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ビル・エヴァンス/The Complet Village Vanguard Recordings,1961 ① [夜明けのJazz]

いよいよこのセットのことを書かねばなりません。

夜明けのJazzに,ビル・エヴァンスのレコードを何枚か書いてきましたが,midoriさんから,タイトルにあるコンプリートセットがアメリカアマゾンから送られてきました。
CDやDVD,ブルーレイ・ディスクではなく,新しいLPレコードのセットに驚きました。
超のつくマニアがいるんですね。レコードの再生装置を備えていないとこのLPの音を聞くことができませんし,LPレコード発売で収益をあげるためにはそれなりの数が売れないといけません。

BOX.JPG

このセットは,1961年6月25日,ニューヨークのジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのビル・エヴァンス・トリオの演奏を録音したものです。
このときの録音は,「ワルツフォーデビー」,「サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」の2枚のLPに編集されて世に出ていたのですが,今回のコンプリート・セットは,同日昼から夜にかけて録音したテープを,その通りの順で,そっくりそのままLPレコードにしたものです。

録音メモ.JPG

今朝は,その中からDisc1

disc1.JPG

今回のレコードは,マスターテープからコピーなどの工程を経ないで最短の処理工程でカッティングしたものらしいのです。
音が良い。元々かつてもっていたLPも中々音が良かったのですが,ピアノの音もシャープでベースの音も低音がよく伸びています。

disc1は,アフターヌーン・セットと記されていますから,当日午後の演奏を録音したものです。
クラシックによくあるマチネーです。

最初のトラックは演奏が始まる前のざわつき(スポークン・イントロダクション)です。
そして,1曲目,Gloria’s Stepが始まって間もなく音が途切れます。電源トラブルがあったようです。
disc1のB面に収録されている,マイ・フーリッシュ・ハートは前述の「ワルツ・フォー・デビイ」に収められているものと同じトラックのようです。
そして,このLPの他の演奏は初めて聞く,別テイクのようです。CDには別テイクがボーナス・トラックとしている場合がありますから,CDで聞いたことがあるかもしれません。しかし,LPレコードとしては,初めて聞くことになりました。

トラックの最後に,次の演奏が始まるまでのクラブのざわめきが,しばらく収められています。



ビル・エヴァンスのピアノは言わずもがなですが,スコット・ラファロのベースは素晴らしい。



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