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東京日記② [東京日記]

23日(勤労感謝の日)に上京し,24日も東京は暖かい日でした。
前日は横浜・磯子の叔母を訪ねましたが,この日は,国分寺にいる叔母を訪ねます。
浅草を出て,神田で中央線に乗り換えて,国分寺の途中,中央線の最寄り駅に孫がおります。

孫と会ったのは,昨年10月でした。生まれてから1か月に会いに行ってからほぼ1年ぶりに会った孫は伝い歩きと,「ママ」,「いいよ」を言うらしい。
1年ぶりの私を見て,どこか怖そうな表情でした。出かける直前だったらしく,最寄り駅まで15分,車とすれ違うと興味があるのでしょうか,車を指さして喜んでいる様子です。そういえば息子も車に興味を示していました。

孫と別れて,中央線国分寺まで,そして西武線で「恋ヶ窪」下車
徒歩で10分,叔母と従弟一家の家に到着,15,6年ぶりくらいか?
叔母は88才になっておりました。若いころは丸ビルの経済誌の出版社に勤めるOLでした。
同居する従弟は写真家,その娘は美大で日本画を専攻している芸術一家です。
叔母は息子夫婦と孫に囲まれて平穏な暮らしをしているようです。

孫と叔母と会い,上京の主たる目的を達成しました。
あとは道楽です。
中央線で新宿,今回の寄席は,新宿「末広亭」にしました。
新宿駅は,どんどん歩かなければなりません。中央線を下り,伊勢丹新宿店までどんどん歩いて,交差点の向こう側の末広亭です。
末広亭1.JPG末広亭2.JPG

昼席の終わりころでした。満席で熱気と歩き疲れでいっときうとうとしましたが,芸人のお客様に対する持ち上げ方に寄席の温かさがあります。雨の日は雨の日の心遣い,風の日は風の日の礼の言葉,言葉遊びのようであり身体がほぐれていくようでもあります。
寄席は年の瀬間近の雰囲気が満ちています。
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孫,叔母と会い,2日目の締めに落語を聞いて,満ち足りた1日でした。



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東京日記① [東京日記]

前々回の記事で紹介したとおり,イスラエル・フィルの公演が中止になりましたが,久しぶりの東京の旅に出かけました。
首都圏には,たった一人の孫と会うこと,年老いた叔母2人がいるので何年ぶりかであうことのほか,落語,食など楽しみがあります。

青森は寒くなりましたが,東京の気温は20℃超えの予報でしたから,コートなどの準備はせずの旅でした。

11月23日(勤労感謝の日),横浜へ
上野で新幹線を下り,京浜東北線で横浜市磯子まで。磯子には91才になる叔母がおります。近くに住む従妹に迎えに出てもらい,叔母とは20年くらいぶりで会うことができました。宇都宮にいる従妹も来て懐かしい再会となりました。90才過ぎとは言っても頭脳明晰,安心しました。もう会えることもないかもしれません。

磯子から浅草へ
上京すると必ずと言っていいほど私は浅草寺の近くに宿をとります。
その理由は,秋冬は「並木の藪」の鴨南蛮を食べること。そして寄席で落語を聞くことにあります。
昨年,孫誕生ということで10月に上京しましたが,2週間ほど早かったため鴨南蛮はお預けとなってしまいました。

今年は大丈夫,人気店ですから店の前で席待ちの客が並んでいます。
並木の藪1.JPG並木の藪2.JPG

注文は「鴨南蛮」
鴨南蛮.JPG
蕎麦湯.JPG

何回も紹介していますが,厚い鴨肉3枚,脂身,鴨のつくねに鴨の出汁の効いた濃い目のつゆで煮たネギ,いつも変わらぬ味でした。
大きな土瓶に入った熱々の蕎麦湯,お猪口をもらいました。

並木の藪の鴨南蛮を知ったのは,仙台のmidoriさんの友達のグルメキングKさんに勧められてからでした。資生堂パーラーのオムライス,上野双葉のとんかつ(今は店を閉めている),虎屋の葛切りなど底知れない食の知識と実践の方です。いずれも試しましたが,うなるばかりです。
それ以来,上京は秋,そして並木の藪の鴨南蛮は欠かせません。

ホテル近くには浅草演芸ホールがあり,必ずと言っていいほど覗きますが,そちらは次回にします。


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東京日記② [東京日記]

東京2日目,夕方から雨になりました。

秋の東京は,毎年楽しみにしている「食」があります。
秋と言えば鴨の季節,浅草「並木の藪」の鴨南蛮を楽しみにしています。

有楽町駅近くのホテルを出て,浅草雷門からほど近く,店の前は行列ができていました。
30分ほど待って店に入ると満席の状態でした。
聞くと,鴨南蛮は11月からということでがっかり,カミさんと二人,ザルにしました。
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おいしい蕎麦と蕎麦湯をいただきました。蕎麦湯はいつものとおり,大きな急須で出てきます。
それにつけても残念。また次回ということで。

浅草にもう1軒の洋食のお店に行きたいと,かねがね話していたのですが,観音裏まで行ってみると定休でした。こちらも残念。

午後,楽しみにしていた息子の夫婦の新居訪問です。
地価の高価な東京です。狭い土地に建つ若夫婦の家は立派でした。
夫婦二人でこれから頑張るでしょう。
息子宅.JPG

夕方,息子夫婦が取り寄せた目にも鮮やかな「すき焼き弁当」をごちそうになりました。

雨の中,ホテルに帰りましたが,新居に感無量。これからこの家でどのような家庭を築くのか,考えさせられました。


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東京日記① [東京日記]

10月8日から10日まで2年半ぶりに上京したため,当ブログを休んでいました。
日本に新型コロナの感染ニュースが出始めたころ以来です。
東京は,どこに行っても大混雑,三連休ということもあり,コロナの感染数が減少傾向にあることが影響しているのでしょう。

今回の上京は息子夫婦の新居を訪ねるのが目的でしたが,いつもの通り,食の旅でもあります。

朝8時前に新青森を出発し,東京駅着11時,昼食のため新橋駅から銀座に。
第一目的の鮨の予約です。
午後1時寿司店で,北大路魯山人ギャラリーを見る。
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こちらの鮨店は,先代が魯山人に気に入られたことで有名ですが,4階に魯山人のギャラリーがあります。魯山人は,書家,篆刻家でしたが,陶芸作品もたくさん残っています。

待ちに待った鮨です。
最初の突き出しは,塩辛,茶わん蒸し,柿から一つ。カミさんも私も茶わん蒸しにしました。
突き出し.JPG

握りは,中トロ,カンパチ,サワラ昆布締め,アオリイカ
中トロ.JPGカンパチ.JPGIMG_3364.JPGアオリイカ.JPG

ウニ軍艦
ちなみに,ウニの軍艦は,こちらのお店が発祥だそうです。旨くないはずがありません。
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味噌汁
鮨ネタに使う魚のアラを数種類使ったものだそうです。自宅ではこのような味噌汁になるはずがありません。
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活車エビ
生か蒸したものかを選びますが,生を選択しました。生はそのあと頭と尻尾を焼いたものが楽しめます。エビがぴくぴく動いています。
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ホッキガイ
厚みがあり歯ごたえ十分。
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本鮪,霜降り大トロ
圧巻でした。
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戻りガツオ
カツオにニンニク少々を効かせて。
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アナゴは塩,タレ一巻ずつ。
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巻物,見た目も鮮やかです。
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卵焼き(ぎょく)
鮨屋の命ともいえる卵焼き,とろっと滑らか,私は卵焼きのみ,カミさんはシャリにのせて。
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1時間半たっぷり時間をかけていただきました。おなか一杯になりました。
そして最後にデザートです。目にも鮮やかな栗ようかんをいただきました。
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息子夫婦に「アナゴの棒寿司」をお土産に店を出ました。

息子宅での夕食は,土産のアナゴをいただきました。

息子宅は,小さいながらまだ新しい建物のにおいが残っていました。








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東京日記2020.2.15-17 [東京日記]

先週末、愛車の車検整備の時期を利用して、東京へリフレッシュの旅。
例年、車の点検の時期を利用し、コンサート、美術館巡り、道楽などのため恒例になっています。

①寄席
ほとんどは浅草のホテルに宿泊するので、ホテル近くの「浅草演芸ホール」に出かけています。
今回は、新宿「末広亭」、池袋「池袋演芸場」、上野「鈴本」、浅草「演芸ホール」の4つの寄席の出演者を調べ、ホテル近くにしました。
新宿末広亭を考えたのですが、今を時めく6代目神田伯山の襲名披露が始まったばかり、初日には、前夜からファンが並んだということで、混雑が予想され、浅草にした次第です。

新伯山の襲名口演は、落語でもおなじみの「中村仲蔵」、好きな演目なので残念ですがそのうちにユーチューブにもアップされるでしょう。
演芸ホールの昼席は、「三遊亭円丈」「鈴々舎馬風」「林家正蔵」等々人気者が出ていましたが、なかでも「歌武蔵」は、元相撲取りということもあり、迫力満点、良かったです。さすが元力士、着物は三反の生地を要するとのことです。

落語の後は、いつもの通り、「並木の藪」で「鴨南蛮」をいただきました。3月までなので、今シーズンはこれで終わりか。「鴨南蛮」だけは、他の蕎麦屋でこちらに優るものに巡り合ったことはありません。満足しました。

②道楽
16日の日曜、府中の東京競馬場に出かけました。霧のような雨でした。
今年の牡馬クラシックに出てきそうなサラブレットが走る「共同通信杯」、人気の武豊騎手参戦というので足を運びました。
惜しくも武騎手騎乗の「マイラプソディ」は4着でした。
昨年、久しぶりに年間100勝を達成した武豊、50歳だそうですが、若々しくスマートな姿にファンが多いのがうなずけます。
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③息子夫婦と食事
八丁堀に住んでいる息子夫婦から、日比谷のホテルで昼食に招待されていました。
今回の主たる目的のようなものです。
私にとって、日比谷公園の向こう側に、公務員時代、会議や研修で通った建物が見えており、懐かしいロケーションでした。
しかし、ホテルは敷居が高く玄関ホールに入ったこともありませんでした。

ホテルのランチ・バイキングでしたが、普段見ることのない料理の数々、デザートのケーキやアイスクリームなど、そして、何よりも息子夫婦の日頃の生活を聞くのが一番でした。
食事と言えば、日ごろ、カメラに収める前に、つい箸が出てしまいますがこの日も同じ、結局、写真はこの2カットだけです。

色々皿に取った料理とアイスクリーム3種
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ビーフのパイ包みやケーキ各種、豪華な昼食でした。

息子夫婦と有楽町駅まで歩きました。

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東京日記2019.12.8 [東京日記]

12月7日(土)上京しました。10月以来2か月ぶり,すっかり寒くなっていました。
普段着にダウンジャケットで丁度よい暖かさ,季節は師走,青森を出るときは自宅前は雪がありましたが,スニーカーで出かけました。

今回の目的は,江戸東京博物館で開催されている「浮世絵大展覧会」を見るためでした。
お昼に上野で新幹線を下り,山手線で秋葉原,総武線で両国に着いたのが12時30分でした。
江戸東京博物館まで4,5分。特に見たかったのは,ずらりと並んだ写楽の大首絵と北斎,いずれも圧巻でした。

大英博物館,ボストン美術館,メトロポリタン美術館,シカゴ美術館ほか,海外の美術館保有の逸品が多数展示されていました。

歌麿,北斎,写楽,広重,国芳,人気の5人の版画,肉筆画が内外から勢ぞろいです。

大浮世絵展1.JPG大浮世絵展2.JPG

初めに歌麿の「当時三美人」,北斎の「諸国瀧廻り」
当時三美人.jpg北斎/諸国瀧廻り.jpg
北斎は,神奈川沖浪裏,凱風快晴など超有名作品もありますが,思わずドキッとする作品多数。見るものをひきつけます。

何といっても写楽。大首絵がたくさん展示されていますが,「大谷鬼次」の目にひきつけられます。そして広重,これまたたくさんの有名版画がありますが,「月に雁」は切手で有名になりました。
写楽/大谷鬼次.jpg広重・月に雁.jpg

最後は国芳です,「宮本武蔵の鯨退治」。荒唐無稽な題材が多数ですが,国芳の絵を見ると,青森のネブタや津軽凧の絵の元は,国芳あたりかなと思わせます。

国芳・宮本武蔵の鯨退治.jpg

食事
大浮世絵展を見終わって2時過ぎ,まだ昼飯を食べていません。
今回は,是非,浅草の「並木の藪」で「鴨南蛮」を食べるのも目的の一つ。地下鉄で浅草にやってきました。
店の前には行列ができていました。並んででも食べたい「鴨南蛮」,半年ぶりの対面です。

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いつもながら,厚切りの鴨肉3枚,脂身,つくね,くたっと煮た太い葱が濃厚な鴨のだしを含んで絶妙な組み合わせです。
そして,土瓶に入った蕎麦湯で蕎麦のだしを割って飲み干しました。
東京では,ほとんど浅草のホテルですが,藪の「鴨南蛮」にひきつけられているからかもしれません。

腹を満たした後は寄席です。

形態模写
初めての体験でしたが,クラシック演奏会の指揮者を演ずる形態模写です。
亡くなった朝比奈隆の指揮でベートーベンの第九を指揮するのですが,第九が舞台袖で流れ,芸人さんが指揮し観客が拍手,スタンディングオベーションのおまけつきです。面白い。

トリは「桂文治」
大看板の噺は何度も聞いていますが,さすが,古典演目に,前の演者を登場させ,縦横無尽に展開させてオチに至る。

中身の濃い1日でした。ホテルに帰る前にイタリアンでビールとグラスワインを飲みました。
考えてみると,遊んで,食べて,いつもながら言っている「仕事半分・遊び半分」の1日が終わりました。

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東京日記2019.10.10② [東京日記]

今回の東京での2日間のメインは,トン・コープマン指揮NHK交響楽団によるモーツァルトの演奏会でした。2019NHK音楽祭.jpg

2019年NHK音楽祭の幕開けの演奏会でしたが,トン・コープマンの指揮でモーツァルトの「交響曲第40番」,「レクイエム」と発表され,チケット発売と同時に躊躇なく,これは聞かなくてはと購入したのでした。

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二つの短調の人気の曲,「40番」は,若いころ,フルトヴェングラーの指揮を好んで聞いていました。後期の3大交響曲で誰でも知っている曲です。端正で何の衒いも感じさせない演奏でした。

2曲目はレクイエム
この曲は,モーツァルトの未完の曲を弟子のジュスマイヤーが補筆完成した版を使用した演奏でした。
この曲を聞くと,私は,オペラを連想します。
オーケストラと4人のソリスト(ソプラノ,アルト,テノール,バス),合唱の三つが三位一体となるのです。

この日は,オーケストラを逆Tの字に配置し,金管を中にして左右に合唱,ソリストはステージ前面ではなく,オーケストラ左後方に配置するというものでした。
このような配置は,三者の響きの効果を意図したものからでしょうか。
12月にテレビで放映されるようですからご覧いただけます。

私はこの曲の終曲に近い「ベネディクトゥス」を特に好んでいます。4人のソリストとオーケストラが相呼応するような掛け合い,そして合唱,レクイエムと言いながら,オペラのような胸躍る気分になるのです。

トン・コープマンは,古楽器演奏の大家として知られていますが,とりわけオルガン,チェンバロは有名です。そして,小編成のバロック演奏団体を組織しているようです。
今回は,モダン・オーケストラを指揮するというので,普段聞いている曲とは趣の異なる演奏だろうかと興味がありました。
三位一体そのものでした。ソリスト,合唱,オーケストラすべてがモーツアルトを演奏してくれました。

NHKホール前に息子夫婦が迎えにきていて,遅い夕食にしました。台風の前兆のような雨が降っていましたが,モーツァルトの感動で,雨は気になりませんでした。




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東京日記2019.10.10① [東京日記]

しばらくブログ更新を休んでいましたが,平日仕事を休んで東京に出かけておりました。
いつものことで,仕事半分遊び半分の不良老人的日常の一環です。

今回の主たる目的は,NHK音楽祭の皮切のトン・コープマン指揮・NHK交響楽団によるモーツァルト40番&レクイエム演奏会でした。

モーツァルトの2曲は期待通りのもので十分満足のいくものでしたし,おそらくこれまでのクラシック・コンサートの経験でも最上位のものでした。
こちらの方は少し時間をかけて次回記事を書くこととして,今日は,いつものとおり,食その他について報告します。



うなぎ
10日のお昼前に東京駅に着いたので,昼食は新橋駅から10分ほどの「竹葉亭木挽町本店」で鰻にしました。前回東京に行った時もこの店で食べましたが,店のたたずまい,仲居さんの接客が素晴らしいという印象が残りました。もちろん鰻の味は別格です。

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本店ではうな重はなく,うなぎ丼のA,Bです。大きい方のうなぎ丼にしました。
肝吸いとお漬物がつきますが,味は申し分ありません。
青森出発時から,初日の昼食は竹葉亭本店に決めていました。

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台風接近中の影響か,10日,11日の滞在中,2日間共雨でした。
雨の中,都内を歩きましたが,いつものトレッキングよりも多く歩いたように感じます。

NHKホールのコンサートが終わった夜9時ころ,ホール前に息子夫婦が来てくれました。
息子が,渋谷駅に向かってほどなくの居酒屋で「へぎ蕎麦」を予約していて,「へぎ蕎麦」初体験でした。こしがあり美味しい蕎麦でした。

息子が結婚して東京にいるので,上京すると都合さえよければ,このようにして会うことができ,親として幸せなひと時を過ごすことができるようになりました。

モーツァルトのコンサートについては,次回にします。
台風が近づいて,雨が降り続いています。ご用心!


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東京日記2019.6.28 [東京日記]

ひと月前に上京しましたが,また東京にでかけました。
今回の目的は,上野・国立西洋美術館で開催されている,「松方コレクション展」でした。
東京の美術館はいつ行っても混雑しているというのが私のイメージです。
それでは,平日に出かけようと,平日仕事を一日休んでのことでした(しかし,抱えている仕事をそのままにしたわけではありません)。

世界遺産「国立西洋美術館」の収蔵美術品の母体となったのが松方幸次郎のコレクションということは世に知られたことですし,国立西洋美術館開設60周年事業として松方コレクション展の開催については,NHK・BSでも放送されました。

入り口に立つコレクション展看板 看板の右奥に見えているのが,ロダンの「地獄の門」
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前庭の彫刻群
カレーの市民(ロダン)
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弓を引くヘラクレス(ブールデル)
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考える人(ロダン)
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数えきれないほど国立西洋美術館には足を運んでいますが,訪れるたび,松方幸次郎の西洋美術の収集と,第二次大戦後,戦勝国フランスと敗戦国日本との海外資産である美術品の返還交渉や,フランスが日本に課した返還の条件に思いを馳せるのです。
フランスは,返還する美術品を収蔵する施設建設を条件とし,日本はル・コルビジエ設計による「国立西洋美術館」を建設したのでした。

松方が購入した絵画の中でも,フランスから返還されなかったものが数点あります。
その一つ,ゴッホの「アルルの寝室」(オルセー美術館)
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おそらく,フランスの宝として,日本に渡したくなかったのでしょう。この絵も今回の展覧会に出展されています。

松方は,モネとも親交を結び,「睡蓮」も西洋美術館で見ることができます。
睡蓮・モネ.jpg

ここの美術館は,入館料がとてもお安い。常設展は,大人の入場料500円,65歳以上は無料です。
また学生は,ほとんど無料です。
上野の公園口を出てすぐですから,少し時間があれば,休憩がてら利用できます。


◎番外編
竹葉亭の鰻
いつも浅草泊まりで,夜は寄席というのが私の行動パターンですが,食は,お腹と舌のおもむくまま出かけます。
久しぶりに鰻にしました。東銀座「竹葉亭本店」,老舗の鰻屋さんです。

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そっと置いてある花瓶にシモツケと笹,竹葉亭に因んで笹ということか。
そして鰻,こちらでは,鰻重はなく鰻丼のAとB,リーズナブルなお値段です。
美味しい!これまで食べた鰻で最上位ではないか?ふわっとした鰻に上品なタレ。地元「小川原湖」産の天然鰻の白焼きと甲乙つけがたしというところか。


歳をとっても食い意地が減退することはなく,気ままな旅も尽きることはありません。


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東京日記②2019.5.26 [東京日記]

今回の旅行の目的は「東寺展」でした。上野の東京国立博物館でたっぷり空海の世界に浸りました。
お昼過ぎには一旦浅草のホテルに引き返して休憩することにしました。あついので,都内を歩いていると熱中症になりかねません。

◎落語を聞く
ホテル近くの「浅草演芸ホール」の出演者を見ると,昼席のトリが三遊亭圓丈,夜席の中入り最後に柳家小満ん,いずれも人気の噺家です。休憩のあと,演芸ホールに出かけました。

おりしも米国大統領お出での日,出演者はトランプから話が始まり,そして,手品もトランプなんて?寄席の話題は,雨が降れば雨にまつわる話題,暑ければ気候や健康の話題,寄席はそのようなものです。

午後4時ころ,昼席の最後,三遊亭圓丈の登場です。話は「タイタニック」,シネマ落語です。袖のない羽織の圓丈の独壇場です。映画「タイタニック」を身振り手振りを交えそして話芸の始まりです。
三遊亭円丈.jpg

この人は,名人と言われた「三遊亭圓生」の弟子で,圓生は古典落語の大家でしたが,圓丈は主として新作落語の人です。そのほとんどが自作で,芸風は,いわば捨て身の芸とでも言えるものです。

大いに満足した後,夜席ですが,浅草演芸ホールは昼,夜の入れ替えがありません。
目当ての小満んの出番まで2時間以上ありますが,落語や漫談,マジックを聞きながら,いよいよ小満んの出番です。
柳家小満ん.jpg

圓丈とは異なり,小満んは古典落語王道の人。
古典落語を演ずる噺家でも,私の最も好きな噺家です。
最初は,大名人桂文楽の弟子になり,文楽亡き後,柳家小さんの弟子になったようです。
この人の話を最初に聞いたのが,ここ演芸ホールで,確か「紺屋高尾」ではなかったかと思います。知識のかたまりのような人です。静かにじっくり聞きたい噺家です。

今回の東京の旅,東寺の世界は十分堪能しましたが,予想外の収穫は,圓丈と小満んの落語でした。
仕事を1日休んで好きなことに浸った旅,幸せでした。

◎追記「食について」
東京に出てくると,一度は目玉になる食事をするのですが,今回は,特記するようなものはありませんでした。ホテル近くで食べた昼食も,夕食の寿司も満足のできるものではありませんでした。
強いてあげれば,ホテルの朝食が一番かな。鯛の手毬寿司に揚げたての天ぷら,ほかにご飯はいりません。2日とも朝食はこれにしました。
そして,帰りの日の昼食は,東京駅大丸「つばめグリル」のハンバーグ,いつもと同じ味,トマト丸ごとのサラダもいただきました。変わらぬ味,期待を裏切らない味がベストです。

この土,日は山を歩くことをしませんでしたが,それ以上に,コンクリートの上を何倍も歩いたでしょう。山を歩いても足腰に負担はありませんが,コンクリート・トレッキングはかなりの負担があります。都会の人は鍛えられているのでしょうね。


今日で5月は終わりです。暑くて湿気の多い季節が到来します。
そして,私にとって本格的に山の花を追う日々が待っています。

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