SSブログ

ピエール・フルニエ バッハ/無伴奏チェロ組曲 [音楽]

冬型の気圧配置が強まり,北陸・新潟で大雪が続いていますが,青森も3日連続真冬日,雪も降り続いています。
津軽地方の自治体は,除雪費用の増大で悲鳴を上げています。

そんな中,昨日は仕事の谷間,たっぷりCDを聞く時間がとれました。

「クラシックCDの名盤」でも,この曲の,宇野,中野両先生の絶対的ご推薦は,カザルスかフルニエに尽きるようです。
宇野先生は,素朴で情熱のカザルス,中野先生は,フルニエの高貴・気品を取り上げていますが,両先生ともカザルス,フルニエ甲乙つけ難しのようです。音の良さはフルニエです。録音時期によりいかんともしがたいですね。

私は,カザルスのSP盤からの復刻CDを聞いて衝撃を受けました。バッハの魂が乗り移った演奏に聞こえたからです。
この演奏は「オーパス蔵」盤として音質の改善など,手が加えられてCDが出ていますが,音質の面で聞きやすくなったとは言え,SP復刻CDの方を好みます。荒々しさにカザルスの気迫を感ずるのです。

ところで,今回,世評もカザルスに劣らないフルニエのCDを聞きました。
第1曲を聞いたとたん,宇野,中野両先生の言う気品とはこういうものだと全身で受け止めました。
第1曲から第6曲まで気品に溢れています。そして,この曲がもつ精神性を余すところなく表現しているのです。
第6組曲の最後,サラバンド,ガボット,ジーグは優しさに満ちています。
一挙にCD2枚を通して聞きました。

有名な「コルトー(P),ティボー(Vn),カザルス(Ce)トリオ」から,カザルスの後を継いだのが,フルニエだったようです。
フルニエの弟子には,日本では,藤原真理がいますが,彼女は,毎年,バッハの無伴奏を演奏しています。

フルニエは,演奏のみならず,お顔に気品がにじみ出ています。

ピエール・フルニエ.jpg

ピエールフルニエ胸像.jpg



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。