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暗号解読 [本]

嵐の二日間でした。すっかり消えた家の周りの雪でしたが銀世界に戻りました。
降雪量は大したものではないので,道路は間もなくアスファルトが見えるでしょう。

今日は,サイモン・シンの「暗号解読」について。
10年ほど前に,夢中で読んだ本ですが,この本の中にある,第二次大戦下のドイツの暗号作成機「エニグマ」の暗号を解読する若き天才数学者アラン・チューリングを主人公とする映画「イミテーション・ゲーム」が今日大都市で公開されます。

「暗号解読」は,良質の推理小説を読むように憑りつかれ一気に読みましたが,その後,当時中学生だった息子にその本を引き継ぎました。
映画でアラン・チューリングがどのように描かれているのか,サイモン・シンの本との比較をしなければいけないと思い,新潮文庫を買い込み今回も一気に読みました。

暗号解読上.png
暗号解読下.png

暗号は古代から秘密の通信手段として使われてきており,特に軍事戦略には不可欠なもののようです。
そして,暗号に解読はつきもので,イタチごっこのように巧妙複雑な進化を繰り返してきたようです。
私は,この本の冒頭,スコットランド女王メアリーとイングランドのエリザベス女王との暗号戦で,すっかり「暗号解読」にはまりました。

007でもお馴染みのとおり,英国は諜報先進国ですが,ドイツの暗号解析には数千人態勢で臨んだようで,第二次大戦終結を早め,被害者減少に寄与したと言われています。
一人の若き天才数学者チューリングがどのように描かれているか,映画公開を待ちわびていますが,田舎ではいつ公開されるか不明です。

私たちの日常生活は暗号なくして成り立たないと言えます。ATMで暗証番号を入力するのもその一つですし,私の本業でもオンライン処理をする場合は,データを暗号化して送信します。
インターネットは暗号化なしには考えられません。

今日もオンラインによる登記申請が3件あります。





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1Q84 Book3 [本]

朝から晴れ上がり,日中の最高気温+12度くらいまでは上がるのではないか。

朝のニュースのトップは,村上春樹「1Q84/Book3」発売だ。特別に,今朝7時開店の書店には,大勢のお客さんが並んでいた。そして,テレビではヤナーチェクの「シンフォニエッタ」がバックに流れている。

私もBook1&2は読んだが,面白い。村上春樹の小説は虚構の中に現実らしいものがそれとなく織り込まれており,私小説とは別の次元のことを書いているのが好みである。

読み始めのうちは,2つの話が別々に進行する。まるで「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と似ているかなと思いながら読んだが,そうではなかった。
文中に出てくるヤナーチェクの「シンフォニエッタ」が映画で言えば,主要なテーマに使われているようで,この曲を愛聴するものとしては,読まずにおれない。

予約していたので,宅配便で午前中に配達された。

1Q84 3.jpg

明日は小旅行,車中の楽しみ!