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映画「カーネギーホール」 [音楽]

昨夜11時半ころ,福島沖を震源とする強い地震があったらしい。
わたしの住む青森市も震度3ということですが,ベッドに入ってすぐなのにまったく感じませんでした。すぐ深い眠りに落ちたのでしょう。津波が起きなくてよかったです。

いつも公言しているとおり,仕事半分・遊び半分の日常ですが,まだ山歩きをしていない今頃は,日中出かけた先から自宅に帰る途中,スターバックスでコーヒーを飲むことも度々ですし,我が家でCDやLPで音楽を聞く,あるいは,ネットで映画を見ることもしばしばです。

最近見た映画を紹介しましょう。音楽映画「カーネギーホール」です。
1947年のアメリカ映画で1952年に日本で公開されました。

カーネギーホール.jpg映画「カーネギーホール」.png

ニューヨーク「カーネギーホール」で下働きをしている主人公が息子をこのホールに立てるような音楽家にすることを夢見る話です。

私がこの映画を見て驚いたのは,今もLPやCDで名盤と言われている人たちの若いころの演奏シーンを見ることができます。

ざっと挙げると,ブルーノ・ワルター(指揮者),リリー・ポンス(ソプラノ),グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ),リーゼ・スティーブンス(メゾソプラノ),アルトゥール・ロジンスキー(指揮),アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ),ジャン・ピアース(テノール),エツィオ・ピンツァ(テノール),フリッツ・ライナー(指揮),ヤッシャ・ハイフェッツ(バイオリン),レオポルド・ストコフスキー(指揮),ハリー・ジェイムス(トランペット)
ほとんどの名前は私でも知っている名演奏家ばかりです。

ワルターは白髪のイメージですが,まだ若さが残る張りのある顔,ルービンシュタインも髪が黒く壮年期の面影があります。
その名演奏家たちがセリフもあり映画の演技をしているのに驚き,名優ハイフェッツを見ることができます。

私がこの映画で特に印象深かったのは,リリー・ポンスによるドリーブ「ラクメ」の鐘の歌,ピアティゴルスキーの白鳥(サンサーンス),ルービンシュタインの英雄ポロネーズ(ショパン)と火祭りの踊り(ファリャ),ハイフェッツ&ライナーのバイオリン協奏曲(チャイコフスキー),ストコフスキーの交響曲5番(チャイコフスキー)です。

名前だけは知っている名チェリスト・ピアティゴルスキーの演奏する姿を見たのは初めてです。
フリッツ・ライナーとハイフェッツのチャイコフスキーも圧巻です。ハイフェッツ好きの私にはこたえられません。
ストコフスキーはこの映画のほかにも他の映画に出演しているので演奏のスタイルは知っていましたが,巨匠たちの中で白髪を振り乱した姿は他を威圧するものがあります。
そして,ルービンシュタインです。上品で華麗なショパンや晩年のピアノ協奏曲(ベートーヴェン)が耳に残っていますが,高い位置から腕を鍵盤に振り下ろすスタイルに圧倒されます。

巨匠たちの演技もある音楽映画です。




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