リズム・セクション [ポートレイト・イン・ジャズ]

本年最後の月になりました。毎年毎年,月日の過ぎる速さに嘆息するしかありません。

さて,12月初めは,和田村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」からアート・ペッパーの「ミーツ・ザ・リズム・セクション」を聞きました。
このLPは,私が若いころ購入したもので私の愛聴盤です。

ミーツ・ザ・リズムセクション.jpg
コンテンポラリー1957.1.19録音 アート・ペッパーas レッド・ガーランドp ポール・チェンバースb フィリー・ジョー・ジョーンズds

薬中毒による療養所から出たあとの録音ですが,ペッパーが当時のマイルスのリズムセクションであるレッド・ガーランド,ポール・チェンバース,フィリー・ジョー・ジョーンズと行ったものです。
ライナーによると,収録はほぼワンテイクで終了したということでペッパーの充実ぶりとマイルスのリズムセクションの優秀さがうかがえるというものです。
西海岸のペッパーと東海岸のリズムセクションの組み合わせの妙があります。

このLPは,文庫本のボーナストラックとしてアート・ペッパーが加えられたことによりますが,私の好みの盤が入って喜んでいます。

文庫のなかで,村上さんは,A面の最後の曲「ストレイト・ライフ」を取り上げています。
この曲は,超高速でペッパーが吹きまくり,その後,ピアノ,ベース,ドラムスが短いソロを取るのですが,ペッパーにしては他に見られないバリバリスピードに乗った演奏です。

名人たちの名演ですし,コンテンポラリーの名録音(ロイ・デュナン)ですが,ペッパーのアルトサックスがどことなく寂しげに聞こえるのです。

私は,同じ時期に録音された「モダン・アート」も好んでいます。
このLPは,私の若いころ,イントロのモダン・アートとして幻の名盤と言われていた1枚で,その後ブルー・ノートから世に出たものです。
このLPのペッパーの方が明るく生き生きとしているように聞こえます。

モダンアート.jpg

12月最初の記事ですが,当ブログが2000回となりました。
気ままな雑感にお付き合いくださいましてありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。


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