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建国記念の日 [映画]

3日続いた真冬日から一転青空がやってきました。
立春が過ぎたというのに,この冬一番の寒さ,最高気温-7℃にはまいりました。
しかし,今日は青空,少し張り出した雪庇が溶けて屋根からポタポタと落ちています。

建国記念日晴れ.JPG

今日は,最近録画していた映画を2作品見ました。
いずれも好きな作品です。

一つ目は,デンマーク映画「バベットの晩餐会」,1987年アカデミー外国語映画賞受賞作です。
19世紀後期のノルウェーの田舎町に住んでいる美人姉妹とフランス人の家政婦の物語です。
この姉妹のもとで十数年家政婦として働いてきたバベットに,1万フランの籤が当たり,宣教師だった姉妹の父の生誕100年の晩餐会をすべて任せて欲しいと申し出ます。

当夜用意したワイン,シャンパンなど飲み物を始め,海亀のスープ,ウズラのパイなど出席者の食べたことのないものばかりでしたが,かつて姉妹の一人に思いを寄せていた軍人がパリで食べたことのあるレストランと同じだというのです。
軍人は,この料理を作ったのは,かつてパリのレストランで料理長をしていたバベットと見抜きます。
バベットの晩餐会.jpg

美味しいものをいただくと人々の心を豊かにし,わだかまりも消えてゆきます。
不思議な感慨を残してくれる映画です。単なるグルメ映画ではありません。


2つ目は,イタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」,1989年アカデミー外国語映画賞受賞作です。
この映画は,テレビ各局で何度も放映されたし,エンニオ・モリコーネの音楽がコマーシャルのBGMに使われ,いまでも耳にします。

シチリアの小さな田舎町,第二次大戦中,トトと呼ばれる少年が村唯一の映画館「パラダイス」の映写技師の映写室に入り浸っています。
ニューシネマパラダイス.jpg
トトは教会の司祭の手伝いもしていて,教会として思わしくないシーンをカットする箇所を映写技師に伝える役目もしていました。

トトは成長し,村を出ていきますが,30年後,ローマで映画監督として成功したトトは老映写技師の葬儀の知らせで故郷の村に帰ってきます。
映写技師の奥さんから,夫から託されたフィルムを渡されます。

ローマに帰り,遺されたフィルムを映写すると,司祭の命令でカットされたラブシーンばかりの映画でした。

少年トトもいいですが,中年となったトト(サルヴァトーレ)を演じたジャック・ペランが魅力的です。

この映画は,田舎町で育った私に,子供の頃の映画館の雰囲気を思い出させました。
正義の味方が現れると拍手しましたね。


休日に映画二本立て,いずれも良い映画でした。




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