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マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ [夜明けのJazz]

今日から冬型の気圧配置になるようで,屋根の雪庇が気になる毎日です。
だんだん日が長くなりましたが,まだ日の出は6時半,夜明けのジャズと言っても,暗いうちに聞き始めます。

これまで,私の持っているLPを中心に,好みのジャズを聞いてきましたが,今朝は私のこよなく愛する歌ものを紹介します。
ジャズのスタンダードな3つの録音,最初は,「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」(インパルス)です。
ジョニー・ハートマン.jpg
1963.3.7録音ジョン・コルトレーンts ジョニー・ハートマンvo マッコイ・タイナーp ジミー・ギャリソンb エルヴィン・ジョーンズds

艶やかなハートマンの低音とコルトレーンの四重奏,声とジャズ楽器の演奏が一つになっている。
コルトレーン畢生の録音ではないかと確信する1枚です。
「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」では,コルトレーンはハートマンの歌声に聞きほれてテナー・サックスを吹かず,あとで録音したとか。
インパルス「バラード」といい本盤も,コルトレーンのスロー・バラードの真骨頂です。

2枚目は,ドリス・デイとアンドレ・プレヴィンの「デュエット」です。
ドリス・デイ デュエット.jpg
1961.12.16録音 ドリス・デイvo アンドレ・プレヴィンp レッド・ミッチェルb フランク・キャップds

数年前に亡くなった往年の名歌手であり名優「ドリス・デイ」とジャズ・ピアニストでありクラシックの指揮者・ピアニスト「アンドレ・プレヴィン」の共演です。
この録音にも,「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」が入っており,ドリス・デイの歌声とアンドレ・プレヴィンの華麗なピアノが絶妙です。
この録音は,オーディオの専門誌の製品の聴き比べにも使われていて,音の良さでも定評があります。左にアンドレ・プレヴィンのピアノ,右にドリス・デイ,しっとり歌い上げる「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」いいです。

最後の1枚は,歌なし,テナー・サックスで歌心を味わいます。
アート・テイタムpとベン・ウェブスターtsにレッド・カレンダーb,ビル・ダグラスds
テディ・ウィルソン&ベン・ウェブスター.jpg
1956.9.11録音 パブロ

ベン・ウェブスターは,私の好きなテナー・サックス奏者の一人です。
コルトレーンもスタン・ゲッツもレスター・ヤングもいいですが,負けず劣らずベン・ウェブスターも素晴らしい。
この録音の「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」のふところの深いテナーがたまりません。
先の2枚の歌唱は素晴らしいですが,彼の歌心がこの曲の魅力を語りかけるようです。
ただ,テイタムのピアノがもう少し抑えめであればなおよいかなと思います。

今回の3枚は,以前にも紹介したLPですが,私がこよなく愛する「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ」の3つの録音を紹介させてもらいました。



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