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クライバー再聴② [音楽]

啓蟄で虫も這い出るかと思いきや,小雪交じりの寒い日になりました。
今日は,朝一で法務局に出かけ,お得意先に証明書を届け,その後はクライバーを聞きました。

カルロス・クライバーが亡くなったのは2004年,私が福島に単身赴任しているころでした。
大好きなクライバーが亡くなったニュースを聞いて,追悼CDを買いました。
シューベルトの未完成,ブラームスの交響曲第4番,ワグナーのトリスタンとイゾルデから2曲です。
クライバー/追悼盤.jpg

未完成は,聞こえるか聞こえないかの最弱音でコントラバスが奏でます。シューベルトの音楽は若々しいものばかりですが,特にクライバーの演奏は,若いエネルギーを感じさせます。前回聞いたベートーヴェンの7番とは違った張りつめたものが感じられます。

私はブラームスの交響曲の中でもこの4番が一番好きな曲です。
四十数年前,ヨーゼフ・カイルベルト指揮バンベルク交響楽団で聞いて以来,私の最も好きなブラームスの一つになったのですが,1番は,モーツァルトの41番のように,堂々として他を圧するような曲。4番はロマンチシズムの極致のような曲です。
ゆるやかで,深く沈んでいく秋の森のようで,ベートーヴェンの7番の対極にある曲です。

クライバーはオペラ劇場からスタートしましたが,未完成やブラームス4番のような精神性の高い曲にこそ彼の真骨頂があったのではないでしょうか。

ワグナーは苦手ですので割愛します。


午後から確定申告のため,税務署に出かけましたが,なんという偶然か,NHK・FMでサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルのブラームス・4番を放送していました。今日は2つのブラームス・4番を聞いたのですが,私の好みはクライバー,ラトルの音楽は怖い顔とは違い優しいのですが,私はやっぱりクライバーです。

ブラームスを2つ聞いて得した気になり,確定申告で10万円還付を受けることになりました。
今日は気持ちの良い日になったので,ワインを一杯やりましょうか。




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