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東京日記①2019.5.25,26 [東京日記]

丁度,暑さ真っただ中の東京,この日を予定していたので観念して青森を発ちました。
電車を降りてすぐ,汗が噴き出ました。
今回の上京の目的は,「国宝東寺-空海と仏像曼荼羅」を見ることと,我が家の大本山「増上寺」にお参りすることでした。年齢も年齢だけにお寺に近くなったと言われれば否定のしようもありません。

25日(土)のお昼前に東京駅に着き,芝「増上寺」に行くことにしました。
東京は,トランプ対応がかなりのものでした。東京駅は,コインロッカー閉鎖にごみ入れは使用禁止など,旅行者にとって不便この上ない状況でした。

JRと都営地下鉄を使い「大門」までやってきました。そこから歩いて7,8分で増上寺。観光客で混雑しており,お寺の静寂なイメージはどこにもありません。
お寺の背後に東京タワー,コンクリート製の巨大な本堂です。一応,ご朱印をもらいましたが,京都の総本山「知恩院」とは全く趣が違います。

増上寺.JPG

もとより信仰心などない私ですが,なぜ,お寺や仏像などを見に出かけたのかと言いますと,かれこれ25年くらい前に,幼稚園児の息子を連れ,四国と京都を旅行したことがあり,東寺を訪ねたことがはじまりです。
ご覧になった方はご存じのことですが,空海の道場として天皇から賜った「東寺」に真言密教の教えを体現した,仏像による立体曼荼羅を造ったのでした。
東寺の講堂に大きな仏像を据えたものですが,仏像が配置された講堂は薄暗く,この中に大きな仏像が配置された様は,少し気味が悪かったような気がしました。

その時,ゆっくり見ることのできなかった仏像立体曼荼羅が東京国立博物館にやってくるというので出かけた次第です。

東寺・空海と仏教曼荼羅.JPG


空海は我が国三筆と言われるくらいの人ですから,空海の書に触れることが一番の喜びです。
多数出展されていますが,「風信帳(空海筆,国宝)」など間近に見ることができました。
天皇や上皇の書も展示されていますが,立派な文字でした。

仏像
展示はほとんど撮影不可でしたが,一つだけ,「帝釈天騎象像」だけは撮影ができましたので,ご覧ください。
帝釈天が象に騎乗したもので,象に腰掛け,左側に脚を投げ出しています。
顔は柔和で気品があります。左右の写真です。

帝釈天騎象像Ⅰ.JPG帝釈天騎象像Ⅱ.JPG

たくさんの仏像が展示されていましたが,帝釈天の顔に平安が見えたような気になりました。

展示をみたあと,いつもどおり,常設展の一部,今回も日本刀を見ました。
「きちがいに刃物」と言われますが,刀剣は美しい。
昨今,刀剣女子という言葉があるようですが,若い女性が多く見入っていました。
多数の中から,美しいと思った日本刀三振。

日本刀1.JPG
日本刀2.JPG

日本刀3.JPG


今回は,寺院つながりで「増上寺」と「東寺」,次回は道楽(遊びかな?)にします。


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東京日記②…2019.3.18 [東京日記]

今回の上京の主目的は,ブルックナー8番をエリアフ・インバルの指揮で聞くというものでした。
このような曲をライヴで聞くと,コーダの構造からして,間違いなく熱狂することになります。
演奏の余韻が頭に残る中,東京2日目は,息子夫婦との会食です。
会食と言っても,息子夫婦にご馳走になりました。

メインの昼食を考え,朝食はご飯ではなく,パン主体のビュッフェにしました。
ホテル40階の眺めは抜群,眼下には,赤坂迎賓館,赤坂御用地の森,そして富士の遠望。
富士遠望.JPG迎賓館.JPG

モーニング・シャンパンもあるそうです。そのような身分でもありません。
モーニング・シャンパン.JPG
珍しいものがたくさんあるので,取り過ぎに注意です。

ホテルと新橋で買い物をし,息子夫婦と待ち合わせた時間に銀座金春通の「久兵衛」に。
久兵衛.JPG

息子が大学に入学して以来,年1,2回は来ていました。
宮城県登米市の友人五竜さんがこちらで寿司の修行をしたという縁で,来たのでした。
久兵衛でいただく寿司は,「活き」と「粋」を味わうものだと実感します。高くはありません。
「活き」と「粋」を味わいながらのたっぷり1時間を楽しむことができます。

息子と私は,突き出しの塩辛とビール,カミさんとお嫁さんは茶わん蒸し,握りの前も楽しめます。

10貫以上の握りですが,いつものとおり撮り忘れてつい口に入ってしまったものもありますが,次のとおりです。

最初は,メジ鮪(成魚になる前の本鮪)
メジ.JPG
中トロのようです。

カンパチ 身がまだ固く,軽い歯ごたえが感じられます。
カンパチ.JPG

スミイカ このイカは歯切れが身上です。美味しい。
スミイカ.JPG

車海老 生か蒸しかを選択しますが,お嫁さんは蒸し,ほかの3人は生,生は次の楽しみがあります。
車海老.JPG
生の海老の頭が焼いて供されます。香ばしくて美味しい。
車海老頭.JPG
下に映っている白い半月は大根の薄切でシソ,梅を挟んだお口直しです。

本鮪大トロ 今頃の季節は,南の方で捕れたものだそうです。 とろけます。
本鮪大トロ.JPG

穴子 久兵衛の穴子は大振りです。二つに切り,半分に塩,残る半分はタレです。塩がことのほか美味しい。
穴子.JPG

海苔巻き お新香,カッパ(細切りの胡瓜),干瓢,ネギトロ 職人さんの技が生きています。
海苔巻き.JPG

玉子 4人ともシャリをつけずに玉子だけ。プリンのような玉子焼きです。以前,久兵衛は玉子もウリの一つと聞いたことがあります。玉子にべったら漬けが添えられています。こちらでべったら漬を食べて以来,東京に来たらべったら漬けをお土産にすることにしています。
玉子.JPG

デザート  息子と私は桜餅,女性陣はあまおう(苺)にしました。
和食料理人の作る和菓子は,季節に合ったものが出てきます。街の和菓子屋さんではお目にかかれません。
桜餅.JPGあまおう.JPG

満腹になりました。

ウニ,煮蛤を撮り忘れました。
初めてこの店に来たのが,息子の大学入学祝,ウニは若者の元気のためにといつも息子に食べさせていました。これからは私がいただこう。

夕食用に,「穴子の棒寿司」をお土産にしました。おすすめです。


いい音楽を聞き,息子夫婦に美味しいものをいただき,幸福の二日間でした。



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東京日記①2019.3.17…ブルックナー交響曲8番 [東京日記]

年度末のあわただしい中,仕事に無頓着な老人は,遊びと食を求め東京に出かけました。

遊び(道楽)
昨年10月から,チケットの手配を裁判所での仕事仲間だったTさんにお願いし,待ちに待った「都響スペシャル」と銘打った「ブルックナー第8番」の演奏会です。

音楽は,麻薬か宗教のようなもので,とりわけ私にとって,ブルックナーは教祖のような存在です。
ヴァント,カラヤン,マタチッチなど老巨匠のCDを時間のあるごとに聞いています。
いずれも80歳をとうに過ぎての録音で,老境に入ってからのエネルギーは凄まじいものがあります。
ブルックナーと言えば80分を超える長大な曲がほとんどですが,老巨匠たちのエネルギーに満ちた指揮ぶりの源は何なのでしょう。私が傾倒するのは,ブルックナーの曲の持つエネルギーなのかもしれません。

今回の演奏会の指揮は,老匠エリアフ・インバル,彼もまた80歳を超えた,特にマーラーの指揮で数々の賞を受けている闘将とも言えるイスラエル出身の名指揮者です。

午後2時開演のサントリー・ホール
サントリーホール.jpg

半年待ったブルックナーの第8をエリアフ・インバルの指揮で聞きます。
ブルックナーの交響曲は,何度も改訂が行われていますが,当日は1890年ノヴァク:第2稿・1890年版ということでした。
私の持っているヴァント,カラヤンのCDは,1890年ハース版第2稿です。ヴァントは2枚組で89分,カラヤンが85分,今回の演奏は80分でした。
休憩なしのオーケストラ,指揮者渾身の80分でした。
エリアフ・インバル2.pngエリアフ・インバル1.jpg

寄せては返す大海のようなとは,私がブルックナーの交響曲を表現する,毎回同じ言い方ですが,4番(ロマンティック),7番,8番,いずれも私の経典のようなものです。
老巨匠の指揮は軽快に感じられました。
汗を拭きながら指揮するマタチッチの姿が焼き付いていますが,インバルの指揮ぶりは対照的でした。
8番のライヴは,この曲のフィナーレの構成から,盛り上がること必然です。この日ももちろん聴衆の熱狂状態がありました。これがCDで聞くことの違いですね。

いつまでも続く拍手の嵐に楽員が去っても,老巨匠は,一人でステージに呼び戻されました。
半年待ったブルックナーの8番でした。





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東京・山梨2018.12.2③ [東京日記]

旅行3日目,今日は午前中,上野の東京国立博物館で「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展を見るほか予定はないので,朝はゆっくり途中で朝食ということにしました。

アンデルセンのハムとマリボーのサンド
浅草を出て上野駅「アンデルセン」で朝食をとることにしました。
薄く切ったパンを軽く焼き,ハムとマリボーチーズをサンドしたものとカフェラテを食す。
美味です。昨夜はボリュームのある食事だったので,朝はこれで良し。
ホテルのバイキングよりは健康的,以後,これでいきましょう。

上野では,フェルメール,ルーベンス,ムンクなどの特別展示が行われていますが,混雑を避けて東京国立博物館の「大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」を見ることにしました。
BS放送でも紹介されたので,ご覧になった方も多いと思います。

「大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」
前回は国立博物館で,「仁和寺」展を見て,空海の文字に感銘を受けましたが,今回は少し規模が小さいものの,展示のほとんどは重要文化財に指定されているものばかりです。


唯一撮影が許可されている「定慶作 聖観音菩薩立像」
聖観音2.JPG聖観音1.JPG

「定慶作 准胝観音菩薩立像」(ネットから)
大報恩寺展1.jpg


今回の展示で最も感銘を受けたのは,快慶作「十大弟子立像」10体です。
釈迦の十大弟子が,非常にリアルに,迫力ある表情が迫ってきます。

棟方志功に,「釈迦十大弟子と二菩薩」という代表作がありますが,志功の作品は,ある種デフォルメされ,それでいてその表情が見るものに迫ってきます。
志功もこの10体の像を見たのかもしれません。

日頃信仰心などない私ですが,仏像や寺社を見る機会があるのは,年齢を重ね,あちらに近くなったからでしょうか。

失敗
お昼ごろ博物館を出て,上野駅に向かったところで乗車券を確認したところ,大人の休日クラブ乗車券が見当たりません。駅前で探しても見つからず,とりあえず東京駅に出ようと思い,東京駅大丸で買い物をした後,再度探したところ,ありました。
普段入れないポケットに入れたのを,すっかり失念していたのです。
必ず,乗車券など,同じところに入れよう。深く反省。

乗車券が出てきたところで,安心して昼食にしました。
東京に来たら一食は「つばめグリル」の「つばめ風ハンブルグステーキ」,いつものとおり,ご飯,パンなしを頼み,安心したところでチリのスパークリングワインを飲みました。
少し甘みのある「モンテス」,なかなかいけるスパークです。

最後の最後にトラブルがあり,その後無事解決で,ひとりスパークリングで3日間の旅を終えました。







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東京・山梨②2018.12.1 [東京日記]

今年も最後の12月,この1年もあっという間に過ぎました。
3日間の山梨,東京の旅,2日目は東京です。

仕事
この日は,11時に吉祥寺でお客さんと待ち合わせ,相続登記の書類に押印と印鑑証明書受領,建物売買登記書類に押印していただくことにしていました。
待ち合わせ場所は,吉祥寺駅北口の「象の花子像」前広場
象の花子.JPG

ひっきりなしに子供連れの方が花子の前で写真を撮っています。
ほどなくお客さんが近寄ってきて自己紹介,田舎の年寄はすぐにわかったでしょう。
近くの喫茶店で,持参した書類にハンコを貰い,印鑑証明書を受領しました。これで仕事は終了。

蕎麦
午後2時過ぎ,浅草で遅い昼食をとることに。
今頃の時期は,なんといっても「並木の藪」の鴨南蛮です。
10月末,神田の藪で鴨南蛮を食べましたが,スタイリッシュでよそゆきのような鴨南蛮でした。
私の好みは,「並木の藪」の鴨南蛮。
分厚く柔らかい鴨肉,たたきのつくねが入り,くたっと煮た太い葱が美味しい。
寒い時期,東京に来たら,この鴨南蛮が一番です。(写真は何度もupしたので,今回は省略)

寄席
浅草寺裏のホテルで少し休憩し,近くの「浅草演芸ホール」に。
昼席の終わり少し前に入りましたが,満員で,若い女性の姿が目につきました。
落語では,「古今亭寿輔」の「代書屋」がブラックジョーク満載で良かったかな。
しかし,なんといっても「檜山うめ吉」の俗曲が素晴らしかったです。
美人で,三味線が上手,声が良く,舞もあでやか,当夜はうめ吉を聞いたので満足でした。
舞を踊るときは,舞台の奥で,三味線を弾き,太鼓を叩いているわけですが,これも舞台芸術かなと感心しきりでした。

広島風お好み焼き「梵」
寄席を出て,ホテル隣のビルで広島風お好み焼きを食べることにしました。
浅草のホテルの隣にあるのは知っていましたが,今回,思い切って入りました。
広島風初体験でした。
大きな鉄板で次から次へと焼いていくのは頑固そうな親父さん。
私は,豚バラ,玉子,ネギに餅を頼みました。それとビール小。

親父さんの所作はどこか様式化されたような頑固さ。
初めての広島風,結構でした。
次は,カミさんを連れて来たい。







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山梨・東京2018.11.30① [東京日記]

JR東日本の「大人の休日クラブ」を利用し,山梨と東京3日間の旅に行ってきました。
4日間,JR東日本の新幹線でも特急列車でも乗り放題で15,000円,年金生活者には優しい企画です。

今回の旅行は,①オーディオ,②大法恩寺展,③落語,を楽しむのが目的でした。それと,少しばかり仕事をするというものでした。

青森市から山梨県笛吹市「石和温泉」まで片道およそ900~1000km,せいぜい東京・八王子までは出かけたことがありましたが,その先は未踏の地,周りの景色がまるで別世界のようでした。
中央本線の周りは,山また山,真っ平で生活している小生にとって未体験ゾーンへの突入でした。
目にする地名も,「大菩薩峠」「川中島」等々,まさに甲斐の国,武田信玄の時代を思わせる土地に来たなと実感しました。

オーディオ
今回の旅行の目的の一つです。
今年,愛用の管球プリアンプの雑音(通称「ガリ」)修理のスペアとして,山梨・石和温泉で「サウンドライフハーモニー」を経営する岩崎さん製作の管球プリを購入したのが縁で,自慢のゴトウユニット・オールホーン4チャンネルシステムを見て聞くことになりました。

サウンドライフハーモニー1.JPGサウンドライフハーモニー2.JPG

「サウンドライフハーモニー」については,「ステレオ」誌10月号と11月号で紹介されています。
駆動するアンプは岩崎さん自作の管球(300Bパワー,管球プリ,イコライザー,チャンネル・ディバイダーなどすべて自作)システム,それにゴトウ・ユニットのホーン。ウーファーは,アルテックの38㎝×2(片チャンネル)。
出てくる音は,まったくノイズがなく,ストレスのない低音から高音までストレートに伸びるものでした。ウーファーのエンクロージャーも自作したそうで,610Aもウーファーも裏板は解放だそうです。
目の前のウロコが落ちる体験でした。

音楽談義をし,古いLPやCDの音に時間が過ぎていきました。
岩崎さんの淹れる自慢のコーヒーも別格です。

もう一つ,ダイヤトーンの16㎝シングルコーンスピーカー610Aをお客さん製作の管球アンプ(2A3使用)で鳴らしており(朝顔型ホーンの横),驚愕の音でした。このスピーカーは,私が中学生のころから活躍していたものでしたが,16㎝がこんなに良い音で鳴ることに驚きました。

マスターが淹れるコーヒーをいただき,2A3アンプを製作した方の農園で収穫した柿と葡萄ジャムのおみやげまでいただきました。

夜は,温泉につかりました。温泉につかりながら和室に泊まる,近頃こんな旅行はありませんでした。お世話になりました。



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東京日記2018.10.19 [東京日記]

記事が前後しましたが,先週19日金曜に仕事を休んで東京に出かけました。
仕事半分,遊び半分の小生のことなれば,いつもこのような調子です。

お昼に東京駅に着き,かみさんの注文のものを求めて,新橋,京橋,日本橋そして神田と地下鉄を乗り継ぎ(思えば銀座線一本でした。),最後の神田が私個人の予定の場所でした。

道楽の内,オーディオのために神田淡路町の「アムトランス」が今回の目的第1でした。
そのアムトランスが,著名な神田藪のすぐ隣にあるというので,昼食は,「神田藪そば」の鴨南蛮にしました。鴨南蛮といえば,浅草・並木の藪で何度となくいただいていますが,今回は,せっかく神田に来たのでこちらで。午後2時を過ぎていました。

神田藪.JPG

鴨南蛮1.JPG蕎麦湯.JPG

並木・藪は太めの葱をくたっとなるまで煮て,分厚い鴨肉と蕎麦を,鴨のだしが効いたたっぷりの汁で汗をかきながらいただく。
神田・藪は,洗練されたそばつゆで熱いそばをいただくのですが,葱は細切り,スマートで蕎麦の量は少なめ,若い人はこれでは足りず,モリの一枚でも追加するのではないでしょうか。美味しいが少し物足りないが感想です。

さて,今回の目的のオーディオです。
「アムトランス」,こちらは,コンデンサーや抵抗器を製造販売し,そのほか,真空管の販売,真空管アンプを製造・販売している,マニアには名の通った会社です。
私も,今年,6L6GCのシングルアンプを購入し,同社からKT88を購入して差し替えて使用しています。真空管アンプを常用しており,半導体アンプに興味がなくなりました。

アムトランス1.JPGアムトランス2.JPGアムトランス3.JPG

ずらりと並んだ真空管をみて,どこかホッとしました。
真空管は消耗品なので,この店だと電話一本で対応してくれるし,修理も対応してくれるようで安心です。
若いころは,秋葉原の電気街に足を運ぶのが楽しみでしたが,今はたまの東京でこうして眺めるのが安らぎになっています。

今夜の宿は,地下鉄千代田線「赤坂」駅近くのホテル。
今回の目的の第2は,サントリーホールでの東京都交響楽団の定期演奏会です。
サントリーホール.jpg

都響定期.pdf都響定期.pdf

大野和士指揮,ビオラ:タベア・ツィンマーマン,アントワン・タメスティ,オルガン:室住素子,東京都交響楽団

プログラム 1 マントヴァーニ/二つのビオラと管弦楽のための協奏曲
      2 サンサーンス/交響曲第3番「オルガンつき」

サントリーホールのオルガンを聞きたかったので,今回のコンサートに足を運んだのですが,1曲目の「二つのビオラと管弦楽のための協奏曲」に度肝を抜かしました。
日本初演というこの曲,第一楽章の二人の長いカデンツァから始まり,聞いたことのない衝撃に襲われ,最後まで気をそらすことのできない時間が過ぎました。後半,力演のため,ツィンマーマンの弦が切れるトラブルがありましたが,聴衆は帰ってくるのをじっと待っていました。


2曲目,サンサーンスの3番は,非常にポピュラーな曲ですが,オルガンの協奏曲のような曲で,田舎では聞くことができません。
この曲は,オーケストラの中にピアノがいて,第二楽章が始まると一人のピアニストが加わり,いつの間にか連弾になっています。
作曲の大名人サンサーンスの曲だけに,ピアノが加わると曲が華やかになり,「動物の謝肉祭」を思わせます。
パイプオルガンの音で体が震えます。サントリーホールのパイプオルガン初体験となりました。

以前,NHKホールでもこの曲を聞きましたが,オルガンのおとの響きが違います。
おそらく,ホールの形状の違いでしょう。
NHKホールでは,ホールが共振しているように感じました。
おそらく,ホーンスピーカーのような音響効果があるのかなと思いました。
サントリーホールは音がまろやかです。

コンサートホールの入り口で,息子と待ち合わせていたので,息子と穴子のてんぷらで遅い夕食でした。
息子の元気な姿を見て安心しました。




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軽井沢・東京…2018.6.23~25 [東京日記]

23日(土)から25日(月)まで,軽井沢・東京と小旅行をしました。
暖かい青森を出て,東北新幹線,北陸新幹線を利用し軽井沢に着くと,長野県の玄関口は,小雨が降り肌寒い,旅の初日でした。

リゾート地軽井沢は初めてでしたが,数か月前までは,長野県のどのあたりなのかも知らなかったのですが,息子が結婚式を挙げるというので,その前に見ておこうと出かけたわけです。
さすが,元祖リゾート地はたくさんの観光客で混雑しておりました。

挙式の教会と披露宴会場を下見,ジューン・ブライド,何組ものカップルが誕生していました。
森の教会,ホテル
森の教会.JPGブレストンコート.JPG
教会の前では,かつて,ここで挙式したというお二人がお嬢さんを連れて来ていました。
そのあと,遅い昼食は蕎麦にしました。長野といえば蕎麦,どこに行っても蕎麦はおいしい。
蕎麦.JPG

そして,観光はなし,東京へ
東京も雨が降っており,すっかり濡れて浅草のホテルに急ぎました。
ホテルで買い込んだコシヒカリのおにぎり,徳島のじゃこ天,そしてビールと秋田の純米酒のワンカップ,ずいぶん酔いました。感慨に浸りました。


二日目,道楽の府中競馬場へ。阪神競馬場の春の納めの「宝塚記念」の日です。
狙いを定めていた香港馬が2着に入ったのですが,1着を外したので残念。
競馬は,いつも,反省と教訓があります。これはと目をつけたらそれを重点にです。

夜は,東京では一食は「つばめグリル」でいただいています。
いつものホイルに包んだハンバーグではなく,店おすすめの熊本の肉を使用したセットとビールにしました。オーソドックスが良かったかな。少し物足りない。
つばめグリル1.JPG
つばめグリル2.JPG

3日目,お昼に息子とお嫁さんとの昼食です。
暑い,33度です。急に真夏の暑さになりました。

12時半に待ち合わせて,銀座のお寿司屋さんに。
息子の大学入学祝で訪れてから数度来ています。
息子もお嫁さんと一緒にきたようです。

息子と私はビール,お嫁さんはお茶。いつもなら持参のデジタルカメラにしていたのですが,今回はスマホにしました。スマホを使い切れていない私です。残念ながら撮ったはずのデータが一部ありません。情けなくも,せっかくのお寿司は抜粋です。

寿司1.JPG

大トロ大トロ.JPG
巻物(ネギトロ,カッパ,かんぴょう)いつものことですが,ついネギトロをいただきました。
巻物.JPG
煮蛤煮ハマグリ.JPG
焼きアナゴ(半分タレ,半分塩),塩で食べるアナゴは絶品です。焼きアナゴ(タレ,塩」.JPG

活車海老,身は生でいただきましたがデータは残っていませんでした。頭と尻尾の焼いたもの。
香ばしくて,すべて食べられます。ちなみに,歯ごたえのある生の車海老に驚きました。焼き車海老頭.JPG

玉子焼き,海老入っている,こちらの店のウリの一品,傘型の下にシャリを少し,甘くてうまい。玉子焼.JPG

残念ながら,その他のおいしい握りとデザートもデータになく,最後のデザートは三人とも水羊羹でした。堪能しました。お土産に穴子の棒寿司を頼みました。息子のカップル用と女房へのお土産,無事青森に帰りましたが,女房は穴子を待っておりました。


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東京日記…2018.2.10~12 [東京日記]

当ブログを5日ほど休み,ぶらりと東京に出かけました。

今回の目的は,東京国立博物館の「仁和寺と御室派のみほとけ」…天平と真言密教の名宝 でした。

国立博物館本館.jpg
特別展会場「平成館」国立博物館平成館.jpg

阿弥陀如来坐像
阿弥陀如来坐像.jpg


真言宗御室派総本山仁和寺」と全国の御室派寺院にある秘仏,国宝,重要文化財などを集めた展覧会です。

特に,真言密教の開祖「空海」自身の書が数点展示されていました。

1月に京都に出かけて以来,仏教づいているわけではありませんが,三連休中に実物を目にする絶好の機会でした。

写真を紹介できませんが,空海直筆の三十帖冊子,後嵯峨天皇宸翰,桜町天皇宸翰般若心経,光格天皇宸翰薬師経などの書,奈良・平安・鎌倉から江戸時代に至る仏像,書画は見る者を圧倒するものばかりでした。

せっかくの機会なので,シルクロード・イラン展,都美術館のブリューゲル展も見たかったのですが,仁和寺展に圧倒され諦めました。本館で休憩の後,「刀剣展」で刀を鑑賞。若い女性がしきりにカメラに収めていたのが印象的でした。


東京は,どこもかしこも人だらけ,上野の鈴本は立ち見でなければ入れず退散,食事もいたるところ満席でした。

今回の東京の旅,仁和寺展で空海の書に触れることができたので,すべてよしとしましょう。

食の極めつけは,何回も紹介している,浅草「並木の藪」の鴨南蛮。
グルメキング「K」さん一押しの,何度食べても納得の味です。
少し軟らかめの蕎麦にくたくたに煮たネギ,分厚く柔らかな鴨肉と叩いた鴨肉のつくね,濃厚な鴨出汁の蕎麦つゆ。文句のつけようがありません。鉄砲撃ちの五竜さんに是非紹介したいと思っています。
蕎麦のあとは,蕎麦猪口をもらい蕎麦湯をいただき,そばつゆはすべて飲みました。


道楽の旅でしたが,帰りは,大雪の影響で東京駅は大混雑でした。
春近し,この寒波が過ぎれば間もなく3月です。
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東京日記2017.9.1,2…② [東京日記]

ギドン・クレメル演奏会の他の目的は,写真と美術の展覧会でした。

写狂老人A
アラーキーこと荒木経惟氏の写真展です。
新宿区初台「東京オペラシティーアートギャラリー」(京王新線・初台)
葛飾北斎の最晩年の名「画狂老人卍」のパロディーでしょう。
アラーキー1.JPGアラーキー2.JPGアラーキー3.JPG

アラーキーとして著名な荒木経惟氏の写真は,私たちを取り巻くあらゆるものに目を向けてカメラに収めています。
会場を埋めるアラーキーの写真に圧倒されます。

「人妻エロス」 応募してきた人妻たちの写真です。若妻から老女まで。
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「空百景」 写狂老人を名乗る現在の荒木の心境を表すような,モノクロームの数々,百は葛飾北斎の「富嶽百景」へのオマージュだそうです。
「花百景」 荒木にとっての花とは,此岸と彼岸に咲き,生と死をつなぐものであるという。
金毘羅宮の伊藤若冲に触発されているという。
「写狂老人A日記2017.7.7」 亡き妻陽子との結婚記念日。恣意的な要素は一切排除され,目に入ってくる淡々とした日常の風景がカメラに収められた「ただの写真」である(パンフレット)。

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展示物の写真撮影はすべてOKでした。できれば,以上の写真の上にマウスポインターを置き,クリックして大きな写真を見ていただきたいと思います。
アラーキーの精神性,ダイナミズムの一端を感じることができるはずです。


②「ボストン美術館の至宝展ー東西の名品、珠玉のコレクション」
上野動物園の隣,東京都美術館での展覧会です。
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ボストン美術館について,私たちは,東洋美術とりわけ日本の陶磁や絵画,版画の膨大なコレクションがあることを知っていますが,この美術館は,国や政府機関の経済援助を受けず,ボストン市民,個人コレクターや企業とともに築かれたものだそうです。

この展覧会の構成は,ボストン市民,個人コレクターや企業の活動にも目を目けているのが特徴的で,エジプト,中国,日本,そしてヨーロッパ,アメリカほかの古今の名品に触れることができます。

展示すべてが素晴らしい。
特に,英一蝶の巨大涅槃図には圧倒されます。
約170年ぶりの修理を経て,初の里帰りだそうです。縦286.8㎝×横168.5㎝の大画面に,涅槃に入る釈迦と,嘆き悲しむ羅漢と動物たちが描かれています。
ボストン美術館でも25年前に一度公開されただけのものが今回里帰り公開となったものだそうです。
昨年から修復作業が行われ,作業の一部始終を克明に記録してあるようです。
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このほか,エジプトの遺跡から発掘された遺物,ゴッホの「ルーアン夫妻」の夫妻そろっての展示(日本初公開)に心惹かれました。
そして,図録は,読み応えたっぷりです。



いつもながら,食いしん坊はぶりは,東京にやって来てもとどまることはありません。

①初日の昼食「目白旬香亭」ローストンカツ
BS・TBSで月1回土曜の夕方,「東京トンカツ会議」という番組が放送されています。
奇抜なタイトルにひかれてここ数回見ていますが,7月末頃トンカツ会議のメンバーが訪ねたのが「目白旬香亭」でした。たまたま,目白のホテルに宿泊したので,目白駅真向いの旬香亭で腹ごしらえすることになりました。

「目白旬香亭」は洋食レストランですが,番組で紹介された通り,ローストンカツをいただきました。分厚いロース肉の脂身を落としたものでしたが,せっかくのロース肉なので脂身も残して欲しかったかな。キャベツ極細切り。卓上のウスターソースは初めて見るものでした。
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これを平らげて,いざ,アラーキーへ!,アラーキーの強烈な押しに打ち勝つことができるか?

②二日目の昼食「つばめグリルのつばめ風ハンブルグステーキ」
小雨の中,新橋と日本橋で買い物を済ませた後,上野の東京都美術館の「ボストン美術館の至宝展」を見,今回の東京での予定はすべて終了でした。

昼食の時間は過ぎていましたが,最後は大丸12階つばめグリルで,ゆっくり遅い昼食をとりました。いつでもはずれのないこの店この味,付け合わせのジャガイモも甘みがあり旨い。ご飯もパンもいりません。
ツバメグリル.JPG

腹を満たして,予約の切符を一時間早め,青森の帰途につきました。

東京の硬いコンクリートの道路は足腰が痛くなります。クッションの効いた山道を歩きたくなります。


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