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クレメル/モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲 [音楽]

今日の青森は朝から時折小雨,昼の気温+5度だった。昨夜から荒れるとの予報だったが,今のところ落ち着いている。青森に反して,弘前は正月にしては記録的な大雪である。弘前市内は大混乱らしい。

今日は,新たに依頼のあった登記4件の準備のため市役所,依頼主の調整で忙しかった。今日の仕事は区切りをつけ,音楽を聴くことにした。
先日も聴いたクレメルのモーツァルトだ。
何度聴いても,他の巨匠たちのモーツァルトとはまったく別物のモーツァルトだ。

おそれおおくも,モーツァルトの天才を旅するつもりでこのCDに対峙したのだが,1番から5番までモーツァルトの天才像は微動だにしない。
解説書を読むと,3番から次の4番,5番を作曲するまで少しの時間(何ヶ月か)の経過しかないのにも関わらず,驚くほどの作曲技法の成熟があるという。それが19,20歳のときのことだそうである。
無能な私には作曲技法など分からない。しかし,3,4,5番それぞれが,まったく別のものに聴こえる。
3番は,ピアノ協奏曲21番思わせるやさしい曲であるが,クレメルの異才ぶりがいたるところで見えてくる。
4番は,パガニーニを思わせる。
5番「トルコ風」,交響曲やディヴェルティメントを聴いているような気にさせる。

クレメルは切れ味冴え渡り,ある時はオーケストラの一員となり,またあるときは渡り合っているのだ。優雅とか豊かな音色とはまったく無縁の世界だ。例えば,「トルコ風」の第3楽章は,他の演奏だと,名人芸を見せるところを,さらりとはぐらかされたりするのである。スリリングで気が抜けない。

モーツァルトを味わい尽くすつもりで何回も何回も聴いたが,そのたびにクレメルに返り討ちに遭った。
クレメル,モーツァルト.jpg

外は大きな湿ったボタン雪が降っている。


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