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東京日記①2015.10.1 [東京日記]

半年ぶりの東京でした。

<演奏会>
今回の目的は,10月1日のNHk音楽祭でした。
ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団とマレイ・ペライアのピアノの競演です。

ハイティンクは,私が音楽を聴き始めた50年前から,既にアムステルダム・コンセルトヘボウの指揮者でした。
以来,長らくこのオーケストラの指揮者を務めていましたが,86歳の現在でもロンドン交響楽団の指揮など,老を感じさせない音楽を聞かせてくれます。
ハイティンク.jpg

私が音楽を聴き始めた50年前,若手のピアニスト,バレンボイム,エッシェンバッハ,ゲルバー,アルゲリッチなど,いずれも今や巨匠として活躍しています。
その中の一人ペライアのピアノを聞くことも今回の目的でした。
1 ヘンリー・パーセル(スタッキー編曲) メアリー女王のための葬送音楽
 パーセルは1600年代のイギリスの音楽家です。イギリス中世の曲をアメリカの作曲家スティーヴン・スタッキーが編曲したものです。
パーセルと言えば,ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」の主題がパーセルです。
現代アメリカの作曲家が編曲していますが,奏でられるのはまさにイギリス中世の音楽でした。
11月,Eテレで放送されるということですから,是非見ていただきたいと思います。

2 ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番
 ベートーヴンの協奏曲5曲のうちで,私の最も好きな曲です。5番はがっちりした構成で交響曲のような曲ですが,4番は華麗でロマンチシズムに溢れています。ペライアも68歳,若いころのイメージしかありませんでしたが,年相応の容貌になっていました。

マレイ・ペライア.jpg
ペライアのピアノは,抒情とテクニックに満たされています。拍手が鳴りやみませんでした。

3 ブラームス/交響曲第1番
 誰でも知っている1楽章の出だし。
ハイティンクはつかつかと舞台の指揮台に立つと,間隙なくいきなり指揮棒を振りました。そして,第1楽章が鳴り出しました。
ハイティンクもオーケストラの全員も,この曲は,楽譜なしでもさらりと演奏できるのではと感じさせました。
老マエストロは,イメージとは違い大きな体躯と小さな指揮棒の動き,奏でられるのはブラームスの壮大な音楽でした。
何度も何度も舞台に呼び出されるアンコールがいつ終わるか知れないと思わせるものでした。


雨の夜,ホール前で,息子と待ち合わせていました。息子は8時まで残業をしていたようでした。
当夜は渋谷のホテル泊,渋谷駅近くのイタリアンレストランで夕食ということにしました。
オーダーは息子に任せ,鶏のレバーパテ,トマトベースのニョッキ,ゴルゴンゾーラのピザとスパークリングワイン。
以前イタリアンで会食した時も,ゴルゴンゾーラのピザでしたが,息子はアオカビチーズが好みのようです。小生もです。ゴルゴンゾーラに蜂蜜は合います。
人事の希望を提出したようで,もう少し忙しい部署を希望したようでした。しばらくぶりの息子の姿を見て安心しました。

ホテルのベッドで横になるまで演奏会の余韻があり,幸福な一夜となりました。






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コメント 2

midori

ご無沙汰しております。
このコンサート、FMで聞いてました。
最初のパーセルは知らない曲でしたが引き込まれました。
メインはペライアで4番の協奏曲+ブラームスの1番とは、何とも豪華なプログラムですね。
生で聞かれたとはうらやましい限りです。
by midori (2015-10-05 12:55) 

hitoshi

midori様
ご無沙汰しております。パーセルは素晴らしかったです。
ペライアのベートーヴェンの長いカデンツァは圧巻でした。ブラームス1番もよかったです。生の迫力に圧倒された一夜でした。
おいでをお待ちしております。
by hitoshi (2015-10-05 20:49) 

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