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ジャッキー&ロイ [ポートレイト・イン・ジャズ]

四月の雪です。
西高東低の気圧配置で,北海道と東北北部の日本海側に雪が降ったようです。寒い日です。

和田誠・村上春樹版「ポートレイト・イン・ジャズ」で取り上げているジャズプレイヤーを,この本で取り上げている演奏で聞いてみることにしましたが,最初のプレイヤーは,「ジャッキー&ロイ」にしました。

2週間ほど前の土曜の午前,NHK・FM「ゴンチチ・世界の快適ミュージック」で「ジャッキー&ロイ」を聞いて,洒落ていて,男声と女声がピタリとマッチして一分の隙のない歌声に魅了されました。
そのことから,思い出して,ボロボロの「和田誠・村上春樹版「ポートレイト・イン・ジャズ」」を見てみると,最後の方に出ているではありませんか。

村上さんが所蔵して聞いていたのは,12インチ盤LPですから,もちろん手に入りません。
ジャッキー&ロイ.jpg

このLPは,1955,1956年にアメリカ・ボストンに本拠地のあった「ストーリーヴィル」レーベルが録音したものですが,現在,その当時録音したLP2枚をCD1枚で発売されていました。
コンプリート「ジャッキー&ロイ」.jpg

夫婦の息の合ったヴォーカルと夫ロイ・クラールのピアノも絶品です。そして,バックのドラム,ベースが小気味よい。

村上さんは,「初々しさと音楽的成熟がうまい具合にとけあって,質は高いが肩の凝らない,大人のための音楽がここにある。」と書いています。


新潮文庫版「ポートレイト・イン・ジャズ」は単行本2冊を1冊にまとめたものですが,単行本2冊目の最後が,今回の「ジャッキー&ロイ」です。新潮文庫では,「ジャッキー&ロイ」の次に,「アート・ペッパー」「フランク・シナトラ」「ギル・エヴァンス」の3人がボーナス・トラックとして加えられています。音楽ファンとしては,ボーナス・トラックの用語がウィットにあふれてうれしい。

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