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ヤナーチェクその3 [音楽]

朝から晴れわたっている。しかし,空気は冷たい。夜は雪らしい。
昨日,東京での2日間のことを書いたが,1つ忘れたことがあった。28日,池袋から国分寺に向かうため,高田馬場で西武線に乗り換えた。その時山手線のホームで電車の発着案内の音楽が,なんと「鉄腕アトム」だった。
とっさに,シューベルトのピアノソナタ21番を思い出した。

その夜,大津波騒動の中,無事青森に着いてほっと一息。乗った電車で函館までのお客さんは,2時間も遅れ大変だったらしい。

その夜のN饗アワーは私にとって非常に興味をそそるものだった。
ヤナーチェクのグラゴル・ミサである。愛聴するモーツァルトやフォーレとは,全く趣を異にする。劇的,情熱的ミサ曲である。
この曲を聴いてまず驚くのは,宗教曲とは思えない冒頭の金管・打楽器のユニゾンである。
「シンフォニエッタ」を連想する。というか,似ている。
村上春樹の「1Q84」の中に何度もシンフォニエッタが出てくるが,まさに金管合奏によるファンファーレである。
ちなみに,私は,35,6年前に小説に出てくる,ジョージ・セル指揮のレコードを買って,よく聴いていた。

そして,力強いオルガンソロである。NHKホールのパイプオルガン面目躍如であった。

シンフォニエッタもそうだしグラゴル・ミサも,何かアジア的な色彩を感じるのである。
私は,つい最近まで,ヤナーチェクをハンガリーの人だと思い込んでいた。それは,シンフォニエッタのアジア的響きによってだった。中央アジアにつながるマジャールの血を連想した誤解だった。
彼はチェコの人である。

ちなみに,6月のN饗定期公演,サンサーンスの交響曲3番が予定されており,予約した。
今回活躍したパイプオルガンが聴ける。






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コメント 2

midori

しばらくです。貧乏暇なしでバタバタしておりました。
ヤナーチェクはもっぱらピアノ曲を聴いています。
ピアノ曲に関しては、メロディーがあるような、ないような、流しておくといつの間にか終わっているような音楽ですね。
シューベルトを耳にすると意識を集中させていってしまいますが、ヤナーチェクを聞いているといつのまにか聞いているのを忘れて意識が拡散していくような気がします。
シンフォニエッタ聞いてみたいのですが、へそ曲がりなのでブームが去るまで聞けません(笑)。

ところで、真央ちゃんは選曲が良くなかったんじゃないかなぁ・・・。
by midori (2010-03-02 15:46) 

hitoshi

こんにちは!
鉄腕アトムにたどりつきましたが,21番を聴いて,すっかり,過去の自分というものを考えてしまいました。

このような音楽の聴き方はよくありませんね。

シンフォニエッタは,セル指揮のレコードを買った遠い昔,その時から胸ときめくものがありました。

真央ちゃんの選曲は,良くなかったと思います。ラフマニノフの「鐘」は重く深い曲です。それを10代の少女?が演じ,表現することはできないでしょう。
007の曲は,観客も知っているのですから,その時点で勝負あったのではないでしょうか。
私にとって,スポーツは数値が眼に見えるものが好きなのだと自覚しました。

明日はひな祭りですね。飾られましたか?

by hitoshi (2010-03-02 16:36) 

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