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毛無平 [八甲田]

7月4日(土),待ちに待った八甲田・毛無平に出かけました。
先週出かけたかったのですが,土・日は雨でした。
山は雲に覆われていましたが,大ぶりにはなるまいと決行しました。山中で小雨には遭いましたが雨具なしでOKでした。

コースは,八甲田ロープウェーで田茂萢岳から赤倉・井戸岳縦走コースの途中から上毛無平,下毛無平の湿原の花を見ながら酸ヶ湯温泉に下りるというものでした。
10年以上前,中学生だった息子に八甲田の噴火口を見せるため親子で縦走したこのコースを歩いて以来です。
当時も,年老いた親が息子に手を引かれる場面がありましたが,今回は手を引く息子もなく,足腰が弱くなり疲労困憊の山行となりました。

八甲田は,1000mを超える山腹にたくさんの高層湿原があるので,四季折々の景観が楽しめます。
その代表が,上毛無平,下毛無平湿原に咲く花々です。

田茂萢岳山頂から湿原に向けて歩き出すと,登山道脇はアカモノ(イワハゼ)とゴゼンタチバナが目につきます。

アカモノ(面白い名ですが,実が赤く熟すことからつけられたようです)
アカモノ.JPG

ゴゼンタチバナ(登山道の脇にたくさん咲いています。岩木山でもたくさん見られました。)
ゴゼンタチバナ.JPG

イワカガミ(ピンクが美しい。岩木山で見たのは白でした。)
イワカガミ.JPG

イワイチョウ(湿原への道,湿原,至る所に咲いていました。)
イワイチョウ.JPG
イワイチョウ2.JPG

湿原はハクサンシャクナゲ真っ盛りでした。
山のシャクナゲが陽光を浴びて,微妙な色合いを見せています。
ハクサンシャクナゲ.JPG

湿原に釣鐘型の花をたくさんつけるのはウラジロヨウラク。開花は少し先。
ウラジロヨウラク.JPG

遅かった。チングルマの大群落を見るのが,ここ数年の念願でした。
今回,チングルマを見ることができればとの思いが大きかったのですが,残念でした。
ひと月くらい時期を失したのですが,それでも花のあとの大量の花穂を見ることができ,一輪だけ花を見ることができました。
6月にはさぞ見事なチングルマの一斉開花の大群落があったはずです。

チングルマ2.JPG
チングルマ1.JPG

湿原を後にし,酸ヶ湯温泉への道はコバイケイソウ大柄な姿を見せています。
コバイケイソウ.JPG

何度も何度も休憩して,やっとの思いで酸ヶ湯温泉にたどり着きました。
ステンレスボトルの水もほとんど飲みつくし,酸ヶ湯温泉でソフトクリームを食べて生き返りました。
疲れから,写真にとる花も撮り忘れました。ミツバオウレンもその一つ。残念!


今日は,足腰のため,一日休養か?





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八甲田2014.11.23 [八甲田]

三連休2日目,良い天気でした。
我が家では,雪のない時季は標高900mの伏流水を冷やして飲んでいます。
好天に誘われて,湧水の水汲みに出かけました。

酸ヶ湯温泉は,八甲田山中標高900mにあります。温泉の建物の後ろは八甲田の主峰「八甲田大岳」です。
雪で白くなり始めました。
酸ヶ湯温泉.JPG

道路には雪がありませんでしたが,数日前の雪が路肩に残っていました。
酸ヶ湯温泉への道.JPG

八甲田は,いくつもの峰で構成されている連山です。標高1000mを超える高層湿原と高山植物が魅力で,縦走する登山客がたくさんいます。

八甲田大岳(1500m)
来年は縦走して,毛無岱(高層湿原)を歩きたいと思っています。
八甲田大岳2.JPG
八甲田大岳3.JPG

酸ヶ湯温泉の帰り,八甲田の伏流水を15Lタンク3本汲みました。
青森市の水道水は八甲田水系が水源ですから,ミネラルウォーターで洗濯していると言われますが,湧水そのものを冷やすと格別です。12月からは4か月ほど水道水で我慢。

城ヶ倉大橋
城ヶ倉渓流(青森湾にそそぐ駒込川の源流部)に架かっています。橋から渓流までの高さ約150m。この橋を越えると黒石市です。この橋を越えたところで水を汲みます。
城ヶ倉大橋.JPG


冒頭の写真の旅館の左側に毛無岱コースの登山口があります。
雪のない季節には,登山客の人気コースですが,10月に亡くなったGakさんと,毎年のように毛無岱の近くまで竹の子採りに出かけていました。帰りには温泉で汗を流したものです。

温泉から大岳を望み,いっとき,若い友人との思い出に浸りました。




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八甲田2014.11.2 [八甲田]

3連休は,雨と風で散々でした。
11月2日午前,晴れ間を見計らって,標高900mの酸ヶ湯温泉の近くまで伏流水を汲みに出かけました。

10日くらい前は,紅葉見物のお客さんで車の渋滞ができていましたが,山の紅葉は終わり,紅葉狩りの客はありませんでした。
城ヶ倉大橋から眺める晩秋の山
八甲田冬枯れ1.JPG
八甲田冬枯れ2.JPG

木々に緑はなく,カラマツ(別名落葉松)だけは黄色の葉が落葉を待っています。

4,5日前にこのあたりに20㎝ほど降った雪が,道路脇に残っていました。



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写真日和② [八甲田]

いつものように,午前は眺望山,午後は八甲田山中「田代湿原」と,最近4週間は同じコースで野山を巡っています。

今回も午後は田代湿原に出かけましたが,前回盛りのヒメシャクナゲ,ワタスゲがそろそろ終わりを迎えていました。それでも,雨の余滴を残した妖精は,来た甲斐がありました。
ヒメシャクナゲ.JPG

田代周辺は,レンゲツツジが咲き出しました。湿原を赤く染めています。
レンゲツツジ.JPG

終期のワタスゲ 綿毛がよれてきています。
ワタスゲ.JPG

コバイケイソウ 山に咲く植物の小さなものの中にあって,コバイケイソウの威容は目を瞠ります。
まるで三本の穂先をもった槍のようです。
コバイケイソウ.JPG

ホウチャクソウ 一週間の時の経過で,花は老女の姿になりました。
ホウチャクソウ.JPG

ズダヤクシュ
三浦章男先生によれば,漢字では喘息薬種を充てていますが,ズダはぜんそくの地方の言い方だそうで,ぜんそくに効く薬草なのでしょう。
ズダヤクシュ.JPG

ツマトリ草  調べた結果,この名に落ち着きました。褄取を充てるらしい。
IMG_1042.JPG


田代湿原は,青森市内から4,50分,日露戦争前夜の八甲田山雪中行軍遭難の地を通ります。
鳴沢第二露営地にはまだ残雪がありました。その名の通り沢が流れています。
鳴沢露営地.JPG

八甲田山中は,つんざくような山春蝉の大合唱です。八甲田に初夏がきました。







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残雪・新緑 [八甲田]

今日は週末,昼から晴れた。20度前後。
矢も楯もたまらず,お得意先に成果品をお届けし,一目散に八甲田に向った。
山の状況が気になり車を走らせた。カミさんには昼はいらない,少し遠出するとだけ言い残した。

雲谷スキー場を過ぎ,岩木山展望所から遥かに故郷の山が見える。
岩木山展望.JPG
6月になれば岩木山に出かけることになるだろう。ミヤマキンバイ,ハクサンチドリそしてミチノクコザクラが待っている。

萱野茶屋からみる八甲田の峰には残雪,そしてその下には木々の若緑,手前の芝はまだ枯れている。濃い緑に覆われるのはもうすぐだ。
残雪・若緑.JPG

半年ぶりで八甲田の湧水をポリタンク2つ汲んだ。今夜から冷えた湧水を飲むことができる。

萱野茶屋を過ぎると道路の両側は雪,ブナの根元から雪解けが始まっている。
木々も熱を持っているのか。
ブナ.JPG

ブナ林では,若葉が芽吹いている。
ブナの新緑.JPG
ブナの樹間の向こうには透けるような若緑。

明日は明日とて,眺望山トレッキングに出かけねば。半ば中毒である。





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八甲田紅葉 [八甲田]

前線通過で昨日(日),今日(月)とぐずついた日が続いている。

昨日は,午前中依頼されている仕事を片付け,午後から八甲田の伏流水を汲みに出かけた。
生憎の雨と強い風,しかし,八甲田は全山紅葉真っ盛りだった。
例年より1週間遅れくらいか,いつもせわしなくしており,八甲田の紅葉を見ていなかった。

城ヶ倉大橋は,雨,強風にかかわらず駐車場も満杯,強風で帽子を飛ばされそうになりながらカメラのシャッターを押した。構図は二の次,紅や黄に染まりそうな八甲田の紅葉は,最近見たことがない。
全山紅葉.JPG


城ヶ倉大橋から100m下の渓流を見ると,吸い込まれそうになる。
城ヶ倉渓流.JPG


次に来るときは,木々の葉はない。

3週前に来たときまでは,伏流水の出が少なかった。春以来の少雨が原因らしいが,10月初めから雨が多かったせいで湧水が復活した。今年の水汲みももう1,2回で終わりか。





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雪の八甲田 [八甲田]

勤労感謝の日は朝から晴れ,気温も少し上昇しています。
まだ雪があるので,トレッキングはやめにし,今年最後の酸ヶ湯温泉の水汲みに出かけました。

雲谷から上は,道路の除雪が行われていて,両側には雪が残っています。
道路にはカラマツの赤茶の葉が落ちており,滑りやすそうでした。

萱野高原の茶屋も店じまい,ここから望む八甲田は,ロープウェーのある田茂萢岳,大岳,赤倉岳?
雪に覆われています。手前にはカラマツの赤茶の葉が少し残っています。
萱野高原から3.JPG

酸ヶ湯温泉も,登山客はなく駐車場もがら空き,2週間前とは大違い,本年最後の水汲みをし,
酸ヶ湯そばで昼食。今年も酸ヶ湯温泉へはおしまい!旅館向こうに大岳が見えています。
八甲田大岳.JPG


帰りは下り道,道路に雪が残り,今までの感覚のスピードでは危ない危ない!
スピードは控えめ,早めのポンピングブレーキ,自分に言い聞かせました。

郷里の山「岩木山が姿を見せていました。
そういえば,昨日の夜,NHKハイビジョンで「辛亥革命」特集の2夜目,満州国皇帝溥儀を
特集していましたが,郷里板柳町出身の「工藤忠」を大きく取り上げ,テープに残されている
肉声が放送されました。津軽なまりの話も,写真の姿も堂々としたものでした。
岩木山.JPG



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八甲田・ぐだり沼 [八甲田]

昨年,ゆずりは(手打ち蕎麦)さんからいただいたシラネアオイが紫の花をつけた。
雪の下でどうなるかと心配したが,山中では当たり前に雪の下である。
山野草にしては大きい花である。
シラネアオイ.jpg

朝は曇り,午後から天気は良くなるとの予報で,お昼前に八甲田に出かけた。
春最初の八甲田と田代平,楽しみにしていた。
雲谷のスキー場には雪はない。しかし酸ヶ湯温泉に近づくにつれて,道路の脇は雪の回廊が
まだ残っている。
雪の回廊.jpg


酸ヶ湯が標高900m,さらに十和田に向かうと笠松峠は,標高1040m。道路脇には残雪を惜しむかの
ように,スキーヤー,ボーダーの車が並んでいる。
さすがにこのあたりの雪の壁はまだ数m残っている。
笠松峠.jpg


八甲田は,ブナ(肌は灰色),ダケカンバ(肌が白い),そして標高が上がるとアオモリトドマツが多い。
冬の雪は,ブナの根元から溶けてゆく。地熱と木の熱のためか。
ぶな.jpg

せっかく酸ヶ湯まできたので,城ヶ倉温泉で名水の呼声高い八甲田の伏流水を,この日のために
用意したポリタンクに詰めた。八甲田の伏流水のうまさはブナの落ち葉と地質によるものらしい。

帰りは,グダリ沼。半年ぶりだが見ずにおれない。クレソンを摘みにきたふたりとあったが,クレソンは
まだ早い。
水辺にネコノメソウ,雪解けの湿地帯に水芭蕉が咲いている。対岸に水芭蕉の群落が小さく見えるが
胴付き長靴でもなければ渡れない。この花でよしとした。
ネコノメソウ.jpg

水芭蕉.jpg


今月末には,田代平,グダリ沼に花が咲き始める。今年こそはと手ぐすねを引いている。
また,ワラビのホダがたくさんあるので,余禄もあるかもしれない。

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八甲田山・樹氷 [八甲田]

うっすらと雪,青空ものぞいている。
今日こそ八甲田の樹氷を見なければと,昨夜のうちに支度していた。
カメラ,防寒用のスキーパンツ,風呂道具など。

すぐ近くのディーラーに車を預け,新青森駅前からのバスに乗った。
八甲田ロープウェーの山ろく駅についてビックリ,ロープウェー利用者が
長蛇の列を作っていた。紅葉の時期を超えるか?
ほとんどがスキーヤーかボーダーである。
1時間ほど待ってやっと出発した。一時代前のスキー全盛期を見るようである。

出発時には小雪がちらついていたが,山頂は吹雪。先が見えない。
下界は+5度,山頂は-10度。山は真冬であった。
これでは雪を踏み分けて歩くわけにもいかない。

よく見るとすぐ近くにモンスターが続々と立っている。
今回は自然に敬意を表し,抵抗することなく退散することにした。
猛吹雪のため,写真には捕え切れていないかもしれないが,悪しからず。

それにしても,山頂駅の建物を見るだけでも,冬の八甲田の厳しさがわかる。


昨夜,エビちゃんの新年会でいつになく飲んだ。
とらふぐのひれ酒の美味しさにつられて盃を重ねた。

帰りのバスでは眠り,アッという間に新青森駅だった。酒もほどほど!
身に沁みる。

山頂駅.jpg

モンスター1.jpg


モンスター2.jpg


モンスター3.jpg


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