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ブルックナー交響曲第7番/カラヤン&ヴァント [音楽]

今日は立冬,雪の気配はありませんが,八甲田を眺めると,峰々は白くなっています。
故郷の守護神「岩木山」にも白が目立つようになりました。

10月中は,ベートーヴェンのピアノ協奏曲を,バックハウス,ルービンシュタイン,アラウ,3人の巨匠の演奏で聞いておりましたが,11月に入って「アントン・ブルックナー」の交響曲を聞いています。
クラシックを聴き始めの頃,ブルックナーの交響曲は長く,「曲の途中で居眠りし,目が覚めると同じメロディーが鳴っていた」というような逸話が流布されていたものです。
しかし,重厚なハーモニーと押しては返す波のようなうねりが聞く者を襲ってくるのです。
私のブルックナー初体験は,高校生の頃,カラヤンとベルリン・フィルの来日公演があり,NHK・FMでライヴ放送を聞いたブルックナー6番でした。
厚い金管の響きに圧倒されました。
その後,何度も放送で聞くことになり,初めに好きになったのが今回の第7番です。

カラヤン/ブルックナー7番.jpg
ギュンター・ヴァント/ブルックナー7番.jpg

今回の演奏は,ギュンター・ヴァントとヘルベルト・フォン・カラヤンの二人の指揮によるものです。
ギュンター・ヴァントは遅咲きの巨匠と言われていますが,晩年になるほど音楽が充実していると言われています。他の指揮者のものを聞いても(たとえば「チェリビダッケ」)と聞き比べても,断然ヴァントが素晴らしいと私は信じています。古くは,カール・シューリヒトが良かったと言いますが,レコードでは聞いたことがありません。
しかし,カラヤンの演奏だけはヴァントに負けず劣らず素晴らしいと思っています。

今回のCD:ヴァント(1912年生まれ)ベルリン・フィル1999年録音11月(86歳)ベルリン・フィルハーモニーのライヴ録音,カラヤン(1908年生まれ)ウィーン・フィル1989年4月録音(81歳)ウィーン・ムジークフェラインのライヴ録音

ヴァントはこの録音の3年後,カラヤンはこの録音の年に亡くなっています。
この2つの録音を聞いて,ヴァントの情熱と集中力,カラヤンのあくまでも美しい旋律と構成,二つのライヴ録音は,人気のあるこの曲の双璧だと思っています。
カラヤンの演奏を推す評価があまり聞かれないのが残念です。誰しも,年齢を重ねることによって雑念が振り払われ,純化するのですかね。
二つとも聞いてほしいと思います。







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