セロニアス・モンク／モンクス・ミュージック

久しぶりの夜明けのジャズのような気がします。
今朝の1枚は，前回「バグズ・グルーブ」ではセロニアス・モンクが重要メンバーだったので，モンクつながりで，モンクのＬＰの中でも超有名盤「モンクス・ミュージック」にしました。

リバーサイド1957年6月26日録音
レイ・コープランドｔｐ，ジジ・グライスａｓ，コールマン・ホーキンスｔｓ，ジョン・コルトレーンｔｓ，セロニアス・モンクｐ，ウィルバー・ウェアｂ，アート・ブレイキーｄｓ



「バグズ・グルーブ」のメンバーも多彩なものでしたが，この録音も豪華版です。
ジャズ・テナー・サックスの開祖のような存在のコールマン・ホーキンスと新進気鋭のジョン・コルトレーンが参加している点でも驚きです。アート・ブレイキー然りです。

このＬＰは，「八方破れの演奏が名演をつくりあげたという，稀にみるセッションがこのモンクス・ミュージックである。（油井正一氏ライナー）」と書かれています。

Ａ面第2曲「ウェル・ユー・ニードント」では，モンクが「コルトレーン，コルトレーン！」とコルトレーンのｔｓを促す声が聞こえます。モンクが自分のソロが終わってもコルトレーンが吹かないものだからコルトレーンの名を呼んだものらしいのですが，実はモンクが早く終わりすぎたらしいのです。

このトラックに限らず，ハプニング続出のこのＬＰですが，それらを包含してなお名盤と言われているのは，ひとえにモンクの魅力ゆえのことでしょう。

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