SSブログ

ニューイヤーコンサート・カルロスクライバー1989 [音楽]

昨日土曜はみぞれ交じりの雨,今日日曜は,小雪交じりの強風です。
昨日は,愛車の6か月点検の帰り,ニトリで組み立てラックを買い,午後は久しぶりの日曜大工でした。
手持ちの電動工具を使い,2,3時間かけてくみ上げ,久しぶりの作業で汗をかきました。

昨日の午後見たかったウィーンフィル・ニューイヤーコンサート1989年のDVDは,今朝見ることができました。
前回,ウィーンフィルのニューイヤーコンサート1987を見ましたが,私が好むニューイヤーコンサートは,その2年後の1989年のカルロス・クライバー指揮のものとカラヤンの時のものとが双璧です。

ニューイヤーコンサート・カルロスクライバー1989.jpg


指揮のスタイルがカラヤンとは全く異なり,まるで舞踏のような指揮の姿です。
この日の曲目の中の「ピツィカート・ポルカ(シュトラウス2世)」では,指揮棒を持った右手を全く使わず,左手のみで指揮しています。
評論家は,こぞって彼の運動選手のような指揮ぶりを挙げていますが,左手のしなやかで華麗な動きに魅せられます。

私は,演奏曲目の中の「喜歌劇<こうもり>序曲(シュトラウス2世)」が大好きで,その後,こうもり全曲版CDを購入して聞いています。

音楽を動画と共に見たり聞いたりするのは,ライブ収録でなければいけません。
カラヤンの音楽ビデオもグラモフォンにありますが,ライブには比肩できません。
そのような意味合いからも,私は,カラヤンのニューイヤーコンサートを愛好しています。
クライバーのCDには,ベートーベンの4,7番のライブ録音があり,いずれも名盤です。

寒い休日は,音楽に限ります。



クライバーが早くに亡くなったのが惜しい!



nice!(0)  コメント(0) 

ニューイヤーコンサート・カラヤン [音楽]

師走も半ば,仕事は予定の数件を控え,もう年末を見据えています。
私の遊びの中心・アウトドアは冬眠に入ります。

そのような中で,自宅では,音楽CDやLPあるいはDVDで音楽を聴く時間が増えています。

今朝は,時期的に少し早いのですが,ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを聞く(見る)ことにしました。
当夜,NHKのTVを見て,ビデオ録画をしたのですが,今やVHSの時代ではなく,その後特に印象深かったカラヤンとカルロス・クライバーのDVDを購入しまし。

帝王カラヤンが登場したのは1987年のニューイヤーコンサートで,カラヤンにとって初めての登場だったのです。
カラヤンの登場が発表された当時,センセーション巻き起こしたようです。

そして何といっても話題を呼んだのは,キャスリーン・バトル(ソプラノ)登場のワルツ「春の声」(シュトラウス二世)でした。

ニューイヤーコンサート・カラヤン1987.jpg


ライブ収録ならでは,帝王カラヤンの威厳に満ち,かつ,華やかな指揮ぶりを見ることができます。
今年もあとわずか,2024年のニューイヤーコンサートは指揮クリスティアン・ティーレマンだそうですが間もなくです。


nice!(0)  コメント(0) 

ユジャワン [音楽]

ついに師走,青森市は雪に囲まれています。
年中行事の年賀状の印刷を終えました。年賀状をやめるという方がだんだん増えてきましたが,私はまだ生きているよ!のお知らせのため賀状を投函しています。

今日は,印刷をしながら冬のさ中に,ウィーン・フィルの「サマーナイトコンサート2019」をブルーレイで見ておりました。
ピアニストのユジャワンを迎えて華やかなステージです。

2019サマーナイトコンサート.jpg


当夜は,アメリカン・ナイトと銘打って,アメリカの曲のオンパレードです。
特に,バーンスタインの「キャンディード序曲」,ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」など馴染みの曲です。

ピアノのユジャワンは,派手なコスチュームで話題の人ですが,当夜は青のラメの超ミニスカートに上はビキニのようなコーディネイト,さすがに話題どおりです。

最初のバーンスタインのキャンディードが素晴らしい。アメリカを代表する作曲家ですが,ヨーロッパやロシアにはないエレガントなメロディーとハーモニーがあります。

二曲目はガーシュインでしたが,ユジャワンの登場で,会場は目を奪われます。
ハイテクニックのユジャ・ワンがガンガン弾くのではなく,繊細さを見せてくれます。
ウィーン・フィルのガーシュインも見事です。

アメリカン・ナイトというだけあって,映画「カサブランカ」の組曲も登場します。

会場は,世界遺産「シェーンブルン宮殿」の庭園ですが,広大な会場でウィーン・フィルを聞くのも贅沢ですね。

サマーナイトコンサートを聞きながら,年賀状の印刷を終えました。


nice!(0)  コメント(0) 

ガザ紛争の余波 [音楽]

早朝,地震の衝撃あり!ベッドでズシリと衝撃がありました。青森県東方沖でした。
部屋の中の落下物もなく,津波も心配ないらしい。

この23日,上京してNHKホールでイスラエルフィルハーモニーの公演に行く予定でした。
メータやバーンスタインの名演で知られる世界的オーケストラですが,庄司紗矢香(Vn)との共演を楽しみにしていたところ,突然,ぴあからキャンセルのメールで驚きました。

2_NHKongaku2023_Israelphil_main中止グレーアウト.jpg

オーケストラが出国できないというのです。
戦争状態ですからやむを得ません。
コロナ過以来,コンサートに出かけるのをやめておりましたが,今回はやっとここまで来たかと期待していました。

紛争が,遠く離れた日本にこのようなことで影響があったのですね。仕方ありません。

紛争が早く収まるのを祈ります。




nice!(0)  コメント(0) 

ジョージ・セルのドボルザーク [音楽]

三連休が明け,日常の仕事に取り掛かっています。
今日は弱い冬型,明日からは気温が上がるらしい。
それを見越して,車庫前のロードヒーティングは起動せず,車庫前は少し雪がある程度で,明日からの温かさで少しずつ消えていくだしょう。安閑として週明けを迎えました。

例年,1,2月は暇なのですが,今年はいつもと違い,せわしなく始まりました。
個人間の担保設定やら,昨年末からの案件2,3件が待っています。昨年の今頃は手持無沙汰でした。

昼過ぎまで走り回っていましたが,落ち着いたので,クラシックCDを聞くことにしました。

ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団のドボルザーク「交響曲7,8,9番」です。
セル・ドボルザーク.jpg

私が若いころ,ドボルザーク「新世界より」のレコードを購入したのは,セルのこの演奏のものでした。そのLPには,今回のCDにも入っているスメタナのモルダウも入っていたし,今回のCDは懐かしさのあまり購入しました。

ジョージ・セルはハンガリーの人ですが,厳しくオーケストラを鍛えることで有名で,鍛えられた成果がクリーヴランド管弦楽団を世界的なオーケストラに引き上げたのでしょう。
7番は激しさも優しさもある演奏でセル唯一の録音です。8番は優しく温かい曲が全体にあふれています。9番「新世界より」は,数ある名演の中でも私が最も好む演奏です。

ドボルザークのほかに,スメタナの「売られた花嫁」,交響詩「モルダウ」も収録されており,どの曲もセルならでは,安心してドボルザークやスメタナの世界に身をゆだねることができます。




nice!(0)  コメント(0) 

バーンスタイン・マーラー第5番 [音楽]

本年もあと21日,その内,休日を除くとほんの10日余りになってしまいました。
親しくしていただいた方への年賀状を印刷しています。
私は,身内の年賀欠礼をしない性分なので,賀状だけは差し上げて,無事生存していることを年1回お知らせしている次第です。

今朝は,そのように,年賀状の印刷をしながら,ふと思い立って,敬愛するレナード・バーンスタインのマーラーを聞くことにしました。
バーンスタインの誕生日は8月25日,私も同じ8月25日,だからというわけではありませんが,指揮者ではピエール・ブーレーズ,そしてバーンスタインが好みの指揮者です。

今朝聞いたのは,交響曲第5番,ビスコンティの映画「ベニスに死す」に使われた「アダージェット」で有名ですが,5番の第1楽章のトランペット」のソロが聞きたかったからでした。
朗々と吹き渡るトランペットが圧巻です。

バーンスタイン・マーラー第5番.jpg

印刷が終わったところで,第4楽章のアダージェットが流れています。
CDは,ウィーン・フィルを指揮したものですが,マーラーはウィーン・フィルの指揮者をしていたにも関わらず,ウィーン・フィルは,マーラーの作品をあまり取り上げていなかったようです。
しかし,この演奏は一分の隙もなく,バーンスタインの気迫あふれる見事な演奏です。
評論家の解説は,時として自説偏重で,首をひねるような場面に接することがありますが,マーラーの作品に関しては,「ワルターかバーンスタインを選べばほぼ間違いがない(宇野氏)」のお説のとおり,最近は,マーラーはバーンスタインの録音を聞いています。

ちょうどCDが終わりました。良かったです。
 
nice!(0)  コメント(0) 

映画「カーネギーホール」 [音楽]

昨夜11時半ころ,福島沖を震源とする強い地震があったらしい。
わたしの住む青森市も震度3ということですが,ベッドに入ってすぐなのにまったく感じませんでした。すぐ深い眠りに落ちたのでしょう。津波が起きなくてよかったです。

いつも公言しているとおり,仕事半分・遊び半分の日常ですが,まだ山歩きをしていない今頃は,日中出かけた先から自宅に帰る途中,スターバックスでコーヒーを飲むことも度々ですし,我が家でCDやLPで音楽を聞く,あるいは,ネットで映画を見ることもしばしばです。

最近見た映画を紹介しましょう。音楽映画「カーネギーホール」です。
1947年のアメリカ映画で1952年に日本で公開されました。

カーネギーホール.jpg映画「カーネギーホール」.png

ニューヨーク「カーネギーホール」で下働きをしている主人公が息子をこのホールに立てるような音楽家にすることを夢見る話です。

私がこの映画を見て驚いたのは,今もLPやCDで名盤と言われている人たちの若いころの演奏シーンを見ることができます。

ざっと挙げると,ブルーノ・ワルター(指揮者),リリー・ポンス(ソプラノ),グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ),リーゼ・スティーブンス(メゾソプラノ),アルトゥール・ロジンスキー(指揮),アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ),ジャン・ピアース(テノール),エツィオ・ピンツァ(テノール),フリッツ・ライナー(指揮),ヤッシャ・ハイフェッツ(バイオリン),レオポルド・ストコフスキー(指揮),ハリー・ジェイムス(トランペット)
ほとんどの名前は私でも知っている名演奏家ばかりです。

ワルターは白髪のイメージですが,まだ若さが残る張りのある顔,ルービンシュタインも髪が黒く壮年期の面影があります。
その名演奏家たちがセリフもあり映画の演技をしているのに驚き,名優ハイフェッツを見ることができます。

私がこの映画で特に印象深かったのは,リリー・ポンスによるドリーブ「ラクメ」の鐘の歌,ピアティゴルスキーの白鳥(サンサーンス),ルービンシュタインの英雄ポロネーズ(ショパン)と火祭りの踊り(ファリャ),ハイフェッツ&ライナーのバイオリン協奏曲(チャイコフスキー),ストコフスキーの交響曲5番(チャイコフスキー)です。

名前だけは知っている名チェリスト・ピアティゴルスキーの演奏する姿を見たのは初めてです。
フリッツ・ライナーとハイフェッツのチャイコフスキーも圧巻です。ハイフェッツ好きの私にはこたえられません。
ストコフスキーはこの映画のほかにも他の映画に出演しているので演奏のスタイルは知っていましたが,巨匠たちの中で白髪を振り乱した姿は他を威圧するものがあります。
そして,ルービンシュタインです。上品で華麗なショパンや晩年のピアノ協奏曲(ベートーヴェン)が耳に残っていますが,高い位置から腕を鍵盤に振り下ろすスタイルに圧倒されます。

巨匠たちの演技もある音楽映画です。




nice!(0)  コメント(0) 

映画「今宵,フィッツジェラルド劇場で」 [音楽]

3月第一週も今週で終わりです。
高校の卒業式も始まり,春来るというムードになりました。
今日は仕事の予定もなく,ジャズ,クラシックではなく,最近はカントリー・ミュージックを聞いています。

今日は,ロバート・アルトマン監督の遺作「今宵,フィッツジェラルド劇場で」を見て,アメリカン・ミュージックの世界に浸っています。

今宵,フィッツジェラルド劇場で.jpg

アメリカの30年続いたラジオ・ショー番組「プレーリー・ホーム・コンパニオン(実在の番組)」が今夜幕を閉じるという一夜の物語です。

私たちにはなじみのない,劇場でラジオ放送の収録を行うのですが,司会者が番組の広告をしゃべりながら歌や演奏が進んでいくという趣向が面白い。
出演者が交代するたびに,洗剤やビスケット,マヨネーズ,ソーセージなどといった製品のコマーシャルがウィットに富んだしゃべりに入ります。

舞台は,ミネソタ州,経営難のラジオ局が身売りのため最後の収録,劇場の名は「フィッツジェラルド劇場」,意味深です。この劇場には有名な作家が訪れたことがあり,フィッツジェラルド氏の胸像が飾られています。作家スコット・フィッツジェラルドのことか?

メリル・ストリープ,トミー・リー・ジョーンズが出演し,幽霊までが登場するコメディです。

カントリーソング満載,そして,ギター,バンジョー,フィドル,スティール・ギターも楽しめます。



nice!(0)  コメント(0) 

ジョニー・キャッシュ/ビハインド・プリズン・ウォール [音楽]

3月になりました。
会計年度末を迎えます。

雪と寒波に悩まされた今冬でしたが,屋根の雪庇もなくなり,ようやく春の兆しが見えてきました。

今回から2,3回,最近見たり聞いたりしているカントリー・ソングについて紹介します。
中学生の頃から聞いていたカントリー&ウェスタンは,今も機会があれば聞いています。

その中から,ジョニー・キャッシュの「ビハインド・プリズン・ウォール」を紹介します。

ジョニーキャッシュ/ビハインド・プリズン・ウォール.jpg

ジョニー・キャッシュと言えば,カントリー,ロックの作曲,歌手,俳優,詩人,作家などオールドファンには懐かしく,バス・バリトンの張りのある声と黒のファッションが彼のイメージです。

キャッシュは,麻薬中毒とのたたかいを重ねた人ですが,ボブ・ディラン,クリス・クリストファーソンらと共演しています。そして,何といっても刑務所でのコンサートが有名です。

このコンサートは,1976年,テネシー州ナッシュビルのテネシー州立刑務所で行われたものです。
ナッシュビルというだけあって,カントリー・ムンムンのコンサートに仕上がっています。

受刑者のために豪華なステージがセットされ,ジョニー・キャッシュ初めテクニック満載の芸達者なプレイヤーが演奏します。
何と,リンダ・ロンシュタットが登場します。

これぞエンターティナー,日ごろ,テレビを見ていても,このような体験はありません。




nice!(0)  コメント(0) 

ストラヴィンスキー・コンダクツ [音楽]

今週は珍しく仕事が立て込んだせいで,平日の山歩きはなしでした。
行こうと思っていた昨日木曜が土砂降りだったせいもあるのですが。

今日は,午後,お得意先の社長がお客さんを連れて相続の相談があるので,午前中は草木の鉢植えをし,仕事の整理をしたあとで,ストラヴィンスキーの自作自演のCDを聞いています。

ストラヴィンスキーは後年ロシアを離れアメリカで音楽活動をしながら余生を送りました。
ストラヴィンスキーの最高傑作「春の祭典」は,20世紀最大の作品とも言われます。

この曲の初演は,ピエール・モントゥ指揮でパリ・オペラ座で行われ,賛否の渦で空前の騒擾であったといわれ,現在に語り伝えられています。そうした初演ののち,現在では「春の祭典」の演奏はコンサートの人気プログラムになり,放送を通じて慣れ親しむようになりました。

作曲者ストラヴィンスキーは,自作の曲を指揮する機会がたくさんあったようで,わが国ではNHK交響楽団を指揮しています。亡くなった岩城宏之,山本直純氏等がオーケストラに潜り込みストラヴィンスキーの指揮を目の当たりにしたというのは有名な話です。ストラヴィンスキーの指揮は下手だったと言われてきましたが,そりゃあ専門の指揮者とは,指揮のテクニックは違うでしょう。

今日紹介するのは,彼の晩年,アメリカCBSが組織したオーケストラ(コロンビア交響楽団)を1960年に指揮した「春の祭典」と「火の鳥」,1940年と1954年にニューヨーク・フィルハーモニーを指揮した同じ曲2曲です。

ストラヴィンスキー指揮.jpg


「春の祭典」は,原始的,土俗的な舞踊のために複雑なリズムや不協和音を用いてストラビンスキーが作り上げた音楽ですから,作曲者でなければ表現できないものがあるはずです。
作曲者として楽譜に書ききれなかった何かが,指揮者として音楽を作り上げるなかで,楽員に伝えられていると思いながら,このCDを聞くと他の指揮のスペシャリストの演奏の微妙な違いに納得するのです。

私が「春の祭典」を初めてコンサートで聞いたのは,亡くなったピエール・ブーレーズが指揮するニューヨークフィルの演奏会でした。オーケストラには数名の日本の奏者も補強され素晴らしい演奏会でした。初めて買ったこの曲のLPは,同じブーレーズがクリーブランド管弦楽団を指揮したものでしたが,定評のあるブーレーズの演奏は精緻なリズムに驚きますが,ストラヴィンスキーの指揮はあえて言うならば土俵が違うのです。指揮の技術ではなく作った者の思いが乗り移っているのだと思うのです。

9月3日,松本市でシャルル・デュトワ指揮「セイジ・オザワ・サイトウキネンオーケストラ」の演奏会が行われました。無観客で行われ,その模様がYouTubeで配信されました。
曲は,ラヴェル,ドビュッシー,ストラヴィンスキーでしたが,残念ながらストラヴィンスキーは「火の鳥」でした。世界で評価されるサイトウキネンですから,おとなしい優美な曲だけでなく「春の祭典」で音楽祭に力強いものを現してほしいと思いました。

いつになく長い記事になってしまいましたが,ストラヴィンスキーに寄せる思いがそうさせました。特に「春の祭典」は10代から大好きな曲でした。





nice!(0)  コメント(0)