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バーンスタイン/マーラー交響曲第2番「復活」 [音楽]

関東の雪予報も収まったようですが,その間,青森市は大した降雪もなく土曜を迎えました。
それでも,気温は平年よりも低く寒い日が続いています。

ここ何回か,レナード・バーンスタイン指揮によるマーラーの交響曲をDVDで聞いて(見て)います。
今日は,バーンスタインの十八番ともいえる交響曲第2番「復活」です。
高校生の頃,バーンスタインの復活のLPを目にしていましたが,LP2枚の大作には手を出せず,名曲喫茶店で聞いていました。

年を取り,今は,バーンスタインがニューヨーク・フィルハーモニックを指揮したCBSのセット,晩年のグラモフォンのセットとその中間にある,グラモフォン(ユニテル)のDVDを保有していますが,今回改めてバーンスタイン50代の脂の乗り切った時代のライブのDVDを聞いて,マーラーに寄せる気迫を思い知りました。

今日の演奏は,1973年9月,イギリス・エジンバラ音楽祭におけるイーリー大聖堂でのライブ録音です。
マーラー交響曲1番,2番,3番.jpg
シーラ・アームストロング(ソプラノ),ジャネット・ベイカー(メゾソプラノ),エジンバラ音楽祭合唱団,合唱指揮:アーサー・オールダム,レナード・バーンスタイン指揮ロンドン交響楽団

全5楽章,約1時間半にわたる大作です。
マーラーは交響曲第2番,第3番,第4番はソプラノ,メゾソプラノのソロ,あるいは合唱などとオーケストラが演奏する形をとっており,2番,3番,4番の3つの交響曲を角笛3部作と言われています。

私など無宗教の人間には,「復活」と言ってもすぐには理解できませんが,この曲の後半,ソリスト,合唱によって「滅びるものは常によみがえる。生きるための用意をせよ。」「よみがえるために私は死ぬのだ!私はよみがえるだろう!」と歌われます。

声楽が素晴らしい。ソプラノ,メゾソプラノ,合唱が一体となり,石造の大聖堂に鳴り響きます。
圧倒的な金管群と2台のハープが印象的です。ホルン群は大聖堂の上方に向けてうやうやしく捧げるように吹き上げます。

バーンスタインの全身全霊の指揮,合唱団に向け自ら口ずさみながら,笑顔を投げかけながらの指揮です。

私は,昨日の午後,今朝早朝の2回このDVDを見ましたが,曲の終了時には体が震えるようでした。
ライブの動画は素晴らしいです。

DVDの解説には,バーンスタインにとって,2番「復活」は今や名刺代わりのようなものだと書いてありますが,私にとっても,バーンスタインは,復活が常に頭にあるでしょう。







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コメント 4

midori

2番を取り上げていただきありがとうございます。
YouTubeに2番のフィナーレだけ集めた動画がありますが、やっぱりバーンスタインの熱量は別格で圧倒されます。

by midori (2024-03-12 09:21) 

hitoshi

YouTubeでしたか?バーンスタインの信者みたいなものですが,ここまで来たら次は8番,9番にしなければと思います。
9番の次は大地の歌ですか?
by hitoshi (2024-03-12 19:58) 

midori

権利的に?なのかもしれませんが、バーンスタインのマーラーはYouTubeで全曲見ることができてます・・・
(4K版もあるのでDVDより高画質かもしれません)

9番の次は、10番のアダージョはいかがでしょう。
最初に聞いたのがセルの演奏だったのですが、いきなり鳴り出す金管の咆哮をパイプオルガンだと思い込んでいました。

by midori (2024-03-13 09:27) 

hitoshi

YouTubeおそるべしですね。あまり検索しませんでした。
10番は未完成ということですが,DVDに収録されているので是非!
バーンスタインは,アダージョのみ演奏収録しています。
ということで,8,9,10,大地の歌の順にいきたいと思います。
by hitoshi (2024-03-13 11:26) 

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