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ビリー・ホリデイ/レディ・イン・サティン [音楽]

今朝は7,8cmの雪,最高気温0度,時折青空が出ており,太陽が出たため朝の雪は消えた。

午前は遺産分割の調停,その後,お客さん2人と打ち合わせ,本日の仕事は終了した。

この2,3日,シューベルトとモーツァルトを聴いてきたので,今日は,ビリー・ホリデーを聴いた。
いうまでもなく,ジャズヴォーカルの比類なき大歌手だ。1930年代からその名を馳せた彼女は,幼少から1959年に44歳で亡くなるまで,悲惨な人生をおくった。

今日の1枚,「レディ・イン・サティン」は,彼女が亡くなる1年前,1958年の録音である。麻薬におぼれ,若い頃のつややかで張りのある,力強い声はそこにはないが,彼女の歌に引き込まれていくのである。

「レディ・イン・サティン」はレコードとCDの両方を持っているが,CDにはレコードにはいっていない別テイクが収められており,曲の途中でやめるときの,ビリーのため息が聞こえてくるようだ。

村上春樹は,「ポートレイト・イン・ジャズ」の中で,これも最晩年の「ザ・ゴールデン・イヤーズ」を取り上げ,「ある意味では崩れた歌唱の中に……その中にあるいったい何が僕をそんなにひきつけるようになったのだろう。ひょっとしてそれは「赦し(ゆるし)」のようなものではあるまいか」と書いている。そうだ,聴く者の業をビリーが抱擁し赦してくれているのだ。

「I'm A Fool To Want You」 「The End Of A Love Affair」がお気に入りだ。
全篇にわたって,レイ・エリスの編曲・伴奏が良い。

彼女の自伝「奇妙な果実」は,油井正一,大橋巨泉の共訳で晶文社から出ている。
ビリー・ホリデイ.jpg




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コメント 4

midori

ビリー・ホリデイ、いいですね。
私はまだ人間ができていないので(笑)、もっぱらコロンビア時代のものしか聞いていませんが・・・。
レスター・ヤングとの共演が好きです。「オール・オブ・ミー」とか。
ワインよりウイスキーが合いそうですね。

by midori (2010-02-16 17:28) 

hitoshi

こんばんは!

村上春樹もレスター・ヤングとの共演を取り上げていますね。

コロンビア盤の「君ほほえめば」を絶賛しています。

今夜は,今のはやりのハイボールをやりたいと思っています。


by hitoshi (2010-02-16 18:19) 

jun

今晩は!
曇り空の寒い日になりました、

青森の姉と電話でおしゃべり
兄は板柳大好き雪かきに通っているようです、
大蔵町に住んでいた財閥の池仁康さんのことが
東奥日報に出ていた話読んでみようかなと、
防空壕のある屋敷でユキちゃんと学校帰り覗いたことがありました。

ビリー・ホリデイは苦労して若くになくなったのですね。
富士にもジャズファンは多いようで演奏するお店があります。
by jun (2010-02-16 22:31) 

hitoshi

こんばんは!

そういえば,菊池仁康氏のことが数日前の夕刊に出ていました。確か,お屋敷はお寺の背中合わせではなかったですか?

今晩,ユキちゃんから電話があり,長電話をしました。というのは,ノロ先生(現在67歳)が2月8日の夕刊に「学問のすすめ,暗唱聞き感激」というものでした。昔のことやら近頃のことなど,随分話しました。junさんのことは勿論です。ユキちゃんはお酒が強いらしい。

蕗のとうの写真と記事拝見しました。35歳ころ,ある官庁から仙台の料理屋さんに招待されたことがあり,出された料理に,自覚していなかったのですが,首を傾げていたらしいのです。店の親方が私に,何の料理のことに首を傾げたのかというのです。味噌のようなものを舐め,これは何だろうと考えていたのでした。季節は1月,蕗のとう味噌だったのです。おいしいですね。 パソコンの方は調子がもどりましたか?

青森は,雪とは言え,2月も半ば過ぎ,春はすぐです。
雪かきに通っていても,間もなく畑いじりができるようになります。

明日からは,またモーツァルトを聴きます。
それではまた!



by hitoshi (2010-02-16 23:29) 

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