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眺望山2017.8.26 [花,トレッキング]

暑さがぶり返しました。前回眺望山を訪れたときは,気温があまり高くなく,気持ちの良いトレッキングでしたが,今日は,汗だくで帰ってきました。

山の花は端境期,登山道の脇にはキンミズヒキが目立っています。
キンミズヒキ1.JPGキンミズヒキ2.JPG

頂上で鉄人と会い,コーヒータイムにしました。
2週間ぶりでお会いしましたが,いつもながら血色良好,私もあやかりたいと思っています。
暑い中のホットコーヒーですが,相手があり,元気をもらう会話は尽きることがありません。

頂上付近,ミヤマウズラはもう終わりかと気になっていました。
辛うじてまだおちょぼ口がありました。
むしろ,名のとおり,小鳥の顔に見えます。是非,縦サイズの写真の上でクリックし,拡大して見てください。
ミヤマウズラ2.JPGミヤマウズラ1.JPG


これからは,残暑はそう続かないでしょう。そうなれば,ギンリョウソウの不思議な姿を見ることができるでしょう。




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ハイフェッツ/ハイフェッツ・オン・テレヴィジョン [音楽]

全国的な大雨や洪水情報が流れる中,雨の少なかった青森県ですが,昨日は一時的に強い雨が降りました。全県的に大雨洪水注意報が出されています。被害のないように祈ります。

さて,今日は,久々のヤッシャ・ハイフェッツの2枚目,「ハイフェッツ・オン・テレヴィジョン」です。オン・テレヴィジョンというと,ピアノのウラジミール・ホロヴィッツの「ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン」(CBS)があります。片やヴァイオリン,一方はピアノの大名人に一枚ずつオン・テレヴィジョンのタイトルの録音があるのも妙があります。
ハイフェッツ/ハイフェッツ・オン・テレヴィジョン.png

1970年9月16日,パリのORTFスタジオで録音されたフランスで制作されたテレビ番組「ハイフェッツ・オン・テレヴィジョン」のサントラ盤として発売されたものです。
この録音の2年後,彼の最後のリサイタルとなる公演をしているので,晩年の演奏においても,なお,衰えなき超絶技巧を聞くことができます。

オリジナル・ジャケットによると,ブルッフ・スコットランド幻想曲がメインでバッハのシャコンヌをふくめた小品5曲をプラスと表記していますから,発売当初は,ブルッフをメインとしたものだったのでしょう。

ブルッフといえば,ヴァイオリン協奏曲第1番が有名ですが,ハイフェッツによる「スコットランド幻想曲も名曲名演です。
こちらの方は,テレヴィジョン放送のための録音ではなくマルコムサージェント指揮のスタジオ録音が収められており,この録音は,名演として既に評価されていたものです。

バッハのシャコンヌは,ハイフェッツの超絶技巧とともに,暖かく華やかな音が聞こえてきます。
私たちは,数々のシャコンヌの名演を耳にしていますが,このような華やかな演奏を聞くと,改めてハイフェッツの偉大さを実感するのです。





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田代平湿原2017.8.20 [グダリ沼と田代平湿原]

8月も3分の2経過,今年の夏は,初めは暑さに辟易していましたが,ねぶた祭りが終わったあたりから随分涼しくなりました。

昨夜から,日曜の午前中は田代平湿原に出かけようと決めていました。

出発時24℃,八甲田山中「田代平湿原」到着時20℃。長袖シャツ着用で十分でした。

湿原は誰もおらず,一人湿原の木道を歩き湿原独り占めでした。

予想通り,ウメバチソウの最盛期,そして,濃い紫のサワギキョウも最盛期です。

最盛期のウメバチソウ
蕾もまだたくさんあるので,しばらくはこの白い花を見ることができるでしょう。
ウメバチソウ1.JPGウメバチソウ2.JPG
通常は花弁が5枚ですが,たまには6枚もあります。
ウメバチソウ3.JPG

サワギキョウ
サワギキョウの濃い紫が魅力です。そして,舞踊を思わせる花の形,いつ見ても魅かれます。
サワギキョウ1.JPGサワギキョウ2.JPGサワギキョウ3.JPG
濃い紫のサワギキョウとやや薄いタチギボウシも良い取り合わせです。
サワギキョウとタチギボウシ.JPG

湿原にまだネジバナが咲いていました。
ネジバナ.JPG

山のアザミはこれからです。アザミには花粉を求めて蝶が。
アザミ.JPG

山は秋。アキアカネの茜色がますます濃くなってきました。
アキアカネ.JPG

8月も下旬になりますが,少しずつ涼しくなり,遊びも仕事も本番です。


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ヤッシャ・ハイフェッツ/The Final Recital [音楽]

お盆中,仕事も暇で,LPやCDを聞いています。
今日は,最近購入した,大好きなハイフェッツの録音を朝から聞いています。
ハイフェッツ/ザ・ラスト・リサイタル.jpg

日本盤のタイトルは「ハイフェッツ・ザ・ラスト・リサイタル」です。
ハイフェッツは,10年もの間,自分のリサイタルから遠ざかっていましたが,教鞭をとっていた南カリフォルニア大学音楽部の資金調達のため,1972年10月23日にロスアンジェルス.ドロシー・チャンドラー・パビリオンで開いた人生最後の公開演奏会のライヴ録音です。
ピアノはブルックス・スミス。

プログラムの最大の聞きものは,フランクのヴァイオリン・ソナタイ長調でしょう。
70歳を過ぎたハイフェッツの,老齢とは思えないほど,若々しく力強い演奏を聞くことができます。ピアノのブルックス・スミスとの二人で奏でる華やかな二重奏となっています。

このCDには,R.シュトラウス,J.S.バッハ,ブロッホ,ドビュッシー,ラフマニノフ,ファリャ,クライスラー,ラヴェル,カステルヌォーボ=テデスコの小品を含めて10曲が収められていますが,フランクのソナタのほかでは,R・シュトラウスのソナタ・変ホ長調,ラヴェルのツィガーヌが聞きものです。

ツィガーヌは世紀の大ヴァイオリニストの超絶技巧と華やかさを聞かせてくれます。

次回は,ハイフェッツのフランスで行われた「ハイフェッツ・オン・テレヴィジョン」を聞くことにします。


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お盆の蓮田 [故郷]

昨日は旧盆の入,いつものとおり,青森市の我が家の墓参,その後,郷里の祖父母の墓参りをしました。

郷里に向かう途中,蓮田があり,ここで青森市内ではあまり目にしない花を求めて蓮田を一巡りします。

今年は蓮の時期がもう過ぎたのか,あまり良い花が見られません。
花の後
カミさんが好きだと言うので,一本いただいてきました。
蜂巣.JPG

コウホネ
たくさん咲いていました。鮮やかな黄色(少しオレンジがかっています。)
コウホネ1.JPGコウホネ2.JPG

ホテイアオイ(ミズアオイか?)
金魚鉢に浮かべるような水草です。今年は花が少ないようです。
ホテイアオイ2.JPGホテイアオイ1.JPG

この蓮田に立ち寄る主な目的は,オモダカ(沢潟)の白い小さな花を見るためです。
今年はなかなか見えません。蓮田をぐるり一巡りしてやっと見つけました。
しかし,距離があり,急な勾配があり,下りるにしては滑り落ちる危険性があって,やむなく小さな写真になってしまいました。遠見でも可憐な花。
オモダカ.JPG


例年よりも涼しいお盆の入,京都にいる息子がお盆を前に帰っていきました。
離れている親の体を気にしていたようでした。
早く体の回復をと願っています。

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久しぶりの眺望山2017.8.11 [花,トレッキング]

ほぼ一か月ぶりの眺望山トレッキングです。
7月15日に体調異変をおこしてて以来,眺望山トレッキングはほぼ一か月ぶりでした。
登山口には鉄人の車,久しぶりに頂上でコーヒーが飲めるかなと楽しみにしながら,ゆっくりと歩き始めました。

途中休憩をとることもなく,いつもよりも5分ほど時間をかけて頂上につきました。
鉄人の青いシャツが見えました。

鉄人にこの1か月間の体調の変化を説明し,無事帰ってきたことを伝え,コーヒータイム。
鉄人とコーヒーを飲みたいなと思って登った甲斐がありました。

今頃の眺望山は,ミヤマウズラを待つ季節です。
ミヤマウズラは,深山鶉と書きますが,確かに花は小鳥のくちばしに似ています。

まだ蕾,それでも間もなく開いた姿を見せてくれるでしょう。
8月下旬まで楽しめるかもしれません。
この姿を楽しみにしていました。

ミヤマウズラ1.JPGミヤマウズラ2.JPGミヤマウズラ3.JPG

里のゲンノショウコよりも大きくて,花の輪郭がくっきりとかわいい。たくさん咲いています。

ゲンノショウコ.JPG

自宅への帰り道,休耕地にミソハギがたくさん咲いていました。
食品の味噌ではありません。禊萩転じてミソハギだとか。
お盆の時期に咲く紫の花束。

ミソハギ1.JPGミソハギ2.JPGミソハギ3.JPG


約一か月ぶりの眺望山でしたが,歩けないということもなく,無事帰ってまいりました。
健康あればこその老後の人生,楽しみながらの仕事,趣味,健康づくり,自分の身体のことを考えた一か月でした。


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ウメバチソウとサワギキョウ2017-8-6 [グダリ沼と田代平湿原]

検査入院から5日,担当医から6日(日)からは野外運動をしてもよいと許しが出ていました。

7月15日に田代平湿原でカキランを見てから20日過ぎ,田代平湿原に花の移り変わりが気になっていました。
おそらくカキランは終わり,サワギキョウそしてウメバチソウが咲いているはずです。

午前9時過ぎ,一路八甲田山中「田代平湿原」に向けて出発しました。

咲いていました。

ウメバチソウは咲き初め,蕾もたくさんついていますが,白い5弁の花が湿原のあちらこちらに咲いていました。
ウメバチソウ1.JPGウメバチソウ2.JPG

サワギキョウも咲き初め。
秋の訪れ前の濃い青紫のサワギキョウ,毎年,この花を待っています。

サワギキョウ1.JPGサワギキョウ2.JPGサワギキョウ3.JPGサワギキョウ4.JPG

湿原のタチギボウシも濃い紫。湿原のギボウシも魅力の花です。
タチギボウシ1.JPGタチギボウシ2.JPGタチギボウシ3.JPG
アキアカネも茜色に染まりました。タチギボウシにアキアカネ.JPG

湿原のコオニユリは,夏の青い空がお似合いです。晴れやかですがすがしい。
コオニユリ1.JPGコオニユリ2.JPG

ナガボノシロワレモコウ
目立たない花ですが,ワレモコウ(吾亦紅)の仲間。房の小さい点のような花の色合いが,何とも言えず目をひきます。
ナガボノシロワレモコウ1.JPGナガボノシロワレモコウ2.JPG

午前10時過ぎ,池塘のスイレンが花開きました。
昨年,この場所で,水際でよろけ,カメラもろとも水没,高価な代償を払いました。水難に注意です。
スイレン1.JPGスイレン2.JPG

イトトンボ
湿原に来ると,イトトンボがいないかと,いつも目を皿のようにしています。
青いイトトンボが飛んでいました。今日も見ることができて幸運でした。
イトトンボ1.JPGイトトンボ2.JPG

20日ぶりの湿原に満足しました。

次は,来週,眺望山に出かけたいと思っています。
そろそろ,ミヤマウズラが咲くころ,足は大丈夫か?

帰り道,担当医の「日曜からは,野外運動と少しのお酒はいいよ」とのお許しが出たので,早速ビールを買い込みました。今晩からは飲める。






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検査入院…入院初体験 [健康]

7月中旬,急に体調に異変が生じ,山を歩くのをやめ,医者通い,そして,検査入院ということになりました。

自身の身体のことは,くよくよ考えても仕方ありません。通院しているうちに体調は回復したし,検査の結果,何らかの処置をするというのであればそれに従わざるを得ません。

何分,この六十数年間,虫垂炎を含めて入院の経験がないので,どのように病室で過ごしたらよいのか,考えた末,読書と音楽しかないと決しました。

そこで,数あるCDの中から何を選ぶか?CD5組,次のとおりにしました。
①ギドンクレメル/バッハ・無伴奏ヴァイオリンパルテイータ&ソナタ(ECM盤)
②グレン・グールド/ブラームス・間奏曲&バラード
③ハイフェッツ/モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲4番&5番
④ティマーマン/シューベルト・即興曲D899,935
⑤マタチッチ/ブルックナー・交響曲第8番

読む本は,サイモン・シンの「宇宙創成上・下」(新潮文庫販)
最初,「ビッグバン宇宙論」という名称で出版されたものです。


1日目の夕方入院し,2日目に検査の本番,3日目午前,検査後の体調を検査し退院というスケジュールでしたが,実際の検査に要する時間は延べ2時間ほど,あとは安静にしているか,ソファーに座っているか,暇でした。

<音楽>
急遽,コンパクトな携帯用CDプレーヤーを用意し,イヤーフォンで聞きますが,我が家のオーディオ・システムのようにはいきません。仕方ありません。

①ギドン・クレメルのバッハ・無伴奏ヴァイオリン・パルティータとソナタ
ギドン・クレメル・バッハの無伴奏 ECM.jpg

これは素晴らしい!今回聞いて改めて感銘を受けました。
ロシア盤のアナログディスクは,若者の感情が突き刺さるような刺激を受けましたが,本ECM盤は円熟のような美しさがあります。

②グレン・グールド/ブラームス・間奏曲&バラード
グレン・グールド/ブラームス.間奏曲集,バラード.jpg

病院は9時消灯,そんな経験もないから簡単には眠れません。
ベッドサイドのライトを点灯し,本を読んでも時間があります。
やっとまどろんでいる頃に聞くのに最適なのは,グレン・グールドのブラームス・間奏曲集とバラード。子守歌のように,しばし,眠りにつきます。

③ハイフェッツ/モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲4番&5番
ハイフェッツ/モーツァルトヴァイオリン協奏曲4番,5番.jpg

古い録音ですが,私はハイフェッツのヴァイオリンが大好きです。
特にモーツァルト協奏曲4番と5番。名人芸を何のてらいもなくさらりと弾き切るのが魅力です。
しばし休憩しようというときに最適です。

④ティマーマン/シューベルト・即興曲D899,935
ティマーマン/シューベルト.即興曲.jpg

検査が終わり,4時間ほど安静にしなければなりませんでしたが,その時聞いたのが,シューベルトの即興曲でした。
大分以前に購入したCDでしたが,このように心が洗われるような演奏だとは,改めて名曲・名演を実感しました。
シューベルトの歌心が切々と語りかけてきます。

⑤マタチッチ/ブルックナー・交響曲第8番
マタチッチ/ブルックナー・交響曲第8番.jpg
1984年3月7日,N響定期公演ライヴ録音の音源をRVC・ビクターがCD化したものです。
この時の映像は,NHK・TVでも放送され,視聴者の人気が高い演奏会だったようです。
今でも,汗を拭きながらのマタチッチの巨体が目に浮かびます。
最前席で聞いていた宇野功芳は,ライナーで「本CDの価値は不滅であろう。」と言っています。
音の洪水に身を任せています。

ほかにも何枚かCDは持参しましたが,聞くのは以上5枚に落ち着きました。


読書
サイモン・シン「宇宙創成上・下」
宇宙創成・上.jpg
宇宙創成・下.jpg
随分前,「ビッグバン宇宙論」として刊行されていたのですが,「宇宙創成上・下」として文庫本で出たものです。

科学の本ですが,堅苦しくなく読む者をぐいぐい引き込んでいきます。
語り口は,「フェルマーの最終定理」「暗号解読」と同じです。
古代から現代までの科学の歴史を科学者の足跡を辿って教えてくれます。

古代の人々は,いかにして地球の大きさや他の天体までの距離測定の方法を発見したか,天動説から地動説が定着するまでの長い年月をかけた研究者と守旧者,教会との攻防が繰り広げられます。
そして,ニュートンが現れた後,アインシュタインにより宇宙の理解が急激に進むのです。
そしていよいよビッグバンに突入ということになります。

ガリレオも,コペルニクスも,ケプラーも,生前,その偉業を讃えられたことはなかったのです。むしろ,キリスト教の教義に反するとして異端の責めを負わされたほどでした。

「太陽中心の宇宙観は常識に反していたのである。しかし,優れた科学者は常識に引きずられてはならない。なぜなら,常識は隠れた科学的真理とは何の関係もないことがあるからだ。アルベルト・アインシュタインは常識というものを厳しく批判し,「18歳までに身につけた偏見の寄せ集め」だと言った。」と,作者サイモン・シンは書いています。

長文の本書の中で,最も感銘を受けた一節です。



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