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アイク・ケベック/春の如く [夜明けのJazz]

しばらくぶりの夜明けのjazzです。
前回の記事「初の訪れ」の後,アイク・ケベックのこのCDを思い出したのです。
これから書棚にあるCDを取り出した時の2,3枚を聞いていこうと思います。

アイク・ケベックの「春の如く」はLP時代は幻の名盤と言われた時期もあり,私はCDを手にして聞いていたものです。

アイク・ケベック/春の如く.jpg
ブルーノート1961.12.9録音 アイク・ケベックts フレディ・ローチorg ミルト・ヒントンb アル・ヘアウッドds

正当派テナーサックスですが,あまり重くならず,しかし,低音をたっぷり吹き上げるゆとりのテナーです。
この録音では,フレディ・ローチのオルガンが加わっていますが,ローチのハモンド・オルガンが主役のように活躍します。
アイク・ケベックのテナーがブローし,それをなぞるようにローチがハモンドでブローする。

タイトル曲のほか,ビリー・ホリデイの「ラヴァー・マン」が聞かせてくれます。チャーリー・パーカーの名演がありますが,アイク・ケベックのテナーは絶品です。
終曲の「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」は泣かせます。

青天の今日は,午前中にこのCDを聞き,午後は仕事です。
春はすぐそこ,気持ちが軽くなったようです。





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ニーナ・シモン/パステル・ブルース [夜明けのJazz]

夜半から雨が降り続いています。
金曜は,天気が許せば山を歩くのですが,昼頃までは雨のようなので,事務所でLPでも聞いていましょう。

今朝の1枚,ニーナ・シモンの「パステル・ブルース」にしました。
20代のころよく聞いたのですが,黒人歌手のなかでも,アフリカを感じさせる彼女の歌,叫びに引き込まれます。

パステル・ブルース/ニーナ・シモン.jpg
[フィリップス] ニーナ・シモン(vo,p) リスル・アトキンソン(b) ボビー・ハミルトン(ds) アル・シャックマン(harmonica,g) ルディ・スベンソン(fl,g)

A面1曲目「ビー・マイ・ハズバンド」,B面終曲「シナーマン」は,黒人の労働歌のようでこのLPの魅力が詰まっています。

B面2曲目「ストレンジ・フルーツ」は彼女のピアノ弾き語りです。ビリー・ホリデイとは一味違い,しっとりと歌い上げます。

雨の日,せかせか動き回らず,ゆっくりLPをかける,これも至福の時です。


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ウィントン・ケリー/ケリー・ブルー [夜明けのJazz]

4月に入りました。年度初めですが,コロナ騒ぎで,世間は沈滞ムードです。
人込みには出かけられず,休日は山歩きをし,平日は仕事で出かける以外は自宅に籠っています。

せめて,夜明けのjazz,目覚めにスカッと気持がよくなる1枚,ウィントン・ケリーの「ケリー・ブルー」にしました。
ウィントン・ケリー/ケリー・ブルー.jpg
1959.2.19,1959.3.10 リバーサイド ウィントン・ケリーp ナット・アダレイcor ベニー・ゴルソンts ボビー・ジャスパーfl ポール・チェンバースb ジミー・コブds

昔,ジャズ喫茶でよく聞いていたものです。
一点の曇りもないウィントン・ケリーのピアノとおなじみポール・チェンバースのベースとジミー・コブのドラムスにナット・アダレイ,ベニー・ゴルソン,ボビー・ジャスパーが加わり,朝の寝起きにピッタリです。

ボビー・ジャスパーのフルートが光っています。ゴルソンのテナー,ナット・アダレイのコルネットもうまい。

マイルスの「カインド・オブ・ブルー」の録音にも参加していたウィントン・ケリーならでは,変幻自在のピアノが繰り出されます。

新年度の仕事開始,第一弾は,馴染みの会社の役員変更からです。


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デューク・ジョーダン/フライト・トゥ・ジョーダン [夜明けのJazz]

3月もあとわずか,年度末も押し迫ってまいりました。
私の仕事はいつもマイペース,週に3,4件程度で推移しており,忙しくて首が回らないなどというにはほど遠い,年寄りには丁度良い具合に回っています。

今日は,先週末の相続登記3件が終了し,成果品をお客様にお届けすることができました。暇で体をもて余すことなく,程よい仕事ができることはありがたいことです。
これがあるために,余暇の道楽も行うことができるのです。

今朝は,早朝起きだし,デューク・ジョーダンを聞きました。「フライト・トゥ・ジョーダン」です。
フライト・トゥ・ジョーダン.png
ブルー・ノート1960.8.4 デューク・ジョーダンp ディジー・リースtp スタンレイ・タレンタインts レジー・ワークマンb アート・テイラーds

以前にも紹介しましたが,デューク・ジョーダンは,私の好みにピッタリのジャズ・ピアニストで,特に「フライト・トゥ・ジョーダン」を好んでいます。
本日,再度このディスクを取り上げたのは,スタンレイ・タレンタインのテナーにほれ込んでいるからです。ケニー・バレルの「ミッドナイト・ブルー」でのテナーも存在感たっぷりですが,本盤のスタンレイ・タレンタインのテナーも絶品です。

本盤を聞いて特に思うのは,ルディ・ヴァン・ゲルダーの録音でも,ブルー・ノートとリバー・サイドでは音がまるで違うことです。
ブルー・ノートの音は,モノ・トーンというか,余り色付けのない残響の少ない音ですね。
本盤もブルー・ノートのそのような特徴が表れているように思います。

ピアノの固い音色とタッチ,ピッタリのテナー・サックス,「ブルー・ノート」レーベルの音にあふれています。



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ジュニア・マンス/ジュニア [夜明けのJazz]

彼岸の三連休の2日目,昨日今日と荒れ模様で,強風が吹いています。
今日は,キノコ名人と竜飛岬に「行者ニンニク」採りに行く約束でしたが,風の名所である竜飛岬に行くことに躊躇して延期ということになりました。

また,春の彼岸の墓参りも風で中止。

このような日は朝から音楽が一番です。
今朝の一枚は,ジュニア・マンスの「ジュニア」にしました。
軽快で乗りの良いジュニア・マンスのピアノとレイ・ブラウンのベースに身を委ねます。
若いころ,レコードからカセット・テープに落とし込み,車のBGとして,しょっちゅう聞いていたものでした。

ジュニア・マンス/ジュニア.png
1959.4.9ヴァーヴ ジュニア・マンスp レイ・ブラウンb レックス・ハンフリーズds

スタンダードの「ウィスパー・ノット」や「ラブ・フォー・セイル」は数ある名演の中でも好みの演奏です。
朝聞くにはもってこいのジャズです。身が軽くなります。

 
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セロニアス・モンク/ソロ・モンク [夜明けのJazz]

日の出の時間が5時台になり,目覚めも早くなりました。世間はコロナ騒ぎですが,なるべく出歩かないようにしていますが,仕事のためには出ていかなければなりません。
出ていかなくてもよいときには音楽です。

今朝の1枚は,セロニアス・モンクの「ソロ・モンク」です。
ずーっと以前,このLPのジャケットにほれ込んで購入したのでした。
ソロモンク.jpg
1964~1966年録音CBS セロニアス・モンクp

このLPのA面1曲目「ダイナ」は,スライド・ピアノのような,モンクのソロが素朴で面白い。
モンクのピアノは,立ち止まったり歩きだしたり,それが魅力でもあります。

「アイ・シュッドゥ・ケア」や「ジーズ・フーリッシュ・シングス」など名曲も演奏されていますが,モンクならではの楽しみが。

冒頭,私がこのジャケットにほれ込んだと書きましたが,かつて「フライング・ダッチマン」というレコード・レーベルがあって,そのレーベルのロゴマークに似ているのです。
フライング・ダッチマンの「ガトー・バルビエリ」のLP右下に注目してください。
フライング・ダッチマン.jpg



ジャケットは,モンクがマフラーをなびかせてプロペラ機を操縦している絵ですが,モンクにしてはカッコイイと思いませんか?


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ジミー・スミス&ウェス・モンゴメリー/ザ・ダイナミック・デュオ [夜明けのJazz]

6時ころ、白々と夜が明けるころとなりました。今年は、2月というのに雪がありません。

今朝の1枚、久しぶりに、ジミー・スミスとウェス・モンゴメリーです。

61Wc2uE6myL__AC_.jpg
ジミー・スミス&ウェス・モンゴメリー/ザ・ダイナミック・デュオ
1966.9.21 ヴァーヴ ジミー・スミスorg ウェス・モンゴメリーg オリヴァー・ネルソンarr&
cond プロデユース クリード・テイラー

オリヴァー・ネルソンのアレンジが冴えわたっており、二人のほかに、このビッグ・バンドの中には、ジョー・ニューマン、クラーク・テリーのトランペット、フィル・ウッズのアルトサックス、クラリネット、リチャード・デイビスのベースなど、そうそうたるプレイヤーがバックを支えています。

クリード・テイラーのプロデュース作品では、ウェス・モンゴメリーの後年の作品(ロード・ソングなど)やジミー・スミスのザ・キャットなど、非常にポピュラーになったものが多いのですが、私は二人の早いころの録音も後年の作品も大好きです。

ジミー・スミスのハモンド・オルガン、ピックを使わないウェス・モンゴメリーのオクターブ奏法による柔らかいギターの音色、いずれも好みです。
オリヴァー・ネルソンのアレンジは絶品です。




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スタン・ゲッツ&J・J・ジョンソン/at the Opera House [夜明けのJazz]

今朝は、車を車検に入れるため、それを利用して小旅行に出かけます。
小旅行と言っても、東京に道楽の旅です。

今年は年明けから、当ブログは、ほとんどを「夜明けのjazz」に徹してきました。
これも野外活動が始まるまでです。
青森市の日の出6:30、日の入り17:00、春間近、野の花々に出会う日も近くなりました。

そのような中での今朝の1枚は、スタン・ゲッツのテナー・サックスとJ・J・ジョンソンのトロンボーン、二人の名人の共演です。

ゲッツ&J・J.jpg
1957.10.19 オペラハウス (シカゴ) ヴァーヴ
スタン・ゲッツts J・J・ジョンソンtb オスカー・ピーターソンp レイ・ブラウンb ハーヴ・エリスg コニー・ケイds

スタン・ゲッツtsとJ・J・ジョンソンtbの極め付きの共演です。
スタン・ゲッツは、ジャズ雑誌のインタビュー記事で、自身が一番好きなアルバムとして挙げているのが本盤だと語ったという。

とにかくもかくにも、J・J・ジョンソンのうまさには驚嘆です。
スライドするトロンボーンをかくも自在に扱うのか、バルブ・トロンボーンよりも滑らかにメロディーを吹き上げる。
両者の白熱した共演に、コンサート・ホールは沸きに沸いています。

バックは、オスカー・ピーターソンのカルテットが務めていますが、二人の熱演に、ピーターソンはリズム・セクションに徹しています。
ハーブ・エリスのギターはいつ聞いても上品です。


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セロニアス・モンク/モンクス・ミュージック [夜明けのJazz]

2,3日寒い日が続いていましたが、今日の青森市の最高気温は10℃ということで4月上旬の温かさらしい。明日、弘前市まで出張なのでこのままで推移してほしい。

今朝の1枚は、セロニアス・モンクの「モンクス・ミュージック」です。
以前にも紹介したことがありますが、聞きなおしてみると、中々味があり興味深いメンバーなので再び登場です。

セロニアス・モンク/モンクスミュージック.jpg
1957.1.26 リバーサイド レイ・コープランドtp ジジ・グライスas コールマン・ホーキンスts ジョン・コルトレーンts セロニアス・モンクp ウィルバー・ウェアーb アート・ブレーキーds

セプテットの演奏ですが、何といってもコールマン・ホーキンスとジョン・コルトレーンの新旧テナーサックスが目玉でしょう。ホーキンスとコルトレーンの全く異なるテナーの音が魅力です。
そして、アート・ブレーキーならではの力の入ったドラミング、モンクならではのピアノ、満足です。

A面2曲目「ウェル・ユー・ニードント」で、自分のソロが終わってコルトレーンのソロが始まらないので「コルトレーン、コルトレーン」と呼ぶ声が入っています。モンクの勘違いだったらしいのですが、このようなハプニングが起きていても、この録音が名盤と言われているのは、新旧名手の緊迫した場面がリアルに録音されているからでしょう。

 
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バド・パウエル/ジャズ・ジャイアント [夜明けのJazz]

冬型の気圧配置が続いています。このようなときには、仕事の整理をしながら音楽です。

今朝の1枚、バド・パウエルの「ジャズ・ジャイアント」にしました。
バドが続いていましたので、彼の最後にこの1枚です。
アメージング、ジニアスときて、最後にジャイアントですから、どれだけ尊称をつけても付けきれない天才ということなのでしょう。

バド・パウエル/ジャズ・ジャイアント.jpg
1949.2.23*,1950.2** ヴァーヴ バド・パウエルp レイ・ブラウンb* カーリー・ラッセルb**  マックス・ローチds

1949年、1950年の録音ですから、ブルーノートのアメイジングVol.1、Vol.2に重なる時期で、バド絶好調のピアノを聞くことができます。
恐い演奏だという評論家もおりますが、これこそバド・パウエルだと思います。

スピードに乗ったバドのピアノは、余人の追随を許すものではありませんが、この録音の後半に収められている「イエスタデイズ」「エープリル・イン・パリ」「ボディ・アンド・ソウル」のスローな曲のなんと美しいことか、バドを聞くたび、緩急自在なピアノこそバド・パウエルの神髄だと思うのです。

それにつけても、マックス・ローチのドラムスは素晴らしい。


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