秋の小枝

秋晴れの朝。明日からは雨模様のようである。

岩木山に登った後，弟の山小屋を訪ねた。山小屋の道路を挟んだ向かいにかつてはリンゴの木があったが，今は手をかける主もいない。
大きな欅と姫リンゴがあり，姫リンゴは鈴なりの実をつけていた。
一枝折ってきたものを，無造作に花瓶に挿した。

小枝をもうひとつ。
グダリ沼を訪れ，ツルウメモドキの小枝を折ってきた。
山では黄緑の皮がついていたが，家に着くと実が割れ，オレンジの種が現れた。
こちらは徳利に挿した。

秋の風情を屋内に。弟が亡くなってから１１年が過ぎた。

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