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チャーリー・クリスチャン② [ポートレイト・イン・ジャズ]

2月になりました。今日は節分,明日は立春です。
暦では春というのに,青森市は雪に覆われ寒い日が続き,コロナが席巻しています。

チャーリー・クリスチャンについては,少し前に書きましたが,村上さんが取り上げている日本編集の「チャーリー・クリスチャン・メモリアル・アルバム」がやっと手に入ったので,追記のようなものを書くことにしました。

チャーリー・クリスチャン.jpg

和田・村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」で村上さんが取り上げているのは,ベニー・グッドマンcにカウント・ベーシーのグループを加えた演奏を激賞しています。

ベニー・グッドマンcl カウント・ベーシーp ジョージ・オールドts クーティー・ウィリアムズtp
チャーリー・クリスチャンgほかのメンバーによる演奏は,ベニー・グッドマンの影が少し薄いかなという気がします。

チャーリー・クリスチャンのギターはさすがのプレイですが,その活躍は1年9か月しかありませんでした。後年ウェス・モンゴメリーが現れるまで,ジャズ・ギターは多かれ少なかれ彼の影響を受けていると言われています。

3枚組のセットをオークションで安価に手に入れましたが,メンバーの名前の中にジョージ・オールドtsを見て随分昔を思い出しました。


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チャーリー・クリスチャン [ポートレイト・イン・ジャズ]

また寒波来襲です。

昨年末,大雪の影響で,弘前市の仕事が大変なことになり,年末ぎりぎりでなんとかオンライン申請できたのですが,完了書類が法務局から今日届きました。金融機関と関係者にレターパックで送って,旧年中の仕事はすべて完了です。
郵送の後は,ジャズのLPを聞くことにしました。

和田・村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」から,チャーリー・クリスチャンにしました。
この本の中で,村上さんは,ベニー・グッドマンと共演したチャーリー・クリスチャンのコンピレーション盤を取り上げています。このLPのジャケットが素晴らしく,同じものを入手しようとしたのですが今のところ手に入っておりません。
チャーリー・クリスチャン.jpg

今日は私が持っているチャーリー・クリスチャンのLP「ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン」を聞いています。1941年の録音です。
ミントンハウスのチャーリークリスチャン.jpg
チャーリー・クリスチャンg ジョー・ガイtp セロニアス・モンクp ニック・フェントンb ケニー・クラークds ディジー・ガレスピーtp

ジャケットを見ると「after hours」の文字がありますから,ベニー・グッドマンに破格のギャラで雇われていたチャーリー・クリスチャンが遅い時間にクラブでプレイしたものでしょうか?
ギターをリズムセクションの一員からソロ楽器としたチャーリー・クリスチャンの功績が挙げられますが,ガレスピーやモンクと対等に渡り合っているクリスチャンのプレイに驚きます。

このLPでモンクの流麗なピアノに驚きます。本当にモンクかな?



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ナット・キング・コール/アフター・ミドナイト [ポートレイト・イン・ジャズ]

そんなに気温は低くないものの雪が降り続いています。
明日から三連休ですが,日・月は予定が入っているので,今日は,音楽を聞いています。

和田・村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」からナット・キング・コールにしました。
「アフター・ミドナイト」を取り上げていますが,録音は1956年,ナット・コールがジャズ・ピアノからヴォーカルに主力を移したのちの録音です。

アフター・ミドナイト.jpg

ポピュラーなヴォーカルとは全く異なるジャズ・ピアノとジャズの歌唱の神髄を聞かせてくれます。
この録音は,コールのコンボにtpのハリー・エディソン,asのウィリー・スミス,prcのファン・ティゾール,vnのスタッフ・スミスがソリストとして加わっています。
ジャケットの左側に,それぞれの楽器が写っています。

とりわけ,スタッフ・スミスのヴァイオリンが素晴らしい。レイ・ナンスほかジャズ・ヴァイオリンの名手はおりますが,このLPのスタッフ・スミスは出色です。ジャズの命が表出しています。
ハリー・エディソンは,低いミュートの音が,コールの声の後ろで寄り添っています。

私は,ポピュラーなものも含めてナット・コールが大好きですが,midoriさんから教えてもらったジョージ・シアリングとの共演盤「ナット・キング・コール・シングス/ジョージ・シアリング・プレイズ」も好んでいます。
ナット・キング・コール&ジョージ・シアリング.jpg

こちらの方は,ナット・コールはヴォーカルに徹してジョージ・シアリングの華麗なピアノとストリングス,シェリー・マンdsほかのバックで渋いスタンダードなどを歌っています。夜,ウィスキーなどのお供に最適です。

今日,ナット・キング・コールにしたのは,2,3日前,NHKのam放送で過去の美輪明宏DJの放送から,コールの「トゥー・ヤング」を聞いたからです。
どのようなものでも,かすかにハスキーな歌声には魅力があります。


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ウェス・モンゴメリー/フル・ハウス [ポートレイト・イン・ジャズ]

今冬2回目の雪の朝です。
当分山歩きはしないので,今日は年賀状の仕上げです。

作業に取り掛かろうとしたところ,NHK・FMのゴンチチ「世界の快適音楽」でウェス・モンゴメリーのギターが流れていました。
それに導かれるように,和田・村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」で取り上げられているウェス・モンゴメリーの「フル・ハウス」をかけることにしました。

ウェスはピックを使わず指で弾く奏法で一世を風靡しましたが,それにとどまらずオクターブ奏法が魅力です。

村上さんは「フル・ハウス」を取り上げていますが,ウェスのアルバムの中でも珍しいテナー・サックス(ジョニー・グリフィン)が加わったアルバムです。
ジミー・スミスのオルガンやミルト・ジャクソンとの共演盤,あるいは,後年のオーケストラとのアルバムがありますが,それらに増してこのレコードは魅力あるものです。

フルハウス.jpg
1962年リバーサイド録音 ウェス・モンゴメリーg ジョニー・グリフィンts ウィントン・ケリーp ポール・チェンバースb ジミー・コブds

ウェスの手とギターの弦がジャケット写真に使われています。

リズムセクションは,当時のマイルスのメンバーです。
絶妙なリズムセクションをバックにウェスのギターもさることながら,ジョニー・グリフィンのテナーが楽しい。

私は若いころからウェス・モンゴメリーが大好きで聞いてきました。

ウェスの超人的なギターを聞くことができる「インクレイディブル・ジャズ・ギター」インクレーディブル・ジャズギター.jpg
やウィントン・ケリーとの熱気あふれる「スモーキン・アット・ザ・ハーフノート」ハーフノート.jpgなど魅力は尽きません。


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アート・ペッパー/ミーツ・ザ・リズム・セクション [ポートレイト・イン・ジャズ]

本年最後の月になりました。毎年毎年,月日の過ぎる速さに嘆息するしかありません。

さて,12月初めは,和田村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」からアート・ペッパーの「ミーツ・ザ・リズム・セクション」を聞きました。
このLPは,私が若いころ購入したもので私の愛聴盤です。

ミーツ・ザ・リズムセクション.jpg
コンテンポラリー1957.1.19録音 アート・ペッパーas レッド・ガーランドp ポール・チェンバースb フィリー・ジョー・ジョーンズds

薬中毒による療養所から出たあとの録音ですが,ペッパーが当時のマイルスのリズムセクションであるレッド・ガーランド,ポール・チェンバース,フィリー・ジョー・ジョーンズと行ったものです。
ライナーによると,収録はほぼワンテイクで終了したということでペッパーの充実ぶりとマイルスのリズムセクションの優秀さがうかがえるというものです。
西海岸のペッパーと東海岸のリズムセクションの組み合わせの妙があります。

このLPは,文庫本のボーナストラックとしてアート・ペッパーが加えられたことによりますが,私の好みの盤が入って喜んでいます。

文庫のなかで,村上さんは,A面の最後の曲「ストレイト・ライフ」を取り上げています。
この曲は,超高速でペッパーが吹きまくり,その後,ピアノ,ベース,ドラムスが短いソロを取るのですが,ペッパーにしては他に見られないバリバリスピードに乗った演奏です。

名人たちの名演ですし,コンテンポラリーの名録音(ロイ・デュナン)ですが,ペッパーのアルトサックスがどことなく寂しげに聞こえるのです。

私は,同じ時期に録音された「モダン・アート」も好んでいます。
このLPは,私の若いころ,イントロのモダン・アートとして幻の名盤と言われていた1枚で,その後ブルー・ノートから世に出たものです。
このLPのペッパーの方が明るく生き生きとしているように聞こえます。

モダンアート.jpg

12月最初の記事ですが,当ブログが2000回となりました。
気ままな雑感にお付き合いくださいましてありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。


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マイルス・デイヴィス/フォア・アンド・モア [ポートレイト・イン・ジャズ]

ついに青森に雪の季節がやってきました。昨日は,車のウィンドウ・ガラスに空から雪,そのような季節になりました。
雪のない時期は,いつも山歩きばかり,これからは自宅でジャズ・クラシックを聞く時間が増えます。

久しぶりの村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」は,帝王マイルスにしました。
マイルスは膨大な録音を残していますが,意外にも,村上さんは「フォア・アンド・モア」を挙げています。

意外とは,私のマイルスについてのイメージからですが,ブルーノートからリバーサイド,コロンビアへと50年代から60年代がマイルスの黄金期と信じて疑わない私の思いからです。

1959年のカインド・オブ・ブルーと1969年のビッチェズ・ブリューの中間点の1964年に録音されたのが,今回のフォア・アンド・モアなんです。

マイルス・デイヴィス/フォア&モア.jpg
1964年ライブ録音 米コロンビア マイルス・デイヴィスtp ジョージ・コールマンts ハービー・ハンコックp ロン・カーターb トニー・ウィリアムスds

1曲目ソー・ホワット 2曲目ウォーキンとマイルスの代表曲で始まりますが,それまでに聞いていた同曲とは比べようもないスピードで突っ走るのです。
超高速のドラムにマイルスのトランペットが応酬します。

この録音の5年後にエレクトリックを取り入れたジャズに突入するマイルスですが,それまでのバップやモードから新しいジャズに踏み込むステップのように感じます。

ジョージ・コールマンのテナーもいいですが,これがコルトレーンだったらどうでしょう。
「ラウンド・ミドナイト」のうなりを上げて立ち上がるコルトレーンの音が懐かしい。


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レスター・ヤング/プレス・アンド・テディー [ポートレイト・イン・ジャズ]

7月も明日1日となりました。台風が東北に上陸しましたが,青森市では風も雨もほとんどなく,相変わらず水不足が続いています。

今朝は,和田・村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」から,レスター・ヤングを聞いています。

プレスアンドテディー.jpg
ヴァーヴ1956年1月12&13日録音 レスター・ヤングts テディー・ウィルソンp ジーン・レイミーb ジョー・ジョーンズds

レスター・ヤングの全盛時代,コールマン・ホーキンス,ベン・ウェブスターそしてレスター・ヤングがテナー・サックスの三巨頭と言われますが,レスター・ヤングがプレスの愛称で呼ばれるのは,プレジデントが語源となっているとおり,人気・実力を表している証拠でしょう。

村上さんも書いている通り,奥さんであったビリーホリデイとの1930,40年代米コロンビアの膨大な録音のレスター・ヤングのテナーソロを称賛していますが,そのころの演奏に度々登場するのが,ピアノのテディー・ウィルソンです。

今朝の1枚「プレス・アンド・テディー」はレスター・ヤング晩年の録音ですが,ソフトで温かい歌心が楽しめます。

村上さんは「ルイーズ」を取り上げていますが,「オール・オブ・ミー」「わが恋はここに」も思わずうっとりするプレスのソロを聞くことができます。
カウント・ベーシー楽団の仲間のジョー・ジョーンズのドラムもいいです。


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デューク・エリントン/In.a.Mellotone [ポートレイト・イン・ジャズ]

七夕も過ぎ,いよいよ夏本番,今朝は早くから暑い。

村上さんは,膨大な録音の中から「In.a.Mellotone」を取り上げています。
この録音は,エリントン楽団にベースのジミー・ブラントン,テナーサックスのベン・ウェブスターが在籍していた1940年から42年にかけて録音されたものからのコンピレーション盤です。
エリントン/イン・ア・メロー・トーン.jpg

村上さんは,若くして亡くなったアイヴィー・アンダーソンの歌唱が入った「ベッドの中の石」を挙げています。心にしみる名唱です。

私は,1曲を挙げれば,ベン・ウェブスターのテナーが泣かせる「オール・トゥー・スーン」です。コールマン・ホーキンスよりもソフトで歌うテナーが好みです。

この1枚は,ジミー・ブラントンを思い出させる企画のように感じますが,ジミーブラントンと言えば,エリントンとレイ・ブラウンによる「ジミー・ブラントンに捧ぐ」というアルバムがあります。
エリントン&レイ・ブラウン.jpg
1972年録音(エリントンが亡くなる2年前)
ピアニストとしてのエリントンのタッチに説得力があります。



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ホレス・シルバー/ソング・フォー・マイ・ファーザー [ポートレイト・イン・ジャズ]

青森市では,梅雨入り後初めて雨が降ったような気がします。
オリンピックまでひと月を切ったようですが,人の命を犠牲にするかもしれないほどの行事が許されるでしょうか。私は,ワクチンが行きわたるまで,ステイホームを続けるでしょう。

今朝は,和田・村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」を追って,というかこの本を歩いて,単行本2冊目の表紙カバーになっているホレス・シルバーの「ソング・フォー・マイ・ファーザー」にしました。

単行本1冊目のカバーは「デューク・エリントン」そして2冊目が今回の「ホレス・シルバー」です。
ポートレイト・イン・ジャズ2.jpg

村上さんは,高校生の頃,ガールフレンドと一緒に米盤の「ソング・フォー・マイ・ファーザー」を買ったそうです。ブルーノートのLPが国内で出たのはその後で,ズシリと重いものだったようです。

ソング・フォー・マイファーザー.jpg
ブルーノート1963年,1964年録音 カーメル・ジョーンズtp,ブルー・ミッチェルtp,ジョー・ヘンダーソンts,ジュニア・クックts,ジーン・テイラーb,テディ・スミスb,ロジャー・ハンフリーズds,ロイ・ブルックスds,ホレス・シルバーp

シルバー以外各2人の名がクレジットされていますが,これは2つのセッションを1枚のLPにしたためのようです。

私は,米盤を持てるようなわけもなく,国内盤ブルーノートを大事にしています。
ジャケットは,シルバーの父ジョン・タバレス・シルバーが芝生に腰をおろし,葉巻をくわえた写真が配置されています。
シルバーの父はポルトガル人,母はアイリッシュと黒人の混血だったようで,ファンキーの祖ホレス・シルバーは,肌の色がそんなに黒くありません。

このLPのタイトル曲は,父に捧げられた曲のようです。
モダンジャズのようでもなく,どこか哀愁があり,懐かしくもあります。

ジョー・ヘンダーソンのテナー・サックスが若々しくて好演です。

ホレス・シルバーのピアノは,何を聞いても楽しくなるのが最大の魅力です。





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チャーリー・パーカー/バード・アンド・ディズ [ポートレイト・イン・ジャズ]

梅雨入りし,青空が出ていたかと思うと,雨が降り出してくるという天気が続いています。

今日は金曜,仕事予約がなければ休みのはずでしたが,月曜に大きな仕事があり,その打ち合わせがあるため今週は週休2日です。

今日は,和田・村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」を追って,「チャーリー・パーカー/バード・アンド・ディズ」にしました。

バード・アンド・ディズ.jpg
1950年録音,ヴァーヴ,ノーマン・グランツ・プロデュース
チャーリー・パーカーas,ディジー・ガレスピーtp,セロニアス・モンクp,カーリー・ラッセルb,バディー・リッチds

村上さんは,「LP『バ-ド・アンド・ディズ』の演奏メンバーは,不思議な寄り合い所帯である。…」と書いています。チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーのセッションで寄り合い所帯とは不思議な気もしますが,バップばりばりの二人とこの時代に,バディ・リッチのドラムに違和感を感じたのでしょうね。
油井正一氏は,国内盤の解説で,「ドラマーにバディ・リッチというのは画竜点睛を欠く」と書いています。
私の持っているLPは,国内盤です。20代の安月給時代に買ったものですから,当然の如く輸入盤のような分厚いものではなく薄く頼りない盤です。

それでも,バップの双子と言われるチャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーが繰り広げるジャズは胸躍ったものでした。

村上さんは,「ド派手なバディ・リッチのドラムがこのセッションの独特の楽しさを特徴づけている」とも書いております。

私は,セロニアス・モンクのピアノに惹かれます。




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