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ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン [音楽]

寒波が去り,暖かい日曜日です。
雪が少ないと少ないで,スノーウォークにも出かけられず,自宅に籠って音楽三昧の日々です。

今日は,ホロヴィッツの3回目,「ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン」にしました。
1968年2月1日,ホロヴィッツのアメリカデビュー40周年を記念して,カーネギーホールに招待された聴衆のための演奏会をテレビカメラで収録し,テレビを通じて全米に放送し,日本でもNHKから放映されたものです。

ホロヴィッツ64歳,ホロヴィッツの演奏会に無料で招待されたのもすごいことですし,カーネギーホールの演奏会の模様をテレビで放映するというのも,アメリカのTV史上初のことだったようです。
私が21,2歳のことですが,この演奏会のLPが日本でも発売され,右にTVカメラとカメラマン,左にピアノに向かうホロビッツという構図のジャケットはインパクトがあり今でも記憶に残っています。
ホロヴィッツ・オン・テレビジョン.jpg

時は移り,私も高齢となり,往時安月給ではホロヴィッツのこのLPを買えなかった代わりに,昨年CDを購入したのですが,日本だけの特別版はLPをCDにそしてテレビ放映DVDをセットにしたものです。

ショパン,スカルラッティ,シューマン,スクリャービン,ホロヴィッツ得意の曲に聴衆は惜しみない拍手と歓声を送っています。
この中でも,ショパンのバラード第1番,ノクターン第15番,ポロネーズ第5番が素晴らしい。
64歳ホロヴィッツの老練のピアノを聞くことができます。

鳴りやまない拍手にアンコールとして「トロイメライ」「カルメンの主題による変奏曲(作曲:ホロヴィッツ)」ここでも拍手・喝采はとどまることを知りません。
LPの解説で,小石忠男氏は「いつまでも拍手とブラヴォーを続けて立ち去ろうとしない聴衆へのホロヴィッツの<おやすみなさい>の挨拶である。」と書いていますが,「トロイメライ」が静かに終わると,そのまま消えていくのが理想的だと思いますが。

CDでは,曲間の拍手はカットされていますが,DVDでは曲間の拍手が入っており,2500の満員の客席の様子を見ることができます。

ホロヴィッツはまだ続きます。
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