マイルス・デイヴィス10枚セット

今日は大震災から丸１年，あの日あの時，仕事でパソコンに向かっていました。
長ーい横揺れのあと，電気が止まりました。急いでラジオをつけて時間を経るごとに，俄かに信じられない事態が起こっていることに直面したのでした。
復興まではまだまだ遠い道のりですが，できることに懸命に力を注ぎたいと思います。


先日，マイルス・デイヴイスのプレスティジレーベル５枚セットの感想を書きましたが，マイルスづいて今回は，ブルーノート，プレスティジ，ＣＢＳ（コロンビア）の録音からの1950年代の１０枚セットを購入しました。
ものすごい廉価盤ですが，録音データもなければＣＤの紙ジャケットに曲目の表示もありません。

安物買いの銭失いとは言いますが，音はいいのです。
このセットを買った理由は，ＣＤ１に「Ｄｉｇ」，ＣＤ８に「Ｂｙｅ　Ｂｙｅ　Ｂｌａｃｋｂｉｒｄ」，ＣＤ１０に「Ｍｙ　Ｆｕｎｎｙ　Ｖａｌｅｎｔｉｎｅ」というタイトルを見たからでした。

４０年ほど前，今は亡きジャズ評論家「油井正一氏」の文章に，マイルスのラウンド・ミドナイトがＤｉｇのセッションでもレコーディングされているとあったので，是非聞いて見たいと思っていたのです。
ＣＤ８の「Ｂｙｅ　Ｂｙｅ　Ｂｌａｃｋｂｉｒｄの同曲」はＣＢＳのもの，「Ｄｉｇ」の時のものではなさそうです。

ラウンド・ミドナイトはマイルスの絶妙なミュートトランペット，唸りを上げて立ち上がるコルトレーンのテナーサックス，最高のリズムセクション。マイルスのベストワンだと信じて疑いません。
ディアー・オールド・ストックホルムやマイ・ファニー・ヴァレンタインも１０代の頃，ジャズが好きになった引き金の曲でした。いずれもこの廉価セットの１０枚の中に入っています。

朝から，テレビ各局は震災１周年の特集番組が目白押しですが，私は，昔読んだ油井正一さんの文章を思い出し，昼からマイルス・デイヴィスを聞いています。

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